鞄屋の娘 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 50
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334739997

感想・レビュー・書評

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  • 若い頃から母としての日々までが奔放でどこか寂しさを抱え剥き出しに生きている印象。淡泊な筆致で自伝的小説と気付かずに読んだ。妄想に囚われた知人を否定せず医者に伝えるべきと促す所の切なさと、卵型マラカスの中にあたしの欠片が閉じ込められている、のケラケラと笑う様子やミシンのだだだ、だだだ、という音が良い。

  • ほぼ日で荻上直子監督が紹介していた一冊。買ってからしばらく放置していたのを、薄い本なのに2日もかけてじっくり読んだ。主人公は複雑な家庭環境なのだが、自分を振り返ると、愚かな毒親であっても親子喧嘩出来るのは親孝行のうち、と思えるだけマシなんだろう。人は孤独には耐えられないように出来ているのかもしれない。

  • 読んでいて辛い気持ちになって来る。それでも読み進めていくうちに、麻子が家庭というものをもち普通に生きていると実感する様子にホッとしてジンときた。

  • 自伝かなと思うくらいリアルなのに、三人称。グロい話になるかと思いきや、日常に近い展開で、わたしはすんなり読めたかも。変に話がまとまらないのが、人生な感じが出ていて、またいい。

  • 【本の内容】
    彼女は鞄を作る父の背中が好きだった。

    だだだ、だだだ、というミシンの音が「父の音」だった。

    やがて、家庭に安住できない父は家を出、亡くなった。

    大人になり、息子をもうけた彼女には既に母もなく、どこかで暮らす同じ「掌」をした異母兄だけがいた…。

    やがて、彼女は父と同じ鞄作りを始める―。

    家族、愛、人生の意味を問う第6回小説新潮長篇新人賞受賞作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    細かく描写しているのに、説明を読んでいるような不思議な文章。

    筆者が脚本を書いていたことと関係あるのだろう。

    主人公、麻子は自らの父が放蕩な人間であったことが災いし、うまく家庭をつくれなくなっていく。

    だが父から受け継いだ鞄作りの才能や、父の苗字にこだわってしまう。

    父を愛しながら家庭を信じられなかった女性が、迷走しながら終に幸せを掴むまでの長い道のりは胸にずしんと来る。

    終盤、おなじく家庭をつくれなかった友人が狂ってしまうくだりが凄い。

    しかし、文章があっさりしすぎているせいでどうしてもドライな印象を受けてしまうのが残念。

    読めば乾いた話でないことはわかるのだが、心情描写が荒いせいで共感しにくい。

    台本を読んでいる感覚に近かった。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ハラハラするような山場があるわけでもなく、ドキドキするような恋愛が始まるわけでもなく、でも退屈もしないでいつの間にか読み終わってしまいました。
    そして読後感もスカッとする爽快感があるわけでもなく、ほんわかした思いが残るわけでもなく、かといって嫌悪感が残るわけでもない不自然な感じでした。

  • 2012年3月

  • 昔の女優時代しか知らなかったので読んでみました。
    読んでる間、心がざわざわしてちょっと困ったけど好き。

  • 何故手に取ったんだろう?
    一時間もかからず読了。

    帯に感動の物語フェアとあるのですが、これはいらないのでは。
    私だったら違う帯にするな。まあフェアだからしょうがないけど。

    さてさて初読みの著者。
    気付き、の過程には少し揺れ動かされました。

    なんか巧いわけではないけど
    一本芯がしっかり通ってるいい本だったと思います。
    この読後の感じ、なんだろう?


    家族の記憶は、音ですね。父や母、兄や姉のたてる音をいとおしく感じられた。
    家族ってなんでしょう。
    私は家族をつくれるのだろか

  • 丁寧な、とてもよいお話。

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