密室の鍵貸します (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
3.30
  • (70)
  • (259)
  • (449)
  • (91)
  • (20)
本棚登録 : 2335
レビュー : 281
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334740207

作品紹介・あらすじ

しがない貧乏学生・戸村流平にとって、その日は厄日そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ!かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに?ユーモア本格ミステリの新鋭が放つ、面白過ぎるデビュー作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 伏線の張り方が秀逸。
    デビュー作でこんな新しい手法を確立するなんてすごい。
    読者に話しかけるような神の視点の中に、重大なことを隠すというより正直に触れていて、それを上手くユーモアでボンヤリさせて。よく作れるなー
    このシリーズ読むことに決めました。

  • 先輩(♂)の家で一緒に映画のビデオ観てた主人公の流平くん、いつの間にか先輩は刺殺されてるし、家は密室だし、自分が疑われると思って逃げたらたまたま近所に住んでた元カノが同日に殺されてて、二重の容疑をかけられる話。

    初・東川篤也さん。
    ラノベっぽいんでしょ、って先入観があったから読まずに来たけど、どうしてどうして、上手い。
    こういう、芯がしっかりした上でのコミカルタッチなら大歓迎ですわ。
    トリックのアイデアも素晴らしい、伏線回収も完璧、動機も納得、大満足させていただきました。
    あと、東川さんが楽しんで書いてるのが伝わってきた。それ大事だと思う。

    それにしても警部が公正に物事を考える人で良かった。小さな違和感を見逃さないところに好感が持てた。
    烏賊川市シリーズ、読んでみよう。

  • しがない貧乏学生・戸村流平にとって、その日は厄日そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ!かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに?

  • 本編もよくできていて面白かったんですが、解説で有栖川有栖が自分の書いた推薦文を自画自賛していてめちゃくちゃ面白かったです。

  • 2018年32冊目。
    2年前に読んだ「交換殺人には向かない夜」の烏賊川市シリーズの第1作目。当時も面白いと思って読んだ記憶があるけど、やっぱり今回も面白かった。
    読みながらニンマリしてしまうユーモアが散りばめられているのに、やっぱりよく出来てるなぁ…という印象。
    また100円コーナーで見つけたら買おうかなw

  • 本格派然としていないように見えて、がっつり本格派。

    前半と後半で体感時間が変わる。

    前半の、なんだか間延びしているような、
    人が殺されている割にはあまりにものんびりとした
    時間の進み方に若干イライラ…笑

    原因は完全に主人公の戸村流平の性格に因るところ。
    という意味では完全に物語の世界へ引きずり込まれていたわけで。

    名探偵も名刑事も出てこない(?w)けれど、
    (当たり前だが)必ず事件は解決する。
    ユーモアのちりばめられ具合が半端ないです。

  • 恋人に降られて、内内定をくれた先輩の所へ遊びに。
    その日、元恋人が殺されるわ、先輩は死んでるわ。
    一番奇妙なのは、誰も入ってきてないのに
    ナイフで先輩が刺されている事。

    元恋人が誰に殺されたのか、で先輩がどうして
    密室なのにナイフで刺されていたのか、まで
    ものすごく納得! の最後でした。
    が、要所要所が読んでいるのが面倒になる状態。
    コミカルといえばそうなのでしょうが、軽い、というより
    適当な仕事内容、としか言いようがない警察達。
    どうしても、文章が合わないです。

  • 軽妙な語り口。それは「物語における視点の問題」を意識しつつ、著者が読者をいろいろな意味で楽しくリードしてくれる。ひょんなことから殺人犯の汚名を着せられて逃亡する主人公の大学生・流平くんと、彼をサポートする探偵・鵜飼氏が密室殺人をドタバタしながら解決すべく立ち回る。ユーモアミステリの名に恥じない面白さ! いくつか気に入らないところもある。海堂尊氏もそうだったが、市警という架空の組織を創設していること。砂川警部の相棒が志木刑事って。刑事は階級ではないので、最後まで違和感あり。

  • ドラマを見てて、好きなタイプのミステリーかなーと思って読んでみた。ドラマとは少々違ったキャラクター設定だったため、ちょっと拍子抜けした。

    ただ、作品自体はドラマ同様好きな感じだった。ちょっとニヒルとでもいうのか、神の視点も何やらおちゃらけた語り手であったり。そうした文体が変に冗長にさせず、テンポ良く読み進めることができた。新本格の良さはある意味での冗長さだという評価もあるんじゃないかとは思うんだけども、場合によってはそれが本当に単なる冗長さになってしまうことがあったりもして、個人的にはちょっとリスキーな要素だと感じている中、この作品はそのリスキーさをばっさり乗り越えてきたなぁと思う。

    そういう意味で古典的な?新本格が好きな人は物足りなさを感じるかもしれないけど、自分は好きだなー。続編もしっかり読もうと思う。

  • 本格推理、とのこと。

    確かに、謎解きの段階で、あ、そうなんか、と思った。

    よくよく読めば、伏線的な表現もあり、そう言われればそうだよね、と納得は出来る。

    しかし意外だったな。

全281件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

2002年、『密室の鍵貸します』でデビュー。ユーモアと本格ミステリの融合で高い評価を受ける。2011年『謎解きはディナーのあとで』で第8回本屋大賞を受賞。

「2017年 『謎の館へようこそ 白 新本格30周年記念アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

密室の鍵貸します (光文社文庫)のその他の作品

東川篤哉の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印

密室の鍵貸します (光文社文庫)に関連する談話室の質問

密室の鍵貸します (光文社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする