密室の鍵貸します (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 2489
レビュー : 293
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334740207

作品紹介・あらすじ

しがない貧乏学生・戸村流平にとって、その日は厄日そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ!かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに?ユーモア本格ミステリの新鋭が放つ、面白過ぎるデビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • この作者の作品は何作か読んでいるもののどれも良い意味で普通に面白い。犯人はわりと見当がつきやすいものの犯人の弄したトリックが説明された瞬間は「なるほど」と思えた。この最初の作品からして内容の安定感があるのは凄い。

  • 多くの方が読まれているのは知っていましたが、なんとなく自分には合わなさそうに思っていた、東川篤哉さん。

    有栖川有栖さんの解説に惹かれて手に取りました。
    この作品がデビュー作とのことです。

    タイトルが、映画にちなんだネーミングになっている、というのが洒落てますね。

    とぼけた味わいのある、主要登場人物たちの言動が面白かったです。幾度となく繰り返されるすれ違いや勘違いも、まるでコントのようでした。

    ミステリとしても、ユニークな持ち味が発揮されていて、真相解明に至るきっかけは、意表を突いたものになっています。
    また、伏線の回収も巧みでしたね。

    随所に効かせたユーモアが受け入れられなければ、ちょっと厳しいかもしれませんが、個人的には楽しく読むことが出来ましたし、続編も読んでみたいです。

  • 東山篤哉の「謎解きはディナーのあとで」を手に取ってぱらぱらと読んでみたところ、面白可笑しく書いているだけで(それもわざとらしい)、なんだか軽くてくだらないと思って、読むのをやめてしまった。しかし、この本を読んで、ちょっと認識を変えないといけないかなと思ってしまった。作者がところどころで乱入してくるので、ちょっぴりごちゃごちゃしている感はまぬがれないが、結構ユーモアがあってすいすい読め、それでいて割とトリックがまともで面白いのだ。ふーん、これがデビュー作か、なかなかやるじゃん。

  • 人が死んでるうえ、内容も本格的なのに文章がユーモラス。楽しく読めた。犯行の動機もユーモラスな文章にぴったりな動機でなかなか感心させられた。人が死んでるのに。

  • 間違えてこのシリーズの4作目から読んだので、読んでみた。
    面白かったが茂呂殺害の動機?犯人?が以外過ぎて残念だった。

  • 娘が好きな著者で、プレゼントの意味合いも込めて買ってきたのですが、すでに読んだとの悲しい回答であり、せっかくなので一読。
    コミカルな作風で今までにない推理小説でした。好き嫌いは分かれるかと思いますが、若い世代には受け入れられやすいかもしれません。

  • 2019/4/9~4/11

    しがない貧乏学生・戸村流平にとって、その日は厄日そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、四階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ!かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに?ユーモア本格ミステリーの新鋭が放つ、面白過ぎるデビュー作!

  • たぶん、すれた推理小説読みにとっては事件発生前からトリックがわかってしまうんじゃないかと思うんだけどどうなんだろう?(^^;
    地の文のややうるさいところとか、リズム感もいまいちなんだけどなぁ。
    推理小説として評価が高いようなんだけど、ちょっとピンとこないですね。
    トリックの難易度、ネタの多さなど、推理小説初心者に薦めるには良い本かもしれませんが。

  • 烏賊川市シリーズ

    元彼女、大学の先輩
    ひと晩で2人を失った青年。
    しかも第一容疑者は自分?!

    これがデビュー作とはびっくり。
    シリーズの登場人物は全員勢ぞろい。
    ユーモラスな文体としっかりした本格推理。
    しかも殺人の真の理由がソレとは・・・・

  • カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「Kappa-One」第1弾選出作品。

    プロローグ
    第一章 事件以前
    第二章 事件一日目
    第三章 事件二日目
    第四章 事件三日目
    プロローグ

    映像関係の大学生・戸村流平は早々と映画監督の夢を諦めたために、彼女・紺野由紀に振られる。

    内定をもらった会社の大学の先輩・茂呂耕作に誘われアパ-トに行くも、近所に住んでいる紺野由紀は刺された上に転落死してしまう事件が発生。

    シャワーを浴びにいったはずの先輩が腹を刺され、浴室で息絶えていた。
    しかも先輩のアパートは完全な密室状態。

    このままでは彼女殺しも先輩殺しも自分が疑われると思って逃げだし、元義兄で探偵の・鵜飼杜夫を訪ねる。

    2人で現場に戻り、推理を働かせる鵜飼。

    並行して捜査を担当する名推理の砂川警部と若手・志木刑事。

    元恋人の殺人事件と茂呂の変死はいかに繋がるか!?


    所々、天の声の解説付きで、ある程度犯人の人物特定の範疇を指定してくれる珍しい構成。

    読者はこの第三者的に見る天の声が犯人か?と疑いつつも、純粋な推理に没頭できます。

    登場人物も適度にユーモアがありつつも、推理を読み解く鍵は確実に文中にあり、本格ミステリとなっていて、読後感はとても満足でした。

    「謎解き~」はエンタメ要素が強すぎる感がありますが、この作品では東川さんの実力が十分に発揮されているように感じました。

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著者プロフィール

作家

「2018年 『世にもふしぎな動物園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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