月の扉 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 293
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334740450

作品紹介・あらすじ

沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変-。極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。各種ランキングで上位を占めた超話題作が、ついに文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 那覇空港で起きたハイジャック、犯人の要求は師匠を空港まで連れてくること。その最中に機内で起こった殺人事件。解決させられるのは偶然乗り合わせた乗客だった。

    著者の作品は【殺し屋、やってます。】に続き2作品目。兎角、ハイジャックと機内での密室殺人というあらすじが斬新で面白かった。

    しかしながら謎解きの紆余曲折が長い割に、クライマックスがあっけなく、私にとっては少々不完全燃焼な読了感だった。

    作中に泡盛を飲むクダリがあるのだが、【殺し屋、やってます。】のレビューにて綴った禁酒生活は、今日今現在も継続中。11ヶ月16日目。

    ノンアルコール生活365日目は、是非とも炭酸水とビーフジャーキーで月でも見ながら祝杯をあげたいと思ふ。

    • アールグレイさん
      こんばんは!
      レビュー、拝読致しました。今ひとつの読後感、残念でしたね。禁酒11ヵ月、もう少しで1年になりますね!
      (^^)//"""パチパ...
      こんばんは!
      レビュー、拝読致しました。今ひとつの読後感、残念でしたね。禁酒11ヵ月、もう少しで1年になりますね!
      (^^)//"""パチパチ
      きっと美味しいジャーキーでしょう、生ハムはいかがでしょう?
      健康が維持されないと、読書も思うように進まないと・・・・
      生意気な口をきいたでしょうか。
      m(__)m \(^_^)/
      2021/06/02
    • akodamさん
      ゆうママさん
      こんばんは。コメントありがとうございます。
      物語は面白かったのです。
      私の期待が高かっただけなのです。

      こんなご時世になり、...
      ゆうママさん
      こんばんは。コメントありがとうございます。
      物語は面白かったのです。
      私の期待が高かっただけなのです。

      こんなご時世になり、自分の時間が増えた時、ふとお酒に費やしている時間が無駄に思えたんです。

      20数年間、毎日尋常じゃない量を飲んでいた私が、医師に『貴方はアルコール依存症です』と言い切られた私が、よしやめてみようじゃないかと。

      私が読書にハマるキッカケは禁酒です。
      お酒をやめていなければ、ゆうママさんにも、フォロワーの皆さんにも出逢えていたなかったです。

      なので私は皆さんの本棚やレビューに心躍らせながら、楽しんで積み上げた作品たちを読みながら、禁酒続けてみますね。
      2021/06/02
  • 座間味くんって座間味島のTシャツからだったの…!とまず驚き笑
    これは最後どう終わらせるのかなと思いましたが、なるほどー。ハイジャックに、密室に、冤罪に、気になる展開。座間味くんが良かったので次作も読みたいです。

  • ファンタジーではないけれど、ハイジャック犯が信じていたものはファンタジーに近いのかもしれない。

  • 予備知識ゼロで読み始めて、おお、続き気になる系のミステリー!と思ったら、これがなかなか一筋縄ではいかない。
    色々絡んでくる。もはや色んな要素詰め込みすぎてどこにスポット当てていいかわからん。いや、結論人間の業みたいなものを描くために色んな要素と視点なんでしょう。
    世界観に入り込めるかによって読後の満足感が人によって全然違うのでは。
    でも彼のキャラクターはよかった!
    個人的に最後は蛇足。

    とはいえ続き気になりすぎて夢中で徹夜で読んでしまった。

  • ’21年8月1日、読了。久しぶりの、石持浅海さんの作品。

    とても面白く、読みました。座間味くんの登場する小説は、今までは短編をいくつか読んだだけで…長編は初でしたが、緊迫感のあるストーリーで、一気に読み切ってしまいました。

    殺人の謎解きの後、なんだか幻想的な終わり方で…物悲しい最後でも、なぜか希望が持てたなぁ。

    石持浅海さん、次は何を読もうか…大好きな作家さんです!

  • 手品を凄いと思うのは種も仕掛けもあるのが解るから。

    超能力を胡散臭いと思うのは仕掛けが有るか無いかが解らないから。



    私は奇跡(宗教的な)や超能力の類いを信じません。

    何故なら、見たことが無いのと理屈が無いからです。


    宗教が嫌悪されるのは、理屈が無いものを無理矢理信じ込ませ『お節介な心配をしてあげるからお金を下さい』
    そのお金で建物を建てます。
    一生に一回は拝みに来てください。
    というような事を古今東西すべての宗教でやっているからだと思います。

    全ての宗教家が石嶺孝志のようだったら死後の世界にもう少しだけ興味が持てたような気がします。




    沖縄那覇空港でこれから離陸しようとする旅客機がハイジャックされた。

    反抗グループ【柿】【真壁】【聡美】の要求は無実の罪で留置されている師匠【石嶺孝志】を《空港まで連れてくる》事!


    しかし物語は急変する。
    ハイジャック中のトイレの中で乗客の一人が死亡する。


    死体の第一発見者の恋人【座間味くん】はハイジャックグループから事件解決するよう命令される...

    ハイジャックグループの要求は無事!?達成できるのか?【座間味くん】は事件を解決出来るのか?


    全ての伏線は皆既月食の下で収束されていく...


    石持浅見の小説は題名が美しくて、つい買ってしまう。しかし月の扉は中身も美しい...

  • 座間味くんシリーズの第一弾。2003年の本だったのか。でも全然古さ(?)は感じず、面白くって一気読み。
    沖縄で不登校の子供たちの支援をしていた師匠こと石嶺が不当逮捕された。皆既月食の日、石嶺の力を信じる柿崎、真壁、村上はハイジャックを起こし、石嶺を那覇空港まで連れて来いと要求する。しかしハイジャックされた機内で、女性の変死体が発見され、座間味くんが真相究明することになる。なぜだか私の頭の中で座間味くんがDAIGOさんになっててww。ずっとDAIGOさんの話し方に変換されてたww。

  • うわーこれ好き。
    場面によって作品の印象が変化する。
    ハイジャック犯目線のサスペンス。
    機内で発生した死体の謎を解くミステリー。
    登場人物たちの心の傷に触れる人間ドラマ。
    神秘的な師匠が開く月の扉に纏わるファンタジー。
    複数の要素を詰め込んで、ここまで綺麗に仕上げる作者に敬服した。
    探偵役の座間味くんも良いキャラクターなので、このシリーズは制覇したい。

  • 沖縄という縁がある場所が舞台で少し親近感。後半は気になって一気読み。師匠に関してはちょっと浮世離れしている感じがするけど、ユタの存在を拡張したのかな。麻里は最初から怪しかったけどそのまま。座間味くんあっぱれ。真壁さんと友達になってほしかった。

  • 設定は少々馴染めない内容でしたが、中盤からは読みやすくてあっという間に読み切る面白さはありました。違う作品も読んでみたい。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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