影を踏まれた女 新装版 怪談コレクション (光文社文庫)

著者 : 岡本綺堂
  • 光文社 (2006年5月11日発売)
3.73
  • (10)
  • (15)
  • (11)
  • (2)
  • (2)
  • 本棚登録 :114
  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334740689

影を踏まれた女 新装版 怪談コレクション (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 半七とは違って合理的な解決がつかず、なんとなくすっきりしない話もありますが、それだけに後に残るものがありますね。
    インパクトというか、衝撃を受ける怖さはないですが、読んでる内に話の中に引き込まれていく、まさに怪談という出来ばえの作品集と思います。怖いというより不気味な感じでしょうか。
    青蛙堂鬼談の方が長さもあり、読み応えがありました。近代異妖編は面白いんだけどちょっと物足りなさを感じましたね。

  • モダンな響きの表題作だが、収められているのは古い時代を舞台にした怪談である。現代ホラーでは起承転結の後にダメ押し的なオチがあって怖さを重ねてくるものが多いが、本作では事の顛末が明らかにされずに終わる作品ばかりであり、読者は不可思議な出来事に背筋を凍らせながら不安定な心理状態に置かれたままにされる。非科学的な事象を扱うのであるから明解な結末など本来望むべくもないのだが、この独特の余韻は恐怖心を高める点で効果絶大である。

  •  何度も読み返している、江戸情話溢れる怪談集。私の岡本綺堂歴はここからスタート。手元にある半七文庫風の…。
     江戸の夜、後ろを振り向きざま、の女の図柄の方がよかったと思う。
     (収録内容)
     青蛙神・利根の渡・兄妹の魂・猿の眼・蛇精・清水の井
     窯変・蟹・一本足の女・黄いろい紙・笛塚・龍馬の池
    近代異妖編
     異妖編・月の夜がたり・影を踏まれた女
    解説 都筑道夫

  • 怪談 短編集

  • 青蛙堂鬼談
    「青蛙神」
    「利根の渡」
    「兄弟の魂」
    「猿の眼」
    「蛇精」
    「清水の井戸」
    「窯変」
    「蟹」
    「一本足の女」
    「黄いろい紙」
    「笛塚」
    「龍馬の池」

    近代異妖編
    「異妖編」
    「月の夜がたり」
    「影を踏まれた女」

  • 子供の頃、大人たちがする怪談話はかなりの娯楽だった。そんなことを思い出させてくれる岡本綺堂の怪談集。ストレートな怖さではなく、読後に怖さを覚える粋な短編が多く、読んでいて気持ちが良い。気に入ったのは、妖怪モノの「猿の眼」「一本足の女」。どちらも不思議な事象だけ語られ、結局のところなんだったのかというぼんやりした結末。しかし、ぼんやりさが強い余韻を残している。

  • これはまさにホラーというより怪談。古びた匂いが作品世界を満たす闇をさらに濃くしている。また時々恐ろしいものの正体が明かされないまま終わるのが不気味で、不安を誘う。


  • 《影》

    というのは実に奇怪な、そして不思議なものだ。
    影が浮かび上がらせるその黒い平面はとてもリアルに生きて目に映る。
    岡本綺堂、彼はとてもセンスの良い人だったのではないか、と思う。
    言葉の選び方にとても魅力のある作家ではないかと。
    その証拠にたくさんの付箋が付け加えられ、ありとあらゆる想像の出来る物語が詰まっている。
    青蛙堂奇談ではそうしたものが辺りに立ち込めているのが分かる。
    それは《影》のあった時代を知っている人だからこそ書けるものなのかもしれない。

    現代の社会の影でも人間関係の影でもない、人一人持っているその《影》を書いた彼。
    ぜひ、暗い光のなかで読んで貰いたいものである。

    (2009.01.31)

  • すばらしい

全10件中 1 - 10件を表示

岡本綺堂の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
梨木 香歩
湊 かなえ
恒川 光太郎
遠藤 周作
三島 由紀夫
ウンベルト エー...
米澤 穂信
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

影を踏まれた女 新装版 怪談コレクション (光文社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする