ぶたぶたのいる場所 (光文社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334740955

感想・レビュー・書評

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  • 今回は海辺に建つ貴婦人のような白亜のグランドホテルを舞台にした、連作短編集。
    そこでぶたぶたさんはバトラーとして働いている。
    そのホテルで、一般市民を中心とした「オセロー」の舞台を公演することが決まったところから物語は始まり、春夏秋冬ぐるりと1年かけてひとめぐり。
    今回は舞台公演に重きを置いているからか、
    人の心に深く滲みこむようなエピソードは少なめ。

    そして劇中劇が幕を開けた。
    ぶたぶたさんが、まさかの…!(あとは読んでのお楽しみ)
    本物の舞台も観たことはないし、原作も読んだことがないけれど、
    むしろ、原作を読んでいないからこそ、
    ぶたぶたさんをはじめとする登場人物の描写と、彼らの運命の行き先が気になってしまい、
    私も観客の一人として客席に座り舞台を見つめているような気持ちになれたのかも。

    • まろんさん
      ぶたぶたさんがバトラーとして働いている、白亜のグランドホテル!
      素敵すぎますね♪ぜひ長期滞在してみたいものです。

      それにしても、ぶたぶたさんが「オセロー」の何の役で出てくるのか
      気になって眠れなくなりそうです(>_<)
      2012/08/17
    • 永遠ニ馨ルさん
      バトラーという肩書きでありながら、
      社員教育係としても責任があり、
      また外見が若干特殊なために極力人目に触れないように振舞っているのだそうです。
      とするとやはり、まろんさんのおっしゃるように、
      長期滞在してこの目で見なくてはいけませんよね♪

      ぶたぶたさんの演技力の高さには驚かされっぱなしでした!
      ぜひ一日も早く読んで、安眠を手にいれてくださいね♪
      2012/08/17
  • 白亜の高級リゾートホテル、『グランドホテル』
    お芝居がストーリーの重要な要素を占めるこの作品的に言うと、そこに時々“見切れる”ピンクのぶたのぬいぐるみ。
    もしかしたら、このホテルの隠れた名物なのかもしれない。
    短編の主人公たちと、グランドホテル、そしてぶたぶたさんとのかかわりが描かれる中、ちょっと問題を抱えていたとしても、みんなに幸せを与えてくれる素敵なお話でした。

    『人形の夜~春の物語』
    杉山織(すぎやまおり)は、脚本家を目指していたが、実家に帰って家業の花屋を手伝うことになった。
    花の納入先である「グランドホテル」で働いているという、幼馴染の飯塚から、芝居の手伝いをしないかという誘いがあって…

    『柔らかな奇跡~夏の物語』
    “流星群に願いをかけられるホテル”
    ひそかに社内恋愛している彼女の香奈恵の希望でグランドホテルを訪れた横田昭光(よこたあきみつ)は、ホテルマンがピンクのブタのぬいぐるみに叱られている姿を目撃する。

    『不機嫌なデズデモーナ~秋の物語』
    有働賢(うどうけん)は、離婚して実家の母と暮らしている。
    元妻・篠原寛子(しのはらひろこ)と娘のつぐみは近くに住んでいるが、近寄らないようにしていた。
    母に、つぐみは最近演劇に興味を持っている、と教えられ、有働はつぐみがオーディションを受けたという、ホテルで上演される芝居に興味を持つ。

    『ありすの迷宮ホテル~冬の物語』
    ホテルにカンヅメ中のホラー作家・熊野井(くまのい)締切は一週間後、予定枚数300枚…一枚も書けていない。
    彼が体験した、こわい、かわいい、やっぱりこわい体験とは…?

    『小さき者と大きな空~再び春の物語』
    地元の桜祭りの催し物の一環で、毎年、グランドホテルでは芝居が上演される。
    特別演出の、楽しい劇中劇が最高。
    この一冊の集大成ともいえる。
    登場人物たちがさまざまな思いを胸に観劇する。


    ――――――――――――――――
    「異形コレクション」というアンソロジーのシリーズ、「グランドホテル」収録の設定から膨らんだお話ということです。
    異形コレクションは、「京都闇」を読みました。
    「グランドホテル」も是非読みたい

  • ぶたぶたさんって一体本職は何?ww。本作は高級リゾートホテルのバトラーでありながらイベント事で演劇に出演する事に。しかも「オセロー」の悪役イアーゴー。似合わな過ぎて逆に観たら一生記憶に残りそうw。『ホテルに泊まると幸せになれる伝説』でなくて『ぶたぶたさんを見る事の出来る人は幸せになる』というのが実際のところでしょう^^

  • 読み終わりました!


    番外編だったんだ。。
    番外編も面白かったです!

    四季があって楽しめた(#^.^#)


    私も行って・・・
    ぶたぶたさんに会ってみたい。。
    一緒に働いてみたい


    本当はぶたぶたさんなのに、違うと言う従業員。。
    ぶたぶたさんを守ってるということが伝わったり・・・
    何だかあたたかいですね☆


    どのお話も良かった
    看病しているぶたぶたさんのお話好きだな~
    されている側は怖かったみたいだけど(笑)



    ラストの劇も良かった。。


    表紙のぶたぶたさん、
    ひょっこり隠れているのかわいかったです!
    あそこからお客さんのこと、
    みんなのこと見ているんだなと思ったり・・・





    『異形コレクション・夏のグランドホテル』の本、
    読んでみたくなりました☆

    シェイクスピアの本、色々な本も読みたくなりました。
    オセローもいつか読んでみたい。。
    極悪人がぶたぶたさん、なかなか面白かったです笑

    違う表情が見えた気がして新鮮でした。



    最初の方、後ずさりのことで注意してたけど、
    もしかしたら、後ずさりしたら
    踏んづけられるかもしれないということも
    含まれてるのかなと

    実際にそのエピソードあったから。。
    そうなのかなと予測してみたり





    この本の次が徳間文庫『夏の日のぶたぶた』だったんだ。。

  • 大好きなぶたぶたシリーズ。今回は作者もあとがきで書いているとおり、いつもとは趣向の違う番外編的な作品でした。いくつかの短編が連作になっており、最後にすべての登場人物が揃って物語が集約されます。最初はそれに気づかず、「尻切れトンボだなぁ…」と眉をひそめてましたが、最後の章で涙涙…。さすがぶたぶたさんは、全ての人を幸せにしてくれます。もちろん読者のことも。相変わらず気持ちの良い読後感。満足です。

  • 最初は何となくだけど、気づけくと、いつも心優しくなって、ひきこまれてるるんですよね。
    そして、優しく笑えてしまいます。

  • 2016.5.6

  • こんなホテル泊まりたい!
    今回のぶたぶたはホテルマン、かつ、オセローのイアーゴー。すごい組み合わせだ(笑)
    なんでイアーゴー!?と思ったが、劇の内容を読むにつれ納得。かわいいものが毒を隠し持ってると怖いよね。
    章が四季ごとに分かれている連作短編小説だが、最後に登場人物たちがそれぞれ落ち着いた心情になって、読後感もよかった。

  • このホテル、出るんですよ・・・。はい。『動き回るのを見た』というお客様が時々いらっしゃいますし、『喋りかけられた』と主張するお客様も・・・えぇ、そうです。ピンク色の・・・

  • 自分がお芝居好きなせいか、これはちょっと楽しかったです。
    ホテルとお芝居かけあわせるなど、なんか偏った人ほいほいでしかない作品。
    オセロー突っ込んできたのは最初はどうかと思いましたが、最後まで読んで納得しました。

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