風水火那子の冒険 (光文社文庫)

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著者 : 山田正紀
  • 光文社 (2006年7月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334740979

風水火那子の冒険 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 新聞配達員にして名探偵という謎の美少女「風水火那子」が主人公の4つの短篇からなる短篇集。個別の感想は以下のとおり

    ○ サマータイム
     「海の家」でアルバイトをしていた「君柄怜子」と思われる女性が,シャワー室で死んでいた。身元を表すものがなく,衣類などは盗まれ,水着を着せられている。同じ海の家でアルバイトをしていた男性二人のうち,ひとりは「怜子だろう」と肯定し,もうひとりは「怜子ではない」と否定する。海の家のオーナーは,分からないという。怜子と会ったことがあるという風水火那子があらわれ,怜子に間違いないと気付,「怜子でない」と言っている男性が嘘を言っていると指摘する。「怜子でない」と言っている男が,怜子を慕い,事故死したことを分からなくしようとしていたのだ。怜子が事故死した原因は,半狂乱になり暴れたため。半狂乱になった原因は,帰国子女で「臭い」といじめられていた怜子が,好きになった男から「水臭い」といわれ,「臭い」と言われたと勘違いしたからだった。
    うーん,動機も,オチも,結構ひどい作品。

    ○ 麺とスープと殺人と
     荻窪のラーメン横丁でラーメン評論家の田岡啓介と思われる男性が殺害された。犯人はどのラーメン屋か?というフーダニット。真相は,殺された男は田岡ではなく,現金輸送者襲撃事件の共犯者で,主犯者に殺されたというもの。主犯者は,製麺所の店主だった。新聞の勧誘に来た風水火那子が真相を言い当てる。なんともバカバカしい作品。バカミスとしてなら一流かも。

    ○ ハブ
     爆弾が仕掛けられたバスの座席に座ってしまった風水火那子が,殺された女性が言った「雪が降ったら,行かないよ。だって,つもらないもの。靴履いて,けいおうは遠すぎる…」ということばの謎と,「どうして犯人は慕いをわざわざ湯沢の雪のなかにすてなければならなかったのか」という謎を風水火那子が解明するという荒唐無稽な話。
     「雪が降ったら?行かないよ。」という意味であり,スキーは関係なく,「けいおう」は「慶応大学の学生」という意味だった。何らかのトラブルで,裸の状態で殺害してしまった男性が,パーティドレスを着せることができなくて,スキーウェアを手に入れ,スキーウェアを着せたから,湯沢に連れて行ったというもの。うん,ひどい。
    バスの爆弾については,管轄が東京の管轄で爆弾処理をしいて,覚せい剤を非合法に横取りしようとした公安の企みだったというもの。リアリティというものはゼロ。トリックも稚拙。でも,バカミスとして妙に面白い部分がある変な作品。

    ○ 極東メリー
     メリーセレスト号なような状況で,亡国の工作員が船から消えてしまったという謎。風水火那子が,亡国の工作員に拉致され,真相を言い当てる。真相は,自殺した女性が自殺と思わせないようにトリックを仕掛けたというもの。うーん,バカミス。

    バカミスとして読むべき。作者はバカミスを書こうとして書いたわけではないと思われるので,なんとも言えない味がある。バカミス要素がなければ★1だが,バカミス要素に敬意を評し,★2にしたい。
     

  • 2006年7月16日読了

  • 謎の美少女新聞配達探偵(謎過ぎ)風水火那子が活躍する短編集☆ダマサキ様お得意のメタ推理に近い推理が楽しめます。ラーメン殺人の刑事さん好きッス(笑)
    火那子ちゃんも良いけど、そろそろお兄さんの活躍する長編が読みたくなって来ました…先生頼みます!林太郎を是非再び!

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