白い霧 渡り用人片桐弦一郎控 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
3.59
  • (4)
  • (6)
  • (11)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 83
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334741136

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 内容(「BOOK」データベースより)
    次期藩主の座をめぐる政争が幕府に露見し、安芸津藩はお取り潰しとなった。江戸藩邸詰めの片桐弦一郎は、浪人となり、神田の裏長屋で暮らしている。突然の改易でこの世の無常、悲哀を知った弦一郎は、傭われ用人として、苦しい内情ながらも体面だけは重んじる武家屋敷の建て直しを図る。―市井の人人の縺れた事件を人情味豊かに始末する、傑作新シリーズ。

    平成31年3月16日~18日

  • だいぶ以前に読んだはずなのに、再読してしまった。

    秋津藩の次期藩主を巡って、幕府に露見し、藩はお取り潰しとなり、江戸藩邸爪の片桐源一郎は、浪人となる。
    妻を秋津藩に残してきたのに、義父と一緒に自害して果てた。
    武家社会も、一つ間違えば、浪人へと陥落してしまうのである。
    作者 藤原緋沙子氏は、その浪人の一人にスポットをあてて、臨時に、武家屋敷に雇われる用人を書き記している。

    3話からなるが、農民鯛の苦しみ、年貢の強制等、この時代から、田畑だけでなく、何か特産品を期待するところは、今も、人口過疎化の農村も知恵を絞っている。

    主人公だけでなく、内藤家の若殿の辰之助が、お家再興へと、心を入れ替えるところも、良いし、おきんばあさんが、内藤家の借財の証文を粉々破り捨てる所が、江戸っ子の気風の良さを表していて、楽しく読ませてもらった。

    江戸の職業も沢山ある中、渡り用人を主人公にする所が心憎い!

  • 2017.6.7.

  • シリーズ第一弾。

    主人公・弦一郎の、“何とかしてくれる”感が良いですね。
    こういう安定感のあるシリーズ。好きです。

  • 次期藩主の座をめぐる政争が幕府に露見し、安芸津藩はお取り潰しとなった。江戸藩邸詰めだった片桐弦一郎は、突然の改易と義理父と妻の自害という、この世の無常、悲哀を知った弦一郎は、浪人となり古本屋の筆耕の仕事をし神田の裏長屋で暮らしている。住む長屋の地主家持ちの武蔵屋の出戻り娘・おゆきが紹介する口入れ屋の依頼で傭われ用人として通い、主人が病弱で苦しい内情の武家内藤家の建て直しを図る…。内藤家の放蕩若様に絡む若侍達・武家屋敷に出入りする借金取り立て屋青茶婆・武家の知行地への旅と弦一郎の活躍が描かれる。

  • 登場人物が皆、粋で良い。最後のおきんの行動もあっぱれ!

  • 1 渡り用人 片桐弦一郎控
    さすが、いつものように読みやすい。人情味溢れた物語で主役の弦一郎は嫌味のないお侍。それに腕っ節に加え細かいことにも気が利く。やたら政局がらみモノを読んでいるとホッとする。

  • シリーズ1作目

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

高知県生れ。立命館大学文学部卒。人気テレビ時代劇シリーズの脚本家を務めたのち、2002年、『雁の宿』で小説家デビュー。文庫書き下ろし時代小説のブームをけん引し、13年『隅田川御用帳』シリーズで、第2回歴史時代作家クラブシリーズ賞を受賞。代表的なシリーズに、『藍染袴お匙帖』、『橋廻り同心・平七郎控』、『見届け人秋月伊織事件帖』、『浄瑠璃長屋春秋記』、『渡り用人片桐弦一郎控』、『人情江戸彩時記』等がある。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤原緋沙子の作品

ツイートする
×