- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334741259
作品紹介・あらすじ
"竜門猟犬探偵舎"に奇妙な依頼が舞いこんだ。動物プロダクションから傷ついた一頭のトナカイとともに一人の少年が失踪、その行方を追ってほしいというものだった。竜門卓は相棒の猟犬ジョーを連れ、その臭跡を辿りながら有馬の山中へと分け入るが…(「トカチン、カラチン」)。心優しきアウトローたち。自らの信念に従い行動する男の美学。感動の連作短編集。
感想・レビュー・書評
-
「今度俺の前に現れたら、殺す」 言ってみたい。
違う、言われてみたい。
違う、私が危ない目にあって助けに来た男が言っているのを聞きたい。
稲見さんの作品はいいものに触れたという読後感が本当に素晴らしい。
竜門さんの活躍をもっと読みたかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容(「BOOK」データベースより)
“竜門猟犬探偵舎”に奇妙な依頼が舞いこんだ。動物プロダクションから傷ついた一頭のトナカイとともに一人の少年が失踪、その行方を追ってほしいというものだった。竜門卓は相棒の猟犬ジョーを連れ、その臭跡を辿りながら有馬の山中へと分け入るが…(「トカチン、カラチン」)。心優しきアウトローたち。自らの信念に従い行動する男の美学。感動の連作短編集。 -
購入:聖智文庫
再購入2012/07/22、JPN300 -
竜門さん、相変わらずです。
常に持たざる者に心を砕いている所が格好いい。
この人の物語を、もっともっと読みたかった。 -
こんな風に年をとれたら。
-
まさに「ヒーロー」っていう感じです。オトコっぽい主人公がかっこいい。
守られたい、預けたい・・・。そんな妄想をしてしまうような一本芯のとおったオトコの話でした。
仕事が出来て、筋が通っていて、喧嘩が強くて、強欲でない・・・
そんな素敵な男子が居たら「惚れてまうやろーーー!!」ってなります。
土地の名前が自分の馴染みのある地名ばかりで、イメージが湧きました。
このシリーズ、読んでみたいなぁ・・・と思いました。 -
続編です。楽しみに読みました~
のっけからトナカイの話、ちょっと異色のクリスマス話だな~とおもって読みました。そういえばちょうどこの頃でしょうか。子猫物語なんて映画が公開されて、主役の子猫は何匹か犠牲になった、なんて話を聞いたことがあります。作者が映像業界にいらした、と言う事もあり、CMに使われて疲弊し、死んでしまった猫の話なんて背筋が寒くなりました。そりゃあ、人間と動物が同じように演技できるわけではないですしね。
稲見さんの小説に出てくる人物は男性も女性も老いも若きも颯爽としている人が多いですね。毅然とした態度で、自分の道を選択していく。その生き様がかっこいい。
読み終わった後に、ほう~っとなる。そんな小説です。 -
セントメリーのリボンの続編です。
連作集ですが,どの作品も素敵です。
作者にはもっと,竜門卓とジョーが活躍する物語を作って欲しかったです。