水底から君を呼ぶ (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334741334

感想・レビュー・書評

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  • ホラーなんだろうが、表現とかが綺麗だったので怖くなかった。

  • 悲しいお話

  • 4人の美女が次々に姿を消していく。
    消えていく側と謎の一人称視点が交互に書かれていて,終盤で一つにつながる。
    一時期のジャパニーズ・ホラーによくあった展開だが,最後は切なくも美しい。

  • 私は許さない(大)
    私は許さない(中)
    私は許さない(小)
    の帯に惹かれて購読。

    「わたし」と語る女性が誰なのか、中盤まで分からないままに引き込まれました。
    華やかな美女・美奈子の性格の悪さが物語を引き立てています。
    そりゃあ、同情できないわ。
    読後感は良いものではないけれど、「愛」の物語としては完結しているのかな。

  • 4人の若い美女たちが、一人、また一人と順番に消えていく。
    そしてそこには必ず大輪の白い花が・・・。
    二番目の女性は、新婚旅行先の海で突然姿を消した。
    残された夫は、その謎の真相を突き止めるために、彼女の過去を調べ始める。


    ストーリーは語り手が何人もいて、後半になるまで、人物の関係図が見えてきません。
    そういう点では、ホラーというより推理小説のような感じです。
    だからミケが読めたのかもしれないですね。


    人間は・・・怖い生き物です。

  • 珍しく、ストーリーがちょこっと入り組んでいた。また、リラックス出来る作品期待。

  •  夜のプールで遊んでいた4人の女性。
     その一人が突然姿を消す。数年後、4人の中の一人はニューカレドニアの海で消息をたつ。
     いずれの場所には、白い花が浮かんでいた。

     物語は、ニューカレドニアで消えた女の夫の視点と、正体のわからない女の視点で語られる。
     妻を必死に探し、その過程でプールでの一件などを知っていく夫。
     そして家族が事故死し、不幸のループが抜け出せないでいる女。

     過去と現在が交錯した時に、驚きがある。

     感覚としては鈴木光司の「らせん」に近しいものがあるかもしれない。
     どちらも、不幸から抜け出せず、そして思わぬ暴力によって…。
     
     女は弱い。
     だから心だけは強いのかもしれない。その強さが、執念となり愛する者を求め続けるのかもしれない。

  • 大石氏の最新刊で期待して読んだのですが……何ともまぁコメントのしづらいモノでした。
    命名でも言ったが、最近のホラーによくあるパターン。
    大石氏の系統としてはストーリーの流れは違いますが、『呪怨』や『1303号室』っぽい…かな?
    いわゆる、心霊系ってヤツです。

    オイラの好きな大石氏調が全く出ていなかったんですよね。
    面白いか?と問われれば、微妙の一言。
    そして怖い?と問われても、正直微妙です。
    大石氏、こういうのも書くのか……と中途半端な感情でした。

    ホラーに慣れていない人が読むのが一番な小説かもしれません。

  • 人の悪意ってこんなにも強いものなのか。そのことに驚いた。
    自分の欲しいものを持っている。
    自分と違う。
    そんなことはいくらでもあることなのに、「悪意」を持たれる原因となってしまう。
    とにかく怖く、悲しかった。

  • ……やっぱり怖いのは○○でしたか。毎度のことだけどね。
    でもこの物語のラストは好きですね。ちょっと意外でしたが。なるほどそうくるか、という感じ。これはハッピーエンドといっていいのかなあ。後味は悪くなかったです。

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著者プロフィール

1961年、東京都出身。法政大学文学部卒業。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第30回文芸賞佳作を受賞し、デビュー。『アンダー・ユア・ベッド』『殺人勤務医』『絶望ブランコ』『愛されすぎた女』『裏アカ』など、著書多数。2019年には『殺人鬼を飼う女』『アンダー・ユア・ベッド』が立て続けに映画化され、話題に。

「2023年 『破滅へと続く道 右か、左か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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