花夜叉殺し (光文社文庫)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (565ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334741877

感想・レビュー・書評

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  • 赤江瀑という作家を知っている腐女子は僥倖と言える。関西旅行中、最高のお供でした。

  • 短篇傑作選。「幻想編」「情念編」「恐怖編」の三冊があるのだけれど。この「幻想編」でも、情念も恐怖もしっかりありますよ。特に情念が凄い。じゃあ「情念編」ってどんだけ凄いんだ……?
    どの物語も淫靡でなまめかしくって、でも美しいという言葉で片づけてしまうにはあまりに凄絶。風靡な古都の名所と相まって、風雅な印象もあるけれど。何とも言えない情念のしこりが残ります。個人的には、舞台が京都&奈良のものが多いので、土地鑑があって楽しめた印象です。新薬師寺とか飛火野とかかなり近所ですし。蟹満寺も看板は見たことある! なんだか行ってみたい気分になるなあ。
    お気に入りは「正倉院の矢」。一番嫌だと感じた作品なのだけれど、その嫌さも魅力の一つなのかも。どこをとっても後味が悪く、でも不快ではないんだよなあ。

  • 愛と憎しみの入り混じった短編集。
    妖艶な雰囲気を感じさせる時代背景と文章がグイグイお話に引き込まれて行きます。
    人への愛やモノへの愛、対象はイロイロですがどれも狂気の愛を感じさせます。

  • この人の世界では欲望とか血とか言ったどろどろとしたモノも美しくなると思う。
    表題作も好きだけれど『獣林寺妖変』が冒頭の血天井のくだりから一気に惹き込まれて大好きなので収録されているだけで評価は星5つ。

  • 昔からとても好き。再読作品ばかりだけど、何度読んでもいい。

  • 美。

  • 未読

  • ただ一つのものに盗り付かれた人の業。

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著者プロフィール

1933年下関生。日本大学芸術学部中退。70年「ニジンスキーの手」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。74年『オイディプスの刃』で角川小説賞、84年『海峡』『八雲が殺した』で泉鏡花文学賞。2012年没。

「2019年 『オイディプスの刃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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