灯籠爛死行 (光文社文庫 あ 43-3 赤江瀑短編傑作選 恐怖編)

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  • Amazon.co.jp ・本 (555ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334742201

感想・レビュー・書評

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  • 怖いのは人間。生きてるうちに宿る因業が、いっそう影を濃くする。

  • 濃厚な短編集。妖しい暗がりの匂いたちこめる恐怖篇。というほどホラーという感じでもないのだが。「影の風神」「鬼会」は既読だが、「影の風神」は冒頭ハネムーンのやらしい描写が印象深くて後覚えてなかった(笑)中身もっと深いじゃないか!当時何を読んでたのだ私は、と・・・。「海贄考」は異例の後書きでその怖さを補完された。他いくつかの短編にはここから逃れたいということではない、死への憧憬というものも現れていた。男と女、時に男と男、親と子、人の情と業の、こわいこと。

  • 改めて見たら「恐怖編」だったんですね。怖くない……。いや、昔は怖かったんですが、年齢のせいか怖くなくなってきた……。本当の恐怖は人間の心理の奥底にある、というわけですが、そりゃそうだろうと思っちゃうんですよ。そんな即物的な内容じゃないけど。再読すると思わせ振りな感じが……。いや、面白いんだけど……。感想が妙に曖昧になる……。たぶん読み返す度に印象が変わるんでしょうね。「宵宮の変」だって以前読んだ時は理解できたんですよ。しかし読み返したら、中二病かよ!と言いたくなった……。今、私の気持ちのベクトルが耽美方面に向いてないんでしょう。向くと嵌まるんです。ずっと好きな作家さんだから。

  • 初赤江でした。久生とかその辺と同年代かと思ったのですが、存外に最近の方で吃驚しました。

  • 『七夜の火』の、「辰之はやらないよ」という台詞がすごいよかった!

    『忍夜恋曲者』も好きです。赤江さんが書く伝統芸能のロマンは素敵だなあ。

  • 伝承、伝説をベースに進む話が多いかな。
    『影の風神』がちょっと趣向が変わっていてこの本の中では一番好き。
    このシリーズ、中身は良いけれど表紙が何とかならないかな、と他の2冊も見て思う。レジに持って行くのに抵抗が…。

  • 私の大好きな鬼会含め13篇もの短編があります。
    力強く暴力的で男性的耽美。
    それと赤江瀑の知識量に驚きます、深くて広い。

  • 『宵宮の変』が読みたくて。実は他の話、未読・・・。

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著者プロフィール

1933年下関生。日本大学芸術学部中退。70年「ニジンスキーの手」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。74年『オイディプスの刃』で角川小説賞、84年『海峡』『八雲が殺した』で泉鏡花文学賞。2012年没。

「2019年 『オイディプスの刃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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