悪女の秘密 (光文社文庫 に 14-9)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334742287

感想・レビュー・書評

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  • まとめ買いした新津きよみさんの短編集を続けて読んでいるが、だんだん既視感が生じてきた……。誰かと誰かが実は親子だった、っていう話がこれまでにいくつあっただろう。しかし、それでも面白いのだ。心理描写や人間関係のゴタゴタだけでなく、短くてもちょっとしたどんでん返しが仕込まれていたり。通勤時間に読むには最適。

  • (収録作品)女に向いてる職業/傷自慢/頼まれた男/二人旅/うわさの出所/サンルーム/彼女の一言/塀の向こう側/インサイド/悪女の秘密/どこへ

  • 短編集。
    日常に潜む殺意というものだが、ちょっと物足りなかった。

  • 女性ならではの観点で作られている。
    物足りる短編集と物足りない短編集があるが、これは物足りないほうの部類に入る

  • 川口、浦和など埼玉の地名がやたらと出てくるのは作者が住んでいるのでしょうか?ちょっと出かけるにしても日光だし。

  • 女性が書く女はリアルに悪女で良いですな。変な美化がない【2007.05】

  • 真梨幸子さんの「深く深く、砂に埋めて」の後に続けて読んだせいか、どの作品にも物足りなさ感じてしまった…或いは「そんなワケないでしょ」な展開にガッカリ

  • 感想は、備忘録のために自分にわかるように書いている部分もあるので、日本語がおかしいと思います。すみません。

    『女に向いてる職業』
    単身赴任中の山本は、カウンターバーで気になる女性を見つける。
    その女性を口説きたくて、作戦を練るが思わぬ事故を起こしてしまう。
    彼のように女の職業は~と決めつけてかかっているような男はいかにも現実にいそうだなあと思う。

    『傷自慢』
    本宮麻子は、甥の春樹ととても仲がいい。
    しかし、春樹には体のいたるところに「名誉の傷」
    というべき傷がある。そのうちの傷の一つを不審に思った春樹の妻、本宮結花は麻子に真相を尋ねるが、麻子は絶対にその真相を漏らすわけにはいかなかった。

    『頼まれた男』
    「男と女のことは、当事者にもよくわからないものだな」
    そんな一文で始まる物語。
    冴えない男が、美貌の妻を殺害した。
    妻は、夫から日常的にDVの被害を受けてもいた。
    近所の人は、「なぜあの奥さんは夫と別れないのだろう?」と思っていたが、その秘密は、昔からずっと続いていた夫婦の奇妙な関係にあった。

    『二人旅』
    不倫している主人公の女は、不倫相手の妻に夫と別れる条件として自分と二人旅に出ることを命じられる。
    どう考えても不吉な予感しかしない女二人旅は、やはり波乱の連続で……。

    『うわさの出所』
    女の些細な嫉妬から生まれる物語。
    うわさを流した主人公が報われないラスト。

    『サンルーム』
    美貌の妻・良子は、毎日愛情の冷めた夫と反抗的な息子の世話をしているうちに、自分の存在価値を見失いかけていた。そんなとき、リフォーム工事に訪れた逞しい体の男に惹かれていき……。
    一人で突っ走ってしまった主婦の悲しい物語。
    でも、抱かれていたのは妄想じゃないですよね?

    『彼女の一言』
    かつて小説家を目指していた女二人のうち、一人が夢を叶えた。その時、もう一人の女は……。

    『塀の向こう側』
    短いけれどそれなりにインパクトのある話。
    塀の向こう側だった世界が、そうじゃなくなった時。

    『インサイド』
    夫が最後に食べた弁当箱の中には、結局何が入っていたのか?
    主人公の女、嫌いやわぁ~。

    『彼女の秘密』
    男の影が絶えなかった伯母の秘密。
    自分にも、その血が流れているんじゃないかと疑っていた主人公は……。

    『どこへ』
    女の給料は、年齢と共に下がっていく、という文章になんともいえない絶望感を感じてしまいましたね。誰にでもできる仕事は給料が安い、とかも。
    自分にしかできない仕事を見つけるって、めちゃくちゃ大変なことだと思う。

    著者のあとがき有り。
    解説は文芸評論家の野崎六助さんです。

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著者プロフィール

新津きよみ長野県生まれ。一九八八年『両面テープのお嬢さん』でデビュー。二〇一八年『二年半待て』で徳間文庫大賞を受賞。『女友達』『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など多くの作品が映像化されている。主な著書に『夫以外』『ただいまつもとの事件簿』『セカンドライフ』『妻の罪状』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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