消えた奇術師 星影龍三シリーズ (光文社文庫 あ 2-46 鮎川哲也コレクション 星影龍三シリーズ)

著者 :
  • 光文社
3.60
  • (3)
  • (5)
  • (6)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 54
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334742355

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 赤い密室
    探偵実話 1954年8月

    白い密室
    宝石 1958年1月

    青い密室
    宝石 1961年5月

    黄色い悪魔
    探偵実話 1955年8月

    消えた奇術師
    講談倶楽部 1956年11月

    妖塔記
    探偵倶楽部 1958年5月

    「赤い密室」の頃
    幻影城 1976年6月

    「白い密室」作品ノート
    立風書房「鮎川哲也短編推理小説選集1 五つの時計」 1979年4月

    「青い密室」作品ノート
    立風書房「鮎川哲也短編推理小説選集2 青い密室」 1979年6月

    エッセイ 天城一
    奇跡!星影龍三の復活

    解説 山前譲
    密室と消失のトリックに挑む星影龍三

  • (収録作品)赤い密室/白い密室/青い密室/黄色い悪魔/消えた奇術師/妖塔記/エッセイ 奇跡!星影龍三の復活(天城一)/解説 密室と消失のトリックに挑む星影龍三(山前譲)

  • 奇術師・旭日斎天馬一座の目玉の出し物は「トランク抜け」だが、抜け出すはずの一員が死体となっていた。二人目の犠牲者はピストルで撃たれ階段を転げ落ちた。マジック・コンテスト優勝賞金の独り占めを目論む天馬。しかし、その姿は、密室空間から忽然と消えていた(表題作)。赤、白、青、三つの「密室」傑作を含む中短編集。消失トリックの白眉を天才・星影が斬る。(「BOOK」データベースより)

    赤い密室
    白い密室
    青い密室
    黄色い悪魔
    消えた奇術師
    妖塔記

    鮎川作品で赤い密室は押さえておかなきゃねーと読みましたが、なるほどすごいなこの人。
    大好きな有栖川氏が尊敬する作家だけのことはあります、ってなんかエラソー(笑)?
    ちょっと時間かかりましたが、面白く読みました。

  • 『赤い密室』
    星影龍三シリーズ

    密室で見つかった香月るり子のバラバラ遺体。遺体を包んでいた新聞から割り出された死亡推定時刻。妊娠1カ月の被害者。運び込まれた棺。被害者の交際相手・浦上とライバル・榎。そして浦上の元恋人伊藤ルイ。解剖台の上の遺体、胴体と左手の入ったカバンの謎。

    『白い密室』
    星影龍三シリーズ

    雪の降った夜、座間教授の家を訪れた佐藤キミ子。教授の家を訪れていた峰。自宅で殺害されていた座間教授。庭に捨てられていた凶器の謎。家に向かう峰の足跡にかくされた秘密。

    『青い密室』
    星影龍三シリーズ

    女性をめぐり争う樫村と信濃、警官に収められ部屋に連れて行かれた樫村。翌朝、密室となった自室で死体となって発見された樫村。鍵のかけられたドア。樫村の部屋の前の窓の下の花壇。自室にあった鍵。アパートの住人は樫村に恨みを持つ者ばかり。

    『黄色い悪魔』
    星影龍三シリーズ

    嘉六との別れ話のこじれで手紙を返すことを断ったリル。消えた幻斎がショーで使用するナイフ。密室の浴室で遺体となって発見されたリル。捨てられた凶器のナイフ。「黄色い悪魔」を名乗る男からの脅迫。冬になりアイスを食べるようになったリルの秘密。

    『消えた奇術師』
    星影龍三シリーズ

    旭日斎天馬の奇術ショーの最中トランクの中から現れたローザ伊吹。マジックショーで獲得した賞金を山分けにしようと約束した天馬、伊吹、山鳩、テル子。天馬の楽屋で殺害されたテル子。密室状態の楽屋から消えた天馬。誘拐された山鳩。

    『妖塔記』
    星影龍三シリーズ

    戦争中、友人・鳴神に聞かされたシヴァーの宝石の伝説。シヴァーの宝石を所有するインド人の誘拐。怪しい塔でインド人を監禁した鳴神。消えたインド人の謎。空襲で死んだ鳴神。30年後の星影龍三の推理。

     2010年11月8日読了

  • 「赤い密室」は何度目の再読かわかんないほど読んだけど、毎回感心する。
    動機はちょっとどうかと思うけど、猟奇+密室にしっかりと意味があるというところが良い。
    「白い密室」「青い密室」も好きだけど、やはり多少落ちるか。
    トリック自体に「?」を感じるところもあり。
    「黄色い悪魔」そうか、あの有名なトリックはこれにも使われていたのか、というのが一番の感想。
    でも、しっかりと貼られた伏線には驚いた。
    「消えた奇術師」は、短い中にサスペンスがちりばめられててなかなか。
    「妖塔記」個人的にはイマイチかなぁ。

  • 2007/05/17読了

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

鮎川哲也(あゆかわ・てつや)
本名・中川透。1919(大8)年、東京生まれ。終戦後はGHQ勤務の傍ら、様々な筆名を用いて雑誌へ短編を投稿し、50年には『宝石』100万円懸賞の長篇部門へ投稿した「ペトロフ事件」(中川透名義)が第一席で入選した。56年、講談社が公募していた「書下ろし長篇探偵小説全集」の第13巻「十三番目の椅子」へ応募した「黒いトランク」が入選し、本格的に作家活動を開始する。60年、「憎悪の化石」と「黒い白鳥」で第13回日本探偵作家クラブ賞長編賞を受賞。受賞後も安定したペースで本格推理小説を書き続け人気作家となる。執筆活動と並行して、アンソロジー編纂や新人作家の育成、忘れられた探偵作家の追跡調査など、さまざまな仕事をこなした。クラシックや唱歌にも造詣が深く、音楽関連のエッセイ集も複数冊ある。2001年、旧作発掘や新人育成への多大な貢献を評価され、第1回本格ミステリ大賞特別賞を受賞。2002(平14)年9月24日、83歳で死去。没後、第6回日本ミステリー文学大賞を贈られた。

「2020年 『幻の探偵作家を求めて【完全版】 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鮎川哲也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×