ベジタブルハイツ物語 (光文社文庫 ふ 19-1)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334742485

感想・レビュー・書評

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  •  ドラマティックなことが次々と起こるわけではないけど、作中の世界が読者の生きている世界と地続きであると感じる連作短編集。主観と客観の食い違い、日常的に生じる誤解がユーモアを交えながら描かれていて、面白くもあり切なくもあり。自分も登場人物たちと同じように何かを勘違いしているだろうし、思わぬ所で思わぬ人から反感を買ったりもしているだろうから気を付けなければと思うけど、決してそれらをゼロにすることは生きているうえでは無理だろうなと思った。

  • アパートの住人達とその大家家族の日常。

  • あまり広いとは言えないアパート
    どちらかと言うと単身者用
    一人暮らしをしたことがないので
    なんとなく憧れる
    登場人物は若い人が多いし
    自分の選択肢には無かった生き方

  • 洒落たアパートだな~(笑)
    AアボカドBブロッコリーCキャロットDダイコン。
    ダイコンってのがこじつけっぽくて面白い。
    それにみんな個性的すぎる。
    取り立てて何がどうとかこの人間達から生まれる関係もないんだけど何故か惹かれるものがあった。
    ゴキブリの捕獲、私もペットボトル切ってみるかな(笑)

  • なんとなく言葉とか雰囲気が90年代の香りがする

    いまいち、感情移入する場面もなく

    児童書なんかな

  • アパートの住人達の日常と大家一家の日常。ヤマなしオチなし。巻末の町田康の解説が秀逸だがネタバレ満載なので最後に読むべし。

  • さらっと読めた
    もっと自分は出来るのにみたいな感じでみんな生きててでも
    思った通りにはいかなくって
    でもみんなそんな感じで生きてるのかな?
    ちょっとづつせつなさもカンジる話でした。

  • 野菜の名前がついた部屋のあるアパートを中心にした話。
    いろいろな住人がかわるがわる出てきて、大きな結末もないけれど、読んでいて楽しかった。

  • 部屋に野菜の名前がついたアパートの住人と大家一家の物語。
    淡々とした日常。
    つまらないのか面白いのかよく分からなかった・・・。

  • 部屋に野菜の名前のついたアパートの住人と大家一家の日常が折り重なって出来た連作集。
    テーマは「思い違い」なのかも。少し距離を取った軽めの文体だからユーモラスに見えるけど、内容自体はエグいかも。
    でも、それもその人の日常になってしまうんですな。

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著者プロフィール

1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒。95年「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞、98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年『夏の約束』で第122回芥川賞を受賞。その他の著書に『ルート225』『中等部超能力戦争』『D菩薩峠漫研夏合宿』『編集ども集まれ!』などがある。家族をテーマにした直近刊『じい散歩』は各所で話題になった。

「2022年 『団地のふたり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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