思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
3.60
  • (288)
  • (554)
  • (722)
  • (89)
  • (19)
本棚登録 : 4866
レビュー : 536
  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334742621

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • のびやかに生きる姉妹3人のものがたり。

  • 主役にこれっぽっちも共感できなかった本は初めてだわ・・・。
    どう取っ付いていいのかわからなかった。
    タイトルからして、3人姉妹がそれぞれ思いわずらっているのかと思っていたら、全然思いわずらっていなかった。
    それでも最後まで読んだのは、DVによる婚姻の継続がどうなるのか興味があったからだけの理由。
    ちっとは思いわずらって欲しい。

  • 邦一は世間に対してだけでなく、自分自身にすら何重にも嘘をついていてがんじがらめになっているように見えた。嘘の限界が暴力として発露してる。
    人は何かしら社会的な外圧を受けていて、普通そのストレスはここに出てくる三姉妹のように家族・友人・パートナーとのコミュニケーションで解消することでやりくりしていくのが大多数の生き方で理想でもある。
    でも邦一のように個人的な連絡を取り合うほど親しくしている家族や友人がおらず、内向的な性格で、仕事でストレスを募らせるばかりでは爆発するのも不思議ではない。邦一は結婚していてもパートナーとの関係が築けず孤独でしかなかった。孤独はひとをおかしくさせる。

  • 個人的にはあんまりだっかなぁ…

    でも、読み終わったあとに女性誌に連載してたものだと分かって、キャラの濃さや全体的にのっぺりした感じも納得した。

    ゆっくり読みたい派の人にオススメ!

  • 「思いわずらうことなく愉しく生きよ」という父親の家訓を旨としてそれぞれの生き方を貫く、犬山家の三姉妹を描いた小説です。

    長女で36歳の麻子は、多田邦一というDV夫と2人暮らし。次女で34歳の治子は、熊木圭介という恋人がいますが、他の男たちと奔放に関係を結んでいます。そして三女で自動車教習所の受付の仕事をしている29歳の育子は、他者を理解することができないがゆえに、他者を受け入れることと受け入れられることに純粋な歓びを見出す女性です。

    麻子が彼女よりもひどい夫のDVに苦しむ相原雪枝という女性に手を差し伸べたことがきっかけとなって、彼女と夫との関係が変化していくことや、治子の男性関係を熊木が知ったことで2人の関係に亀裂が生じること、そして育子が隣の部屋に暮らしていた岸正彰という男性と知り合い、彼と交際の段階を一つずつ確かめるようにして関係を深めていくことが、ストーリーの大きな流れを形作っています。

    ただ個人的な感想としては、著者の他の作品にみられるような登場人物の細やかな心の動きが描かれていないように感じてしまいました。育子だけはどうにか、その心情の襞をていねいにたどってみたいと読者に思わせるような内面性を持っているように感じられますが、麻子や治子、それに邦一や熊木といった男たちも、キャラクターっぽい平板な人物造形になってしまっているように思います。

    父親と離婚して「清々したし、とても嬉しい」と語った母親と三人の娘たちとの関係をもう少し詳しく書いてもらえたら、彼女たちの人物造形にもう少し深みが感じられたのではないかと思うのですが。

  • 私はどのタイプだろうか…
    どの女性にも共感できる部分あり。

  • 個性豊かな犬山家の三姉妹

    長女 麻子は、DVに悩んでいながら夫と別れることが出来ないでいる
    次女 治子 外資系企業で働くキャリアウーマン
    三女 育子 恋愛関係を気づくことが出来ずすぐに肉体関係を結んでしまう

    三姉妹の内2人が、性に奔放で共感できないけれど
    麻子が、妹たちが夫から離れれるように進言しても
    いつまでも、ずるずると居続けててしまうには
    一番リアリティーがあった。
    同じ家で育っても、一つとして同じ
    生き方は無いということ。
    そして、大人になったら子供の時より明確に
    違う道を歩んでいるということが分かるようになる。
    「思いわずらうことなく愉しく生きよ」の
    犬丸家の家訓は、それぞれ三姉妹に形は違っても
    しっかり根付いていそう。
    「愉しい」は、心にわだかまりが無いということだから。

  • 3姉妹の恋愛が描かれている。自分の信じたものを正しいとして強く生きている。誰かに近いとかないかなぁと思ったけど、個性が強すぎて…

  • 3姉妹の自由な生き方。人間、家族がいると強く生きられるんだなあ

  • NHKのドラマとは全然ストーリーが違う。

著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)のその他の作品

江國香織の作品

ツイートする