船上にて (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
3.26
  • (4)
  • (4)
  • (23)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 97
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334742775

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 8編のミステリー、どれも面白かったです。「タッチアウト」や「てるてる坊主」は最後まで読んだ後、もう一度最初から読み直したくなる。

  • 『時間』『タッチアウト』『優しい水』『手紙嫌い』『黒い水滴』『てるてる坊主』『かさねことのは』『船上にて』収録。

  • 初出が1990年代の短編、著者自選集。
    サスペンスとは異なり、平易な話し言葉で短編なのにゆったりと話が進む感じ。ところが最後には、それまで提示されていた事実が、滝が落ちるが如く読み手を結末に落としていく。

  • ミステリーの短編集。

    ミスリードしておいて最後にあっと言わせる手法はうまいのだろうが、ストーリーは二の次という感じ。なんというか、叙述トリックの展覧会のようだった。

    「時間」
    はしごに結び付けた針金の端はどうやって回収したのだろう?

    「タッチアウト」
    結末がどうしてそうなったのかさっぱり分からない。誰か分かる人教えてください。

    「優しい水」
    罪もない主人公が殺されて真相も闇の中(というより
    水の中)。不憫すぎる。

    「手紙嫌い」
    文例集がおもしろい。

    「黒い水滴」
    白黒映画のような独特の雰囲気がなかなかいい。

    「てるてる坊主」
    語り手の正体をミスリードしたかったんだろうなーということは分かったが、あまり成功していないような・・・。語り手は最初っから女性っぽい感じだったので、旅行ライターと出てきたとき、逆にあれ?と思った。ブロック塀を作ってからは幽霊騒動は治まっていたはずなのに、また見えたのはなぜ?被害者が殺されたのはなぜ??

    「かさねことのは」
    謎解きの趣向はいいが、手紙自体が退屈。

    「船上にて」
    アガサクリスティの雰囲気。人の死なない、二重、三重の気楽な謎解き。

  • ミステリー短編。
    ミステリーといっても地味。
    どの話も最後にどんでん返しがあるのに途中がつまらない。
    退屈で何度も読む手が止まった。
    本のタイトルになっている「船上にて」が一番良かった。

  • 「悪意」がテーマの短編集。
    この人の作品は連作短編のが好きだ。
    船上にて以外はあんまりスッキリしなかったです。

  • 「密やかな悪意」を題材にした。八つの短編集です。

    「時間」
    五年前、亡くなった洋子はこのもみの木が好きだった。
    その事件に付いて男女二人が話し始める。

    「タッチアウト」
    目覚めたら、病院の一室に彼は居た。
    彼は、殴られたのだ。何度も何度も・・・。
    彼が死ぬほど恋焦がれてた女性に・・・。

    「優しい水」
    目覚めたら空が見えた。狭いビルとビルの間の狭い空だった。
    体が痛い。そして血が・・・。
    彼女は、冷静になって今日の出来事を思い出す。

    「手紙嫌い」
    彼女は、手紙が嫌いだったが、熱烈なファンだった先生を友達から紹介してもらえるようになったのだ。
    しかし、先生は手紙マニアだった。仕方なく先生に手紙を書くことにした。
    古本屋に立ち寄ったとき「実戦・特殊手紙文例集」と本を見つけたのだが・・・。

    「黒い水滴」
    五年ぶりに帰国した日本では、五年前に離婚した元夫が亡くなってた。
    娘を連れ戻すために戻って来たのだが、元夫が亡くなったせいで娘は遺産相続に巻き込まれていた・・・。

    「てるてる坊主」
    温泉旅館に泊まりに来た。友人の紹介でこの旅館に・・・。
    友人の連れは、自殺したのだ。そして彼は・・・。

    「かさねことのは」
    彼は、ある手紙を見せて貰える事になった。その手紙には、ある人が事故で亡くなり、ある人が殺された。
    その手紙のやり取りとは・・・。

    「船上にて」
    「ナポレオンが三歳の時の頭蓋骨?」欧州行きの豪華客船で若き大富豪が大枚をはたいて買った宝物。
    その宝物が姿を消した。盗む価値など無いはずなのになぜ?
    そこには、意外な盲点が・・・。

    以上、です。人々の隠された悪意を若竹七海ならではの文章で書いた短編集です。

  • また、やってしまった…。この本、ずいぶん前に読んだことあるじゃん。昔読んだときには読みやすくて平凡なミステリっていう印象しか持たなかったけど、今じゃ若竹七海の新刊ってだけで中身も確かめずに買うようになってしまった。(その後読んだ作品が良かったんです)人の心の暗い部分を、ほら、って見せられるような作品が続くのでちょっとおなかいっぱい。最後が「船上にて」でよかった。

全8件中 1 - 8件を表示

船上にて (光文社文庫)のその他の作品

船上にて 単行本 船上にて 若竹七海
船上にて (講談社文庫) 文庫 船上にて (講談社文庫) 若竹七海

若竹七海の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする