祝山: 長編ホラ-小説 (光文社文庫 か 36-5)

著者 :
  • 光文社
3.32
  • (34)
  • (109)
  • (135)
  • (48)
  • (11)
本棚登録 : 941
感想 : 130
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334743055

作品紹介・あらすじ

ホラー作家・鹿角南のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。ネタが拾えれば、と軽い思いで肝試しのメンバーに会った鹿角。それが彼女自身をも巻き込む戦慄の日々の始まりだった。一人は突然の死を迎え、他の者も狂気へと駆り立てられてゆく-。著者の実体験を下敷きにした究極のリアルホラー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ずっと読みたかったので一気読みしてしまった!思ってた以上に面白かった!そして怖い!

  • 純粋なホラー。
    私はホラー作品は大好きなのだが、心霊スポットなど曰く付きの場所へ自ら行ってしまう人が嫌いなのだ。
    そこは作者と同じ意見。

    訪れたとして、万が一そこで何かが起きてしまった時
    正気を保っていられる自信が無い。

    作中で言っていた通り、解釈によって祟や呪いの有無は変化してくると思う。
    しかしやはり行くべきでは無いのだ。

  • 怖い!といくつかのレビューサイトに書かれていて、評価も高かったので手に取りました。

    何も刺さらず、何が怖いのかも分からぬまま読み終わり、ただ文字の欄列を読んでいたかのような感覚に。一体何を読んでいたのだろうという感想です。

  • 肝試しに廃墟に行ったという友だちから相談を受けたら、自分にも怪奇現象がふりかかって来たよタスケテー、という内容。作者の体験談をもとにしたホラーです。

    ただ、ホラーとはいえ、アッ!と驚かせるような白い服を着た髪の長い幽霊などは出てこない。肝試しに行った友人たちが、徐々に変容していく様が主に描かれています。

    しかし、怖い。ジリッとにじり寄る恐怖感。得体の知れないモノにジワジワと日常が浸食されていく不快感。なんというか……、首筋に生暖かい吐息を繰り返し吹きかけられているような……そんな感じの不快感があります。

    平易な文章だから……と、うっかり夜寝る前に読んだりすると、暗がりからナニかが見ているような気がして、中々寝付けなかったり……。


    余談。作中では、面白半分に心霊スポットに肝試しに行く……という行為に対し、批判的に書かれています。僕は批判は別にしないけれど、否定的です。ホラー好き、怖い話が好きということもあり、「心霊スポット行ってみようぜ」と誘われたこともあったけど、断固拒否してきました。これからも拒否します。

    なぜなら、怖いからです。人が触ってはならぬものもある。

    触らぬ神に祟りなし。怖い怖い……。

  • 怖いと聞いて読んだけど、特に大きな盛り上がりもなく読了。
    読んだ後に「著者の実体験がベースとなって作られている」と知る。
    そう考えると最後のオチ、めっちゃ怖い。

  • テンポは良いのにじっとり怖いという、なんとも妙なバランスのホラー小説。山が身近な人はより怖く感じるんではなかろうか。

  • ホラー小説で、じわりと怖いものが読みたくて手に取った作品。これは…実体験をアレンジして書かれたものなだけに、怖かった。意識せず偶然起こした行動が、怖い出来事へと巻き込まれて引っ張られていく。そんな現象にぞくりとします。危ない所には遊び半分で行ったらダメ!怖い!w2016.06.21読了。

  • イマイチ文章がこなれていない感じがして、また各登場人物の関係性についても一応説明はされているんだけどそれがストンと腑に落ちず引っ掛かり、何より作中の怪異がまったくもって中途半端で意味も不明のまま終わってしまった。
    実話をベースにしているのだとしても、あくまでフィクションの体をとるのであれば、もっとホラー小説としての完成度、娯楽性を高めてほしかったと思う。

  • 夜中寝てる時に思い出すとなんか寝られなくなった。読んでる時は怖いんだけどまあホラー好きの私には別にどうってことないと思ってた。そしたら夜考え出すといろんな想像してしまいゾッとした。この小説、今まで読んだ中でも怖い一冊に登録だわ。
    人間の自然に対する傲慢さが災いを引き寄せた。特に山なんてね。心霊スポットなんて、面白半分で絶対行ってはダメなんだと。しかしこれから山に登る時は畏怖の念を持って登らないとな。

  • これといった派手さは無く、リアリティを感じる展開と結末に好感が持てました。

    文体はブログを読んでいるようで、ちょっと軽すぎる気もしたので、もう少し重い方がより怖かったんじゃないかと思いました。

    小中学生でも読めるような読みやすさで、
    王道のジャパニーズホラーといった感じ。

全130件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

加門七海
<プロフィール>
東京都生まれ。美術館学芸員を経て、1992年『人丸調伏令』でデビュー。伝奇小説・ホラー小説を執筆するかたわら、オカルト・風水・民俗学などへの造詣を生かしたノンフィクションも発表。自身の心霊体験をもとにした怪談実話でも人気を博す。小説に『203号室』『祝山』など、ノンフィクション・エッセイに『大江戸魔方陣』『お咒い日和』『墨東地霊散歩』『加門七海の鬼神伝説』など、怪談実話に『怪談徒然草』『怪のはなし』など多数。

「2023年 『神を創った男 大江匡房』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加門七海の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
井上 雅彦
綾辻 行人
小野 不由美
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×