贋作遊戯 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334743376

感想・レビュー・書評

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  • 帯にある「騙される快感」は結局味わえなかった。
    主人公が未熟すぎて名うての詐欺師同士の勝負には程遠い。
    勝負でいったら…ねぇ。
    解説を読んで分かったのだが、これは続編なのね。
    どうりでキャラクター小説臭がきつい訳だ。
    途中で出てくる警察も切れ者っぽい感じで、ただ感じだけで終わってしまう始末。
    アハッ体験を期待し過ぎてしまいました。


    日下氏の解説はコンゲーム小説リストとして使わせていただきます。この解説を持ってして救われました。

  •  うむ。第1作から続けて読むと、コネタ多いなぁ。
     1つ1つの細かい詐欺から全体像まで組み上げるとなると、相当大変だろうに。
     読む側としては実に楽しいけれど、書くのは大変だと思う。
     が、続刊読みたいぞ!

  • うまく練られている。

    3回のサギゲームに勝つのはどちらだ?


    そうして次第に、これが単なるゲームではなくて実は、
    ゲームに名を借りたもうひとつのゲーム(?)であることが明かされる。
    さらには最後の最後に、警官の包囲する館からどう逃げる?

    とまぁ、凝った仕掛けでいっぱいの本書は、作者が楽しんでいるのが伝わってくる一冊。
    ただ、残念なのは、今の科学的な捜査があれば、簡単にひっくり返るであろうトリックと、
    とにかく大金という割にはあまりにも、
    美術品の所有者が無防備である設定に頼りすぎて構成されていること。
    時代設定をしたのはそのせいじゃないの?
    なんてイジワルに言いたくなるくらい、だます方もだまされる方も、あ・まーい!


    作者の気合いもわくわくも、愛しているけどそのトリックのゆるさに、マイナスいち。

  • だまし、ダマされ勝ち取れこの勝負!

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。立教大学卒業後、ドイツに留学。帰国後、大学講師として教鞭をとるかたわら、1998年に『魔大陸の鷹』でデビュー。その面白さに、田中芳樹氏、荒俣宏氏らがお墨付きを与えた。近著に『氷海のウラヌス』『書物審問』『天皇の代理人(エージェント)』などがある。

「2013年 『書物奏鳴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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