ぶたぶたと秘密のアップルパイ (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 433
レビュー : 77
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334743499

作品紹介・あらすじ

イラストレーター森泉風子は、不思議な会員制喫茶店への特別招待券を手に入れた。そこでは、誰にも話せない秘密をひとつ、店員に話さなくてはいけないというのだ。その店員というのが…見た目は可愛いぶたのぬいぐるみだが、中身は心優しき中年男・山崎ぶたぶただった。客たちはみな、ここで心の荷物を下ろし、新しい人生へと踏み出す勇気をもらってゆく-。

感想・レビュー・書評

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  • 尊敬するブクログ仲間さんたちが
    本棚に宝物のように飾り、絶賛していたぶたぶたシリーズ。
    遅ればせながら、やっと読むことができました!

    そしてもう、まるっこいぬいぐるみなのに
    (それもバレーボール大!勝手に、もっと大きいと思い込んでました)
    おいしいアップルパイを焼き、薫り高いコーヒーを淹れ
    お客の悩みに耳を傾けて渋い声で温かい言葉をかける
    ぶたぶたさんに夢中です♪

    幼いころ、もう少し背が伸びたら
    食器棚や洋服箪笥の上に隠れている妖精が見られるかも!
    と思っていた私には、椛さんがちょっぴり羨ましい気がしますが

    秘密って、傍から見たらなんでもないようなことでも、
    抱えている本人にとってはとてつもなく重い足枷になっていたり
    大切な人にだけはわかってほしいと思ったり
    反対に、大切な人には絶対に知られたくないと思ったりして。。。

    簡単に「わかるわかる!」なんて言われてしまうと
    かえって傷ついた気分になったりするけれど
    ぶたぶたさんの小さな丸いビーズの目に見つめられたら
    素直に話してしまえそうな気がします。

    ぶたぶたさんに秘密を打ち明けるのは無理としても、
    実際にあるという、このアップルパイは
    ぜひぜひ食べてみたいなぁ♪

    • まろんさん
      円軌道の外さん☆

      ぶたぶたさんデビューを飾ったばかりの私には
      まだ、ぶたぶたさんがぶたぶたさんになった背景はわからないのですが、
      とても自...
      円軌道の外さん☆

      ぶたぶたさんデビューを飾ったばかりの私には
      まだ、ぶたぶたさんがぶたぶたさんになった背景はわからないのですが、
      とても自然で穏やかに振舞っている様子からして
      呪いとか魔法とかじゃなくて、ぶたぶたさんは、
      ただただああいう存在なんじゃないかという気がします(*^_^*)

      とにかく、シリーズ全部制覇するぞー!と
      意気込んでしまう素敵さです♪
      2012/07/13
    • 永遠ニ馨ルさん
      こんにちは♪
      レビューを拝見すると、とても素敵なお話だと思うのに、
      私の住んでいる市立図書館には蔵書がないみたいなんです(TーT)
      とりあえ...
      こんにちは♪
      レビューを拝見すると、とても素敵なお話だと思うのに、
      私の住んでいる市立図書館には蔵書がないみたいなんです(TーT)
      とりあえず、ぶたぶたさんシリーズはどこから読んでも良いというお言葉も見えましたので、
      1冊だけ蔵書だった「クリスマスのぶたぶた」を借りることにしました!
      どんなお話なのか、今から楽しみです♪
      2012/07/23
    • まろんさん
      永遠ニ馨ルさん、こんにちは♪

      私のところの図書館には1冊もありませんでした。。。さすが田舎。。。
      なので、ブックオフで、文庫本半額セールの...
      永遠ニ馨ルさん、こんにちは♪

      私のところの図書館には1冊もありませんでした。。。さすが田舎。。。
      なので、ブックオフで、文庫本半額セールの時に
      まとめ買いしたりして、揃えている最中です♪

      「クリスマスのぶたぶた」、表紙もとても可愛らしいですね!
      レビュー楽しみにお待ちしてます(*^_^*)
      2012/07/23
  • アップルパイ好きの私。題名にも惹かれていたし、ブクログ仲間さんが「アップルパイが食べたくなる」と書かれていて、ずっと気になってた作品。
    ようやく読むことが出来た。

    ぶたぶたさんの喫茶店に行くには 秘密を打ち明けないといけない。
    風子・悠・椛、それぞれに秘密を持っているわけだけど、人によればたいしたことではないような秘密でも、自分の中では重いものだったり、特定な人にだけは知られたくなかったり、逆に気付いてもらいたかったりする。
    そんな秘密ってきっと誰もが持っているのだろうな~と思う。

    アップルパイは本当に美味しそうだし、表紙のカウンターからチラッと見えるぶたぶたさんの姿がかわいいし、寝ているぶたぶたさんの姿もかわいいんだろうな~と今回もぶたぶたさんに癒された。

    • まろんさん
      わ~い!私のぶたぶたさんデビュー作品です♪
      この本を読んでしばらくは、頭の中をぶたぶたさんとアップルパイが飛び交ってました(笑)

      自分の秘...
      わ~い!私のぶたぶたさんデビュー作品です♪
      この本を読んでしばらくは、頭の中をぶたぶたさんとアップルパイが飛び交ってました(笑)

      自分の秘密を十字架のように背負っている椛さんをはじめ、
      この本に登場する秘密を抱えた登場人物のどの人も、その秘密ごと抱きしめて
      「ぜひぜひ、その秘密を共有させて~!」と語りかけたくなってしまう愛おしさでした。
      椛さんには、ふるふると首を振られて後ずさりされそうだけど。。。

      2012/09/10
  • 私にとっての「ぶたぶた」2冊目。
    アップルパイって癒されるので~表紙も素敵だし☆
    一冊目は短編一つ一つが違う状況の話でしたが、これは通して一つの話になっています。

    森泉風子は、駅前の珈琲専門店で、レシートがキリ番になる。
    オーナーの右京に、三号店の会員になれると紹介された。
    そこでは、誰にも言えない秘密を店員に喋らなければならないという。
    じつは秘密を持っている風子。
    他人から見れば大した問題ではないかも知れないのだが。
    好奇心で三号店に向かうと…

    そこにいたのは、ぶたのぬいぐるみ。
    あせたピンクのバレーボールぐらいの「山崎ぶたぶた」が店員だった。
    器用に珈琲を入れ、お菓子まで作っているという。秘密は別に話さなくてもいいと言われて、拍子抜けするが。

    そこへ飛び込んできた高校生の男の子・小野寺悠。
    秘密を話さないでいると、かえって重いと言い、無理に話さないでも良いというぶたぶたと友達になりたいという。
    風子がイラストを描いているシリーズのことを、ちょうど読者世代である悠は知っていた。
    「突撃シンドローム!」という近未来を舞台にしたアクション物。

    悠は、兄・陽の婚約者・沼尾椛(もみじ)がケーキが好きなので、店に彼女を連れてくる。
    ところが、椛はそこで倒れてしまい…?
    椛は、子どもの頃から、ある悩みを抱えていたのだ。

    風子のところに、中学時代のマンガ研究会仲間だった亜里砂から、連絡が来る。
    亜里砂は絵が上手かったが、プロにはならなかった。結婚して15年になるという。
    会って食事もして、お喋りが弾み、珍しい店に連れて行くと約束する。
    ところが、亜里砂にばかにされていると勘違いしてしまい…?

    落ち込む風子をいつものことと動じずになだめるダンナさんもいて。
    誤解は、ぶたぶたが解きほぐしてくれます。

    出てくるアップルパイはすごく美味しそう!
    なるほど、一本のストーリーにするとこうなるのかな~。
    ほどほどの現実味。
    小さな重荷をひとつ下ろして、美味しい珈琲を飲んで。
    ゆったりしたいですね。

    • まろんさん
      ほんとにアップルパイが切実に食べたくなる本でしたね!
      それから、読後しばらくレシートをしげしげと見る癖がついてしまったり(笑)
      とにもかくに...
      ほんとにアップルパイが切実に食べたくなる本でしたね!
      それから、読後しばらくレシートをしげしげと見る癖がついてしまったり(笑)
      とにもかくにも、この作品ではぶたぶたさんが
      可愛さの中にいぶし銀の魅力を醸し出していて
      素敵でした♪
      2012/09/03
    • sanaさん
      まろんさん、
      アップルパイ、いいですよね~!
      アップルパイを食べていたら、どこかから声が聞こえないかしら?な~んて♪
      レシートのキリ番...
      まろんさん、
      アップルパイ、いいですよね~!
      アップルパイを食べていたら、どこかから声が聞こえないかしら?な~んて♪
      レシートのキリ番って?と私も探しちゃいました。
      今回は通したキャラクターなので、大人なぶたぶたさん、頼りになるわ~って感じでした。
      いつでも行ける会員になりたいです♪
      2012/09/03
  • ぶたぶたさんのアップルパイ食べたい! 今はそれで頭がいっぱい。
    焼きたてのパイのような甘酸っぱくて優しい雰囲気の1冊。
    短編集だけどお話はひとつひとつの章がリンクしていて
    ラストはほんわかハッピーエンド。

    このシリーズはどれもそうだけど読んだらひたすら癒される。
    わたしの街にもこんな喫茶店があったらいいのになぁ。。。

  • ぶたぶたさんシリーズ(私にとっての)4作品目。
    素敵なブクログ仲間さんの「アップルパイを食べてみたい!」というお言葉に惹かれた、食いしん坊な私。

    今回ぶたぶたさんは喫茶店の雇われマスター(パティシエ?)をしている。
    この喫茶店、とある条件を満たさなければ足を踏み入れることはかなわない。
    そしてさらに運が良ければ、とある人と出会える──。
    まぁ、とある人というのは、他でもないぶたぶたさんなワケだけれども。

    普段は鍵がかけられている喫茶店って、経営度外視もいいところだ。
    ぶたぶたさんの友人でもあるオーナーは、彼の存在を不要な悪意から守るために、この喫茶店を開いたんだなぁ、と思えるのは先に読んだ『ぶたぶた日記(ダイアリー)』のおかげだろうか?

    さてこの物語は、それぞれに条件を満たした風子と悠とを軸にして進んでゆく。
    それぞれの抱える秘密は、価値観の違う人間が見れば些末なことかもしれなくて。
    だけれど当事者にとっては、胸に石を抱いているくらい重々しいことかもしれないのだ。
    誰にも言えないことは心の底で滓になって静かに降り積もる。
    しかしいずれ醗酵するようにふくらんで、心を圧し潰してゆくものだから。

    風子の、悠の、椛の秘密。
    彼らの秘密には、少しずつ共感できるところがある。
    共感できなくとも、『小さい子供だっていっぱしの秘密を持つ(本文引用P42)』のだ。一つくらい、誰にも言えない秘密は抱えているもので。
    だからこそ私を含む読者は、16番目のカギを回してドアを開け、カウンター席に腰かけて、ぶたぶたさんの淹れるカフェオレとアップルパイを前に、ゆるりとした時間を過ごすのだと思う。

    椛の抱える秘密の原因が判らなくて、ちょっと消化不良だけれども。
    店中にたゆたうコーヒーの薫りで心がほぐれるように、
    彼らの秘密が、よりよい方向でほどけていってくれて嬉しかった。

    • 永遠ニ馨ルさん
      はーい、食いしん坊仲間ですー.+:。(ノ^∇^)人(^▽^*)ノ.+:。

      椛を理解しようとする人の科白に目頭が熱くなりました。
      「ああ、椛...
      はーい、食いしん坊仲間ですー.+:。(ノ^∇^)人(^▽^*)ノ.+:。

      椛を理解しようとする人の科白に目頭が熱くなりました。
      「ああ、椛を愛してるんだなぁ」って。
      愛こそがすべてとは言わないけれど、
      その科白で彼女の病が(病院で判明したとあったので一晩考えて病だと結論づけました、個人的に(笑)
      時間はかかっても快方にむかうはずだって確信が持てたんです。
      泣きそうな笑顔で二人が見詰め合っている姿がとても印象的でした。

      本当に、16番目の鍵欲しいです♪
      そのためにはまず、一号店に通いつめて、キリ番レシートゲットしなくちゃですね!
      2012/07/31
    • まろんさん
      キリ番レシートのために1号店に通い詰めているうちに
      いつのまにか仲良くなって、
      一緒に2号店のカギを回してカウンター席に腰かけ
      ほくほくしな...
      キリ番レシートのために1号店に通い詰めているうちに
      いつのまにか仲良くなって、
      一緒に2号店のカギを回してカウンター席に腰かけ
      ほくほくしながらアップルパイを頬張っておしゃべりに花を咲かせる
      永遠ニ馨ルさんと私、という妄想をふくらませて
      楽しくなってしまう私でした♪
      2012/07/31
    • 永遠ニ馨ルさん
      わぁ、なんて素敵な妄想!(笑)
      面白かった本のことや美味しいご飯が食べられるお店の話(あと好きな人のタイプのこととか…v)なんかで意気投合し...
      わぁ、なんて素敵な妄想!(笑)
      面白かった本のことや美味しいご飯が食べられるお店の話(あと好きな人のタイプのこととか…v)なんかで意気投合しちゃいそうですよね♪
      アップルパイとアイスクリーム、それから本日のコーヒーで夢みたいなひと時が過ごせそうです(*´▽`*)←すでに夢見心地
      2012/07/31
  • ぶたぶたさんとおともだちになりたい
    アップルパイとオムライスごちそうになりたい

  • あれは何だろう。なんの病気だったのかな?
    ぶたぶたさんがいる秘密のカフェにいけるのは、選ばれた運の持ち主かつ、秘密を誰かに実は話したいと思っている人だけ。
    ぶたぶたさんが、話さなくていいと言ってるのに、みんななんとなく突然話してしまう。聞いてるだけなら、たいしたことないと思える内容だったり、これはマジでヤバイなと思えるものだったり、悩みも十人十色だけど、ぶたぶたさんはいつだって誰にだって真摯に対応する。真剣さが伝わるのは、たぶん黒の点目からでなく、その振る舞いからだけど。
    人に理解されなくても、自分には重大な事だってこともあるよね。こんな人がいたら、話したくなるかもねぇ。

  • はぁ。読んでると心がほっこりするよ。
    ぶたぶたさんに会いたい。。。

    そんなに複雑な伏線が張ってあるわけではないから、
    何も考えずに読めて息抜きにはいいよね。
    ちょっと疲れた大人のための童話って感じ。

    ぶたぶたシリーズまだ2冊目なんだけど、
    早く全部読みたいな。ぶたぶたさんのこと知りたい。

  • 秘密を話さなくてはならない喫茶店。
    実は話さないでもいいと教えられても、正体自体が秘密そのもののぶたぶたが相手だと話したくもなりそうだ。
    私もそんな喫茶店に行ってみたい。

  • アップルパイがとっても美味しそう。

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著者プロフィール

埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。’89年に作家デビュー。「ぶたぶた」シリーズなど著作多数。

「2017年 『繕い屋 月のチーズとお菓子の家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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