だいこん (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (629ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334743611

感想・レビュー・書評

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  • 結婚よりも仕事に生きた一人の女性の物語。
    人づきあいの基本がすべて詰まっていると思います。
    ただ、江戸っ子の言葉は読みにくく慣れるまで時間がかかりました。
    読んでる最中から無性にイワシの煮付けが食べたくなります。

  • 「知恵を使い、こころざしを捨てず、ひたむきに汗を流せば、道は開ける。ひとが力を貸してくれる・・・・。」江戸で愛される一膳飯屋の女あるじ“つばき”の生き方こそ、場活師の生き方だ!! 場活師として歩み出した自分の心の支えになる一冊。
    (じる)

  • 料理の腕と商才にたけた女主人つばきの話。
    くじけないところが勇気をもらえる。

  • 昔の江戸にご飯を炊いたら右にでる者はいないと言われた一人の娘がいました。この物語はその娘が経営する一膳飯屋の成功物語です。
    フィクションであることは分かっているのですが、なんとも飲食店の経営指南書に見えてしまうから不思議です。飲食業としての誇りと意地が入り混じって、涙なしでは読むことは出来ません。

  • テンポが良く、ぐいぐいと引き込まれる。登場人物の描写にもリアリティがあり、後味もいい良作。読み終わって見て、あらためて文庫本の厚さに驚く。そのくらい長さを感じさせない勢いの良さがある。

  • ご飯を炊くのが上手な江戸の娘つばきの奮闘記。
    努力と負けん気で自分の道をどんどん切り開いていくすごい娘さん。
    時代小説が苦手な人でも入りやすい作品だと思った。

  • 裏店に暮らす、大工の娘つばきがはじめた一膳飯屋「だいこん」。繁盛記。安心して読める時代小説。

  • 文庫でもだいぶページ数のある長編である。
    が、年月を行き来しながら上手に書かれていた。
    ここまで芯のある女性も珍しいものだと思うが、
    自分にはここまで突っ走れないであろう事を考えると、
    憧れに近い想いが湧き上がってくる。
    しかし、何もかも全てがうまくいくわけではない。
    腑に落ちない人もいるだろうが、ソレが人間であるのだろう。

  • え、これで終わり?という終わり方・・・。
    本筋はこれからだと思ってたので正直びっくりしました。
    これまでの思い出話がメインだったんですねえ。
    商才があって、器量も良くて、大成功!みたいな展開は・・・・ですが、
    炊きたてごはんが美味しそうです。

  • まあまあ。結果こうでしたと言われてる気がする。自分にとって物語を読むとき大切に思うのは経過だから。

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著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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