- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334743628
感想・レビュー・書評
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若竹さんの怪談・超自然物の短編集。ミステリーもいいがこっちも好き。「のぞき梅」は古典的怪談話風「招き猫対密室」はミステリー度高め「ステイ」は生身の人間の怖さ「回来」と「バベル島」は海外の奇妙な味小説風。千街さんの解説も良かった。
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怖面白い一冊。
人怖&霊がうまく混ざり合った11編のホラーは一言で言うと怖面白い。
そして若竹さんらしい毒をパラりと振り撒かれたら、全部好みでしかない。
因習を絡めた「のぞき梅」からどっぷり心浸かり、ストーリーの中のキーワード一語が次のお題へとバトンリレーのように紡がれていくのもうまい。
「上下する地獄」はエレベーターホラー。
動く密室の閉塞感恐怖って心理的にやばいし、この終わり方は恐怖度抜群で面白かった。
「バベル島」は若竹さんらしい怖さ。
葉○寅吉さんってやっぱり寅年生まれなのかな。
若竹ワールド入門にも最適な作品。 -
じんわり怖い11編
バベル島:イギリスのバベル島で起こった惨劇の真相。これが一番面白い。
のぞき梅:梅を食べると死ぬ呪われた一族
回来:街に囚われた男 -
エレベーターの話が1番好き。短編なのでサクサク読めた。
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面白かった。ホラーチックな、怖い話集。回来は、怖いというより、最後の最後で激しい怒りを覚えた。
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最近、あまり活字な気分じゃないなーと思いつつ読んだ若竹さんの作品。やっぱり、若竹さんの作品は好きなのかサクサク読めた。短編集だったこともあるかもしれないけど、やっぱり好きだわー。
イギリスで、バベルの塔に魅入られた男が60年の歳月をかけて塔を完成させた。しかし、その完成の日に惨劇が起こるーー『バベル島』
なんだか世にも奇妙な物語に出てきそうな話ばかりだった。少しホラーというのか。うっすら怖いかんじ。
怖い話もいいんだけど、私はやっぱりミステリーや葉村さんシリーズが好きだなー
2017.12.9 読了 -
短編集だった
わかるお話も
???ってお話もあった -
11話短編集。毒ありのホラータッチのミステリで、短いなかにも伏線がきちんと張られ見事に回収。余計な枝葉がなくスッキリとした仕上がりの作品集。
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短編集。最後のバベル島は印象的なお話。エレベーターの話はちょっと怖かった(笑)
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「世にも奇妙な物語」的な話が、満載!
ホラー小説と言っていいのだろう。
「バベルの塔」の美術鑑賞で、あの25号サイズの中で1400名が、描かれているとか、、、
不思議な体験をする人も、こんなな中の一人かもしれないなんて考えながら、読みだした。
最初の「のぞき梅」から、昔の因縁にまつわる話は、なぜか真実味のあるような感じで怖かった。
少しずつ、人柱や、エレベーターの密室、暗示、、、の伏線が理解しながら、読み進んだ。
ブラックユーモア的な感じでなく、ぞわぁ~とする怖さ、、、
意思疎通の出来ない人間が一番怖いと、思った。