完全犯罪に猫は何匹必要か? (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334743802

作品紹介・あらすじ

『招き寿司』チェーン社長・豪徳寺豊蔵が破格の金額で探偵・鵜飼杜夫に愛猫の捜索を依頼した。その直後、豊蔵は自宅のビニールハウスで殺害されてしまう。なぜか現場には巨大招き猫がおかれていて!?そこでは十年前に迷宮入りした殺人事件もおきていた。事件の鍵を握るのは"猫"?本格推理とユーモアの妙味が、新しいミステリーの世界に、読者を招く。

感想・レビュー・書評

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  • 招きネコと本物のネコが一杯出てきて、コメディー過ぎて中々読み進められなかった。迷探偵と迷刑事のドタバタ推理小説と思ったが、最後は二人の推理が冴え渡ったのが意外。犯人がひよんなことから判明しても、親や夫を殺された周囲がそれ程ざわつかないのは何故だろうか、と余計な事を考えてしまう。

  • この本を読んで三毛猫の性別について初めて知りました。
    けっこう衝撃的でした。
    登場人物がみんな天然で面白いです。

  • 烏賊川市シリーズ3作目。
    何かにこだわりすぎるのも良くないね。
    今回は結構これはありか?
    っていう内容でした。

  • 鵜飼杜夫探偵事務所がまたトリオで登場、招き猫を愛好する資産家の溺愛三毛猫を探すと謝礼が120万円! という猫まみれの長編でした。でも、猫愛が金運への欲望にまみれているのは、いただけない。許せない。

  • 猫がこういったミステリーの要素になっていくのが面白かった。題からどんな内容になるのか不思議だったが、猫がちゃんとキーになっていて、猫が途中こんがらがった。

    ユーモアがあり、それを損なわないリアリティがありそのギャップが毎回面白い。

  • 烏賊川市シリーズ。一冊飛ばしちゃったけど、難なく読める。猫探しを企業オーナーに依頼された探偵。依頼者がビニールハウスて殺され、そこに巨大な招き猫が移動され、招き猫の目撃情報がアリバイにつながる。
    アリバイ崩しですが、コメディミステリなのに、かなりトリッキーなトリックで楽しい。赤川次郎の三毛猫ホームズの推理に言及していて、ネタバレはありませんが、あれも傑作。

  • タイトルに興味を惹かれたけど、ふざけ過ぎかなとも思ってすぐには手が出ませんでした。
    まあ、ある意味では相当ふざけていますけど~楽しかったので良しとしましょう。
    事件の舞台は、烏賊川が流れる烏賊川市。
    招き猫をシンボルにしている寿司チェーンの社長・豪徳寺豊蔵が、飼い猫を探してくれと依頼してきます。
    家賃を滞納している売れない探偵・鵜飼杜夫がいちおう探偵役。いちおうっていうか探偵そのものなんだけど、そう感じられないというか?
    ビルのオーナーで、なかなか綺麗で気の強い朱美も存在感あります。

    行方不明の太った三毛猫・ミケ子を探して、似たような猫を集めて連れて行く鵜飼ら。
    あちこちで餌を貰っている呑気な猫たちは急にさらわれてビックリでしょう。(エピローグでちゃんと元に戻して貰えるので大丈夫)
    豪徳寺豊蔵は招き猫の蒐集家とわかってきます。
    屋敷には年の離れた美しい後妻、先妻の息子、後妻との間の子たち、そして遠縁の居候も。
    ところが、豪徳寺が殺され、現場には巨大な招き猫が外門から移動して置かれていた‥?
    通りを歩いていて招き猫を見た目撃者はけっこういるのだが、証言は食い違う。
    じつは10年前にも同じ庭のビニールハウスで殺人が。迷宮入りしたままでした。
    葬儀でも一悶着あったりと、ユーモラスな展開。
    警部が「ダイイング・メッセージにはこだわりすぎない方がいい、クイーンの昔から、間違える元だ」とか、ミステリ好きにはよくわかるくすぐりが各所に。
    タイトルの意味もそれなりに納得。
    初読2011年5月。

  • どうやらシリーズの途中の作品だったらしいが、表紙の猫(版が違うのか表紙のイラストと違う)がうちの猫に似ていたので購入。トリックは途中からバレバレだったが、コミカルで楽しく読めた。刑事の2人と探偵の2人+家主、どの人物もできるのかできないのか分からない。でも好感が持てるんだよなぁ。

  • タイトルに惹かれて購入していたもの。実はシリーズ1作目だけ読了済みだけど、2作目を飛ばして3作目を。とにかく終始ユーモア満載。刑事も探偵も基本的には大丈夫?と思うほど頼りないのに、いざとなると名推理を見せて事件を解決に導くから面白い。三毛猫についての豆知識には目から鱗でした!

  • シリーズ3弾。
    まねきねこについて詳しく知ることが出来た。トリックについてはなかなか飲み込みにくい感じではあったが、勉強になった気がする。

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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