にわか大根―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)

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  • 光文社
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レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334743895

感想・レビュー・書評

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  • 時代ミステリー。
    猿若町捕物帳第三弾ですが、前の2作は未読。
    それでも楽しめました。
    近藤史恵さんの本がかなり好きなのだと実感しています。

  • 猿若町捕物帳シリーズ第三弾。
    「吉原雀」「にわか大根」「片蔭」の3つの短編集。
    どれもサクっと読めるミステリに仕上がってます
    何と言っても、常連のキャラがいい
    まぁ、同心に吉原の花魁に、人気女形となったら
    現実から離れすぎてますからねぇ~
    それぞれの話の結末も、いい余韻を残してくれます
    吉原のしきたりとか、恋の話とか、捕物以外にも
    色々と楽しめました。
    いい人・・・って、色んな捉え方があるけれど
    どっちに転がるかわからないというのが
    よーくわかりました

  • 2015.1/27 シリーズ3作目。主人公の千蔭とは対照的に脇役に役者や吉原の女たちが配置されているので、作品に艶を、事件には陰影をつけてくれています。最後には梅ケ枝との進展?までおまけしてくれているので先を読まずにはいられませんね(^_-)-☆

  • 猿若町捕物帳シリーズ3作目。

    前作までの長編とは違い、今回は「吉原雀」「にわか大根」「片陰」の3編収録の中編集。

    どの話もどこか心に引っかかりが残り、苦い味わいがたまらないです。
    吉原の花魁、女形の役者といった一見華やかな世界で生きる人々が見せる哀切や鬱屈の凄みに魅せられます。
    謎の背景にある人間関係を丁寧に明らかにしていくことで見えてくる悲しい真実に、心を揺さぶられました。

    どのお話も良かったのですが、最初のお話の「吉原雀」が好みでした。
    吉原で3人の遊女が相次いで死に、連続の死に不審を抱いた同心の千蔭は死因も異なるそれに関連性を見出すことはできず。
    しかし、彼女たちを結ぶ「雀」というキーワードにやがて千蔭は気がつき、真相にたどりつく…というお話です。

    吉原という特殊で閉鎖的な空間でしか起こりえない真相の意外性には驚かされます。
    読み手をミスリーディングに導く手腕もさることながら、男性優位の社会に生きる現代の女性にも通じる「籠の中の鳥」というままならぬ悩みを描いており、うまく現代を照射していると思いました。
    こうした点は前作の「ほおずき地獄」にも見られたので、今後も複雑な縒り合された謎解きを楽しむとともに、様々な事情を抱えた女性キャラクターたちの心情の変遷を描いてくれるものと思われます。
    わたしは女性なのでそういう展開が大好物なのです。次巻も楽しみです。

    それにしても、カタブツの千蔭が新たな女性キャラに毎度振り回されておろおろしてるのは読んでて楽しいですね~。
    次巻でも新たな恋?のお相手が現れるんでしょうか。。

  • 芝居小屋が軒を連ねる江戸は猿若町。上方への巡業から戻った人気女形が、なぜか突然大根役者になっていた。そんな折り、その幼い息子が不審な死を遂げて…。続いて起きた謎めいた出来事につながりはあるのか?(「にわか大根」)南町奉行所の同心・玉島千蔭。男前だが女心にはちとうとい。けれども事件となれば名推理が冴える。江戸情趣溢れる連作時代ミステリー。

  • 猿若町捕物帳シリーズ第三弾。安定の面白さ。千蔭と巴之丞が、対照的なんだけど気の置けない友人?ぽくなってきてて面白い。

  • ジャーロ2004年冬、春、秋号、2005年冬、夏、秋号掲載の3編の連作を2006年3月に刊行。2008年3月文庫化。シリーズ3作め。今ある全5作の中で、この3作めを最後に読みました。同心の玉島千陰が、謎に気づく瞬間の描写がとても良いのです。また、八十吉の視点が、面白く、事件や人について語る内容が、物語に彩りを添えて、興味深いです。

  • シリーズものだけれど、手に入った順に読んでいます。
    面白い。シリーズの他の作品も早く読みたい!

  • 特に「片陰」は秀逸。次作はあるのか?

  • 歌舞伎を背景にした時代小説。
    あまり、歌舞伎に造詣は無いが、読んでいて面白い。
    3編の短編が書かれており、
    「吉原雀」は、すわっ、殺人かと思いきや、女いきとい言うのであろうか、自分に注目を浴びたいが為に、薬の実験台に身を挺する3人の女性が、死んでしまうの結果になってしまうのであり、予想外の展開であった。
    「にわか大根」も、人気を博した者が、久しぶりに、舞台に上がったら、下手な芝居をして、、、自分から辞めることが出来ないもどかしさを、回りから、辞めさす方向にするための芝居で会ったが子供が無くなり、、悲しい結末になってしまう。
    「片陰」は、江戸時代の男色文化を描いており、同性愛の故の嫉妬に女房が、夫を殺害するのである。

    芝居町の歌舞伎の世界屋、吉原と言う特殊な場面を猿若町の捕り物として描かれており、今までにない舞台背景に、面白さを、感じた小説であった。

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著者プロフィール

近藤 史恵(こんどう ふみえ)
1969年大阪生まれの推理作家、小説家。
大阪芸術大学文芸学科卒業後、1993年『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞し、デビュー。
2008年、『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞受賞、2008年度本屋大賞部門惜しくも2位、第61回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補作になる。これがシリーズ化もされた代表作となった。ほかの代表作に、ドラマ化された『天使はモップを持って』シリーズ。
2006年から、母校の大阪芸術大学文芸学科客員准教授に就任している。

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