- Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334744335
感想・レビュー・書評
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大沢在昌作品だと思って読んでいて、どうにもバカばしく、ひどさに耐え難く壁投げ本に。
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読みやすい。
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★漆黒の髪と燃えるような瞳褐色の肌を持つとびきりの美女エミー
『野獣死すべし』の伊達邦彦に『汚れた英雄』の北野昌夫、そして『獣たちの墓標』の西城秀夫と、大藪春彦の小説の主人公は、いつだって強靭な肉体と冷徹な精神を併せ持つ男が暴力とカーチェイスとガン・アクションを繰り広げないと始まらないし終わらないのですが、そこはサービス精神旺盛な大藪春彦のことですから、ちゃんと女性が主人公の小説を書いてくれています。
もっともそれは多分、私たち女性のためというのではなく、ニヤニヤ鼻の下を長くして読もうという男性のためだと思いますが、この際そんなことはどうでもいいでしょう、存分に、この猟奇的でサディスティックで変態的な行為を駆使する、レズでサドなヒロインである小島恵美子のビンビン響くムチの音を、舌なめずりして味わうことこそ明日の活力の源(?)となるはずです。
彼女は明和大学動物学講師で母親がスペイン人のハーフ。スイスの私立高校を出てオックスフォード大学へと進み動物学を専攻する。ハイエナの研究を目的にザンビアに赴いた際に、強烈なセックスアピールと男性に動じない度胸それに高度の身体能力を評価されて国際秘密組織SPRO(スプロ)の死刑執行人というポジションを任される。組織加入後も動物学研究は継続して折をみて研究の成果を見せることもある云々。
男に鼻も引っ掛けないナイスバディの女の殺し屋・殺人マシーン。延々と続く作者・大藪春彦好みの銃のウンチクは、興味のない方には気の毒なほど退屈ですが、私は手に汗して目をギラつかせてズシリと重みを感触する感覚で夢中になって読んでしまいます。
指令を受けて各国要人を次から次へと殺してゆく。あっと驚くほどあっさりと簡単に人が死んでいきます。
そしてラストシーンで、大看板真打登場。なんとあの永遠のヒーロー伊達邦彦が現れるのです。それで、エミーこと小島恵美子との対決になるわけですが、結果は・・・読んでからのお楽しみに、伏せておきましょうか。 -
国際秘密組織の一員、エミー。この非情な美人ハンターが獲物を狙い、死刑を執行する。ラストシーンには伝説の男が現れ、次作への予感をも抱かせる。
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このヒロインにイヂめてもらいたいのは、ボクがドMな証拠?!(笑)