弥勒の月 (光文社時代小説文庫)

  • 光文社
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レビュー : 119
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334744564

作品紹介・あらすじ

小間物問屋遠野屋の若おかみ・おりんの水死体が発見された。同心・木暮信次郎は、妻の検分に立ち会った遠野屋主人・清之介の眼差しに違和感を覚える。ただの飛び込み、と思われた事件だったが、清之介に関心を覚えた信次郎は岡っ引・伊佐治とともに、事件を追い始める…。"闇"と"乾き"しか知らぬ男たちが、救済の先に見たものとは?哀感溢れる時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 児玉清お勧め本だけあって、ストーリーもいいが、より一層キャラクターの造形がいい。
    岡っ引きの伊佐治、同心の木暮信次郎、そして遠野屋主人・清之介、この魅力ある三人の絡み。

    児玉清は、この作品で、読者に問いかけられているのは、真の男とは、真の大人の男とは、どういう人間か、ということだと解説に書いている。そういう男を書くには、やはり時代小説が必要なのか。

    また、著者が、時代小説を書くきっかけとなったのは、藤沢周平の作品に魅せられたから、だそうだ。さもありなんと納得。続編も出ているようで、必読。

  • 時代物は好きですが、あさのあつこさんの本は初めて読んだ。とても読みやすい。たしか、児玉清さんがオススメしていたのを知って購入したはず。しばらく積読していたけど、早く読めば良かったな。シリーズ物のようなので、次の本を読んでみたい。キャラクターがこの一冊でかなり際立っていると思う。

  • 児玉清さんが紹介していたのを読んでこの本を読んでみたいと思って手に取りました。
    あさのあつこさんと言えば、ヤングアダルトと言うイメージですし、実際私が今までに読んだ小説は全部娘から貸してもらったものばかりだったので、時代小説⁈と思いながら読んでましたが、さすがあさのあつこさん!と思いました。

    同心の小暮信次郎と遠野屋の清之介、岡っ引きの伊佐治。そして物語の冒頭で川に飛び込んで死んでしまうのだが、話の中で生き生きとした表情を見せる遠野屋の若おかみ りん。
    どの人物も魅力的だし、他の脇役の登場人物達も血の通った人として書かれていて、読んでいる間、私もこの小説の中の江戸の町に一緒に住んでいるようでした。

    今年読んだ本の中で私のランキングの中ではかなり上に入ると思います。
    続編が楽しみです。

  • 岡っ引きの探偵もの。おかしい奴を人情と捉えるかは…好みの差かな

  • シリーズ6作品目『地に巣くう』を読後に、読み返してみた。
    おりんが亡くなったことだけは覚えていたのだけど、シリーズ1作品目とは思えない程の読みごたえ。
    同心小暮信次郎の小間物問屋遠野屋に対する嗅覚の鋭さとねっとりした執着心に、ここまで凄かったかと脱帽。
    おりんの亡くなった理由が、主人の背景に関連があることがわかった時の遠野屋の覚悟、商人として貫こうとしていた気持ちがプツリと切れる瞬間、胸に滾る熱いものを感じた。
    これは続編読みたくなるなと改めて思う。

  • 父から勧められて読んだ時代劇ミステリー。
    ぐぐぐっと惹きつけられるような鮮やかさや盛り上がりはないけれど、話の展開や人物の表現が魅力的だった。
    特に印象的なのは、遠野屋の主人。ミステリアスだった彼の生い立ちや心中がが丁寧に描かれた場面が個人的なイチオシポイントだ。
    ただ、終わり方がスッキリしないのと最後の展開が少し急すぎるところがあったと思う。
    次回作に期待。

  • 児玉清さんの解説が掲載されていてうれしかった!

  • 児玉清さんのお勧めから購読。
    時代物だが、ミステリー色の強い良作。
    主要人物3人が個性的で魅力的。
    バッテリーとは一味違う味わいをぜひ楽しんでください。

  • 2017/5/20読了

  • 伊佐治は 北定町廻り同心 小暮信次郎の岡っ引きである。
    ある日小間物問屋のご新造りんの遺体が川からあがる。
    りんはなぜ身を投げたのか。
    真相を求める夫の遠野屋清之介に応じる伊佐治と信次郎だが、どうやら清之介は並みの商人ではない。その過去はどうやら・・・

    あさのあつこさんの時代小説。これはミステリーなんでしょうね。
    真相を追うごとにいろんな人、いろんな過去、いろんな事件と、まだまだ深そうです。
    この本では謎めいた同心小暮さんの詳細は浮かんでこないのですが、興味ひかれるところです。

    小暮以外の誰もが己の欲するところに忠実に動いていて、人というのはこういうものとは思うけれども、小さく愛しいものなのだなぁと思うお話でした。

    なぜかこの本を「宮部みゆきさんの本」と完全に思い込んでいて、そのつもりで感想を書いてました。
    恥ずかしいので書きなおしましたwwww

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著者プロフィール

あさの あつこ
1954年生まれの小説家、児童文学作家。岡山県英田郡美作町(現:美作市)湯郷出身。幼少の頃から本に親しみ、中学の頃から創作日記をつけはじめ、中学2、3年生の頃から作家を志す。青山学院大学文学部入学後、児童文学サークルに入り活動。卒業後小学校の臨時教諭を2年間務め、結婚。日本同人協会「季節風」同人となり、そこに連載した『ほたる館物語』で作家デビュー。
代表作に、1996年から執筆を続ける『バッテリー』。97年野間児童文芸賞受賞、99年『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、2005年『バッテリー』全6巻で小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。シリーズ1000万部超の大ベストセラーとなり、映画化・アニメ化された。

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