尾道・倉敷殺人ルート (光文社文庫 に 1-102)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334744694

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  • 十津川警部シリーズ。1993年発行。
    主要人物として日下刑事が出てくる。日下刑事が両親へのプレゼントととして旅行をプレゼントするのだが、その観光バスがハイジャックされてしまう。
    実は日下刑事、以前にも両親へのプレゼントにと贈った旅行が事件に巻き込まれたことがあるらしい。
    「日本一週「旅行」殺人事件」(1982年)。
    二度も事件に巻き込まれるなんて、三度目をプレゼントしようとしたら断られたかもしれない。
    あったかどうかはわからないけれど。
    最後、日下刑事は辛辣な言葉をかけられるのだか、彼の立場を思えばちょっと気の毒でもある。

  • トラベラーズミステリーなのだが、鉄道が出てこないのが残念。。

  • 2022/08/13 102読了

    ウォーキング

  • 西村京太郎は、物語のテーマが決まっているようだ。
    そこに、集中して、細部にこだわらない。
    十津川警部も意外と、とぼけた人である。
    バスジャックされた。
    そのために、1億円の身代金を払うことに。
    でも、バスは 3日後に こつ然と現れる。
    この設定が、携帯電話が発達していない
    1993年の作品にしても、まったく 滑稽だ。
    皆生温泉で遊んでいた というが 
    予定が変更されたことを 警察が まったく調べれなかった
    というのは、ありえないのである。
    そこに、このバスジャックトリックのよわさがある。

    老人のなけなしのお金をサギをする悪党。
    その悪党を 成敗するという方法論に、
    読者に共感を持たせようとするのが 
    西村京太郎の手法なんですね。

    しかし、ルポライター、観光会社の添乗員を
    殺す理由までは、明らかにされない。
    そこに、よわさを感じる。
    殺しちゃったのよという感じ。
    ミステリーとしては、破れがある。

    殺人者の恋人にもなれない刑事というジレンマに悩む日下。
    それを痛烈に批判される。
    日下が どうやって 立ち直るのか 知りたいな。

    西村京太郎って、旅をテーマにあつかうにしては、
    情景の描き方が あまり丁寧ではないね。
    書き飛ばしている感じがある。

  • いかにも2時間ドラマにありそうなストーリー。最後はなんとなく切ない気持ちで終わった。

  • 日下刑事が両親を,尾道へのバス旅行に招待した。
    バスジャックが起きて,身代金の要求があった。

    不思議なのは,本当にバスジャックがあったかどうかを確かめずに,身代金を渡すところだ。

    参加者の家に連絡がなかったか,他人のふりをして調べるのは捜査の常道だ。

    西村京太郎でも事件を進展させるために捜査の常道を外すことがあることが分かった。

    「あなたはいい刑事だわ」「でもあなたを好きになる女なんか一人もいないわ」
    という台詞が,最期に出て来る。西村京太郎がいいたかったことだろう。

    十津川警部,亀井刑事始め,半分くらいの登場人物はそうではないような気もする。西村京太郎の主題なのだろう。

  • 大好きな西村京太郎さんの作品。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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