- Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334744717
作品紹介・あらすじ
溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された。警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づく。捜査で浮上した謎の言葉「ストロベリーナイト」が意味するものは?クセ者揃いの刑事たちとともに悪戦苦闘の末、辿り着いたのは、あまりにも衝撃的な事実だった。人気シリーズ、待望の文庫化始動。
感想・レビュー・書評
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いやぁ、非常に面白かった...
ドラマ未視聴、事前情報無しのクリーンな頭でこの作品を楽しめた事の嬉しみが深い。ここであらすじなる物語の流れを話してしまうのはまだ未着手の方の楽しみを減少させてしまいそうで勿体無いので割愛。
堅苦しい刑事物のイメージは最初から無かったが、「刑事物小説」の固定概念として何となく背筋を伸ばしていた。が、そんな感じだとまずキャラクター達の癖のある存在感にギャップという名の右フックいただきます。ごっつぁんです。
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リズムがとても良い。冒頭にガツンと喰らう事件の凄惨さ、そこからぐんぐん推理を進める姫川玲子を軸に撒き散らす伏線の設置。
そしてキャラの個性を光らせる為にスピードを緩める物語の停滞期。終盤に、「えぇと...誰だっけ..???」とならないのはここの丁寧な人物描写の賜物だろう。そしてここらでMY推しキャラが出てくる事でしょう。因みに私の推しキャラは言わずもがな井岡のあんちゃんです。
そして事件が大きく動きだしてからのアクセル全開な展開。ブレーキのかけ方を忘れ一気に読み進めた。
クスッとするエンタメ性の高さ反面、事件内容や死体状態、犯人の半生記録内での残酷でグロテスクな表現。このコミカルとシリアスの絶妙なバランス融合は、なるほど「飽」を感じさせない。グロ耐性低めの方は回復薬数個持参をオススメ致します。
ミステリとして、ベタな法則(それすらネタバレになるので伏せ)に則り犯人の目星はつきやすいかと思うが、事件解決に向けての終盤の切羽詰まるシーンは心拍がぐぐいと上がる。この作品を読んだ直後は塩分控えましょう。血管破れます。
さて、またこんな素敵なシリーズ物に出逢ってしまいました。果たして私の人生...足りるのでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「妖の華」を契機に何か読みたくなって…^^;
ドラマは、観たようで観てない感じやったんで、あまり先入観がなくて良かったかも?
しかし…年始から、血ドバドバのばっかり読んでるやん(ーー;)
でも…面白い!!!
男社会の代表的な警察組織で、女刑事はきつい〜!
ずっと、成果出しとかんと、すぐに落とされそうな感じやな。
その中で、光ってる女刑事姫川。直感を頼りに事件を解決。でも、死体マニアと言われるほどって、どんなんや?
この人の直感は、プロファイリング能力というより、犯人の心理にシンクロ=犯人になりきって行動を読む!
一歩間違えると自身が犯罪者にならんとも限らんと言うヤバい能力…
でも、こんな異常な犯罪ばっかり相手にしてたら、そんなヤバい能力しかムリなんかな…(−_−;)
今回は、「ストロベリーナイト」という◯◯ショー…こんなんアカン以前の問題やけど…
犯人にシンクロしながら、解決へと導くか…
姫川班をはじめキャラ立ちしてる人多数なんで、手元にある第2弾以降も読まないと!
でも、そんなのがいっぱいあるんで…(⌒-⌒; )
「いいか、人間なんてのはな、真っ直ぐ前だけ向いて生きてりゃいいんだよ。」(勝俣さん談)
基本、斜に構えて生きてる私にも耳の痛いお言葉〜… -
姫川シリーズを8、7と逆から読んでいたので、1番最初の本でやっと姫川の高校時代の事件や部下の死の原因がわかった。やはり最初から読むべきですね。武道シリーズや姫川の終わりの方は、誉田氏のハードボイルドなテイストが弱まったように思ったが、この本はまさにそのような本で、殺し方も犯人も警察内部もエグい。数々の実績を挙げていると思いきや、自分が囚われたり、同僚に手柄を横取りされたり散々な目に遭っている。意外なように思えて、これが誉田氏本来の作品なんだと思った。
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初めて、このシリーズ読んだ時
仕事帰りのバスの中でした…
あまりに描写が怖すぎてバスを降りてから歩いて帰る道が怖かったのを思いだしました。初めて、このシリーズ読んだ時
仕事帰りのバスの中でした…
あまりに描写が怖すぎてバスを降りてから歩いて帰る道が怖かったのを思いだしました。2022/04/26 -
殺し方が腹を割いたり、ゾッとしますね。暗い夜道でそのような死体に会わないようにドキドキしてしまうのはよく分かります。殺し方が腹を割いたり、ゾッとしますね。暗い夜道でそのような死体に会わないようにドキドキしてしまうのはよく分かります。2022/04/27
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誉田さんの作品、初読み。
最初の30ページくらいで、グロすぎて、読めないかと思ったが、
内容が読みやすかったので最後までイッキでした。
真っ直ぐ前だけ向いて生きてきゃいいんだよ
のフレーズ 最初嫌いなキャラだったが最後良い人に思えた笑 これがギャップというものか笑
ドラマ、観たことなかったし、有名だから購入してみたが、
もしも前評判なく本の名前だけみたら、お菓子屋?とか、恋愛?を想像させてもおかしくないが、、
これもギャップありすぎっ!!! -
テレビドラマの内容はほとんど記憶にない状態で、おもしろいと言ってた友人がいた記憶があり目に止まった一冊。
玲子は竹内結子で脳内再生されていましたが、作者は松嶋菜々子イメージだったらしい(゚∀゚)へぇー
玲子の過去のエピソード、裁判のシーンが良く印象に残った。その裁判をきっかけに警察を目指した玲子に感情移入し、物語に引き込まれました。
井岡やガンテツなどまわりのキャラも個性的で確かに続きが読みたくなるシリーズでした♪ -
誉田哲也さんの作品、ブクログ登録は3冊目になります。
著者、誉田哲也さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
誉田 哲也(ほんだ てつや、1969年8月18日 -)は日本の小説家。東京都板橋区出身、学習院中・高等科を経て学習院大学経済学部経営学科卒業。代表作に、『ストロベリーナイト』をはじめとする映像化された「姫川玲子シリーズ」や『武士道シックスティーン』をはじめとする「武士道シリーズ」などがある。
で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)
溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された。警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づく。捜査で浮上した謎の言葉「ストロベリーナイト」が意味するものは?クセ者揃いの刑事たちとともに悪戦苦闘の末、辿り着いたのは、あまりにも衝撃的な事実だった。人気シリーズ、待望の文庫化始動。
本作は、姫川玲子シリーズの第1作になります。
姫川が刑事という職業を目指した切っ掛けなどが書かれており、興味深く読み進めました。
が、殺人ショーについて書かれた箇所などは、読むに堪えず。
私には刺激が強すぎですかね。 -
とりあえず冒頭のグロシーンにドン引きしました。
予備知識はドラマのキャストぐらいだったので、心の準備ができないままに物語に飲み込まれてしまいました。
登場人物はそれぞれ個性的なのですが、黒幕の犯罪に至る部分が少し薄味な感じがしました。
これも現代を象徴しているのですかね。
だとしたら、とても恐ろしい事です。
佐田さんとガンテツさんの言葉が沁みました。
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再読。誉田哲也さんにハマったキッカケの1冊だった…と思う(曖昧)
こんなにグロかったっけ笑
所々でなかなかグロい描写有。
姫川玲子シリーズ1作目。
大分前に1度読んだきりだったので、初めて読むような感じで読めた。
最初に姫川シリーズにハマった時ほどの感動はなかったけど、こういう[この後どうなる!? ]
のドキドキ、ワクワク感がやっぱり好き!
途中で犯人の目星はついてしまったけど、仲間内のやりとりだとか、やっぱり面白い。
姫川玲子の過去に触れるとこではちょっと涙…。
個人的には井岡が好き笑
出てくる刑事のキャラはそれぞれ全然ちがうけど、目指すとこは一緒で仲間なんだなあ…うん。良かった。
刑事物が好きな方や気になってる方はぜひ。 -
先にドラマ観てしまったから後回しにしてた…
面白かった〜先に読んでおけばよかった(/ _ ; )
だからもう竹内結子と西島秀俊が脳内走り回ってセリフ喋ってました笑
ちょっとありえないくらいの連続殺人ですが、もう読む手が止まらず一気読み。
なんだか最後には勝俣主任押しで読了(//∇//) -
危機迫るラスト
読み応え抜群の一冊だった
ビニールに包まれ、内臓を切り裂かれた状態で突如置かれた謎の変死体が発見されてから連動して次々と出てくる死体
まったくつながりのない死体から見えてきたのは、殺された人物達が皆「ストロベリーナイト」という夜会に参加していること
紐づく死体の繋がり、まったく見えてこない犯人像からの突如の出来事、姫川、勝俣それぞれの視点から明かされる捜査の進捗
犯人の心情を描いた一説
サスペンス
陰と陽がすごくて、一章ごとに読みながら同じ作者が書いてるのかとギャップを感じてしまうほど
面白かった
ところどころ布石は回収しきれてないところもあり
お兄ちゃんの存在がどんなんだったのかもう少し気になった
著者プロフィール
誉田哲也の作品





