京都宵―異形コレクション (光文社文庫)

制作 : 井上 雅彦 
  • 光文社 (2008年9月9日発売)
3.45
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  • 7レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334744755

京都宵―異形コレクション (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 入江敦彦氏の、京都関係のエッセイが好きで、氏が描かれた小説が収録されているという事で、探しに探しまくって、やっと手に入れました。
    やはり、入江氏は小説を書いても、とても京都らしい怖さがあって良かった。
    最初の6編、『おくどさん』『テ・鉄輪』『くくり姫』『後ろ小路の町家』(一番怖い)『釘拾い』『夜の鳥』(別の意味で一番怖い)が、非常に京都らしい、文化的な事も含めて怖さを醸し出している。
    あとは、中だるみ?
    別に京都でなくても…という作品もあり。
    『衿替』は(京都らしい)、怖い中にもユーモラスな感じがして面白い。
    陰陽師は、流石の安定。
    最後が赤江瀑で〆られているのが、個人的にツボでした。

  • 京都をテーマにした怪しい雰囲気漂う異形コレクションの一冊。
    ホラー色よりも幻想色が強めの中で、三津田さんの「後ろ小路の町家」は怪談らしい怪談で怖い、ただし既読でした。
    好みなのは、
    入江敦彦「テ・鉄輪」
    加門七海「くくり姫」
    藤田雅矢「釘拾い」
    化野燐「夜の鳥」
    小林泰三「朱雀の池」
    森山東「衿替」
    京都というテーマにも合いつつ、よい出来で面白かったです。

  • 面白かったのは入江敦彦、藤田雅矢、速瀬れい、森真沙子。時折同じものを題材にして書かれていたので比較して楽しめた。

  •  井上雅彦監修の異形コレクション・シリーズから、京都を題材にしたホラー・幻想小説を集めたもの。
     なんとなく観光気分も味わえる作品が多く、もちろんホラーとしての質も決して低くはない。けれど、正直なところ、京都に絡める必要性、世界観が感じられないモノばかりだと思った。
     
     最も感動したのは、前の持ち主の仕業であろうか、文中に登場する京都弁の横に鉛筆でラインが引かれていたこと。(ちなみに、京阪三条駅上のブックオフで購入したもの)
     「しとくれやっしゃ」「なんどすけど」など、いちいち話し言葉の語尾にラインが引かれているのに加え、「二十一日の弘法さん」など、京都の年中行事にもチェックがされている。
     京都に越してきたものの周りの会話についていけない気がした人、とか、どんな境遇の人が「京都」を学ぼうとしたのかあれこれ想像するととても楽しい。本の内容よりも。
     そして京都を学ぼうとするなら、別にホラー短編集でなくてもいいんじゃない、と思うこともまた楽しい。

  • 京都を題材に書かれた全編新作書き下ろしの怪奇アンソロジー。
    京都というと、よく映画や小説に取り上げられますが、ここに出てくる【京都】は、私達が知っている京都とは違い、一歩間違えれば、人間でないモノが住む世界に紛れ込んでしまいそうな、そんな不思議な場所になっています。

    今回も良作揃いなので、軽くホラーが読みたいという人には面白いかも。

  • ……全く面白くない作品はほとんどなかったと思う。それなりに粒揃いというか。

    それでも強く印象に残ったものがあまりないのは、自分が京都に対する思い入れがほとんどないからかも……しれない。

  • これはとてもよいものです。シリーズの中でも1、2を争う勢い

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