巴之丞鹿の子: 猿若町捕物帳 (光文社文庫 こ 34-3 光文社時代小説文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334745233

感想・レビュー・書評

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  • 近藤さんの捕物帳…初読みです。
    シリーズ物なので楽しみにしてました♪
    キャラが良くないとシリーズはつまらないし…

    第一弾は巴之丞という女形に関する殺し。

    真面目で堅物同心・千蔭と手下達が事件を追うのだが更なる犠牲者が…

    千蔭のキャラが良いです(^ ^)

    サラッと読みやすい時代物でした♪

    • ちゃたさん
      みんみんさん、こんばんは。

      近藤さん、時代物も書いていたのですか?!謎解きも読みやすいところも近藤さんらしいですね。私も読んでみたくなりま...
      みんみんさん、こんばんは。

      近藤さん、時代物も書いていたのですか?!謎解きも読みやすいところも近藤さんらしいですね。私も読んでみたくなりました( ≧∀≦)ノ
      2023/01/30
    • みんみんさん
      近藤さん時代物も読みやすくて良かったですよ!
      気軽に読めます\(//∇//)\
      近藤さん時代物も読みやすくて良かったですよ!
      気軽に読めます\(//∇//)\
      2023/01/30
  • 千蔭さんにも八十吉さんにも、
    梅が枝も巴之丞にも会ったことあるはずなのに
    初読みで混乱した。
    復刊で、これがシリーズ第一作だったんだ。
    知らなかった。

  •  近藤史恵さんの猿若町捕物帳シリーズ、順不同で読んでますが、これが第1巻のようですw。「巴の丞鹿の子」、2008.12発行。堅物同心玉島千蔭と千蔭に思いを寄せる花魁梅が枝、進展はあるのか(^-^)

  • 近藤史恵さんの電子書籍化されてないシリーズの1作目。電子書籍化していないのは出版社の怠慢である。
    サブタイトルに「捕物帳」とあるように,江戸時代を舞台にした,時代ものミステリーである。
    巷で話題の人気女形,巴之丞が舞台で使用していることから,若い娘たちに評判になっている帯揚げを使っている娘が立て続けに絞殺されて川に投げ込まれるという事件が起こる。捜査にあたるのは同心,玉島千蔭と小者の八十吉だ。
    並行して,矢場に勤めるお袖という貧しい家の娘とたまたま知り合った小吉という武士の一風変わった交流も描かれる。
    一見なんの関わりもない2つの物語が最後に交錯していく辺りの構成力は流石に近藤史恵さんといったところだろう。
    堅物の同心・玉島千蔭と前任者である鷹揚な父親の関係も面白い。近藤史恵さんが描く登場人物はみんな人間臭くて面白いのである。
    続編が何冊もでているが,電子書籍がないのでいちいち図書館で借りなければいけないのが面倒くさい。(原則として紙の本は買わない)順番待ちもあるし。
    しかし,解説を西條奈加さんが書いているのが嬉しい驚きだった。それもべた褒め。

  • 猿若町捕物帳シリーズ、第一弾。
    ずいぶん変わった順番で読んでしまった。
    シリーズ作品のうち、後の3作を読んでしまって、ここで初心に還る。
    しかし、古い作品だとて、つたないということは全然なかった。

    人気役者のグッズで若い娘らが殺人者の手にかかる。
    (この辺、現代物にも応用できそう)
    それと並行して、呉服屋の妾の娘の縁談と、特殊な性癖を持つ武士との関わりが描かれる。
    シリーズ物の最初ということで、人気女形・巴之丞と、同心・玉島千蔭がお互いに信頼を得るまでのあれこれが描かれる。
    何か関わり合いがあるだろうなと思った、ふた筋のエピソードが、最後にすとんと落ちるのだ。
    面白かった。

  • 2023.12.4 読了。
    江戸で若い娘だけを狙った連続殺人が起こる。殺された女は「巴之丞鹿の子」という人気歌舞伎役者の名のつく帯揚げをしていた。南町奉行所同心の玉島千蔭が事件を追っていく時代ミステリー小説。


    テンポよく読みやすいのに、殺人事件をただ解決しようとするのではなく複数の人物それぞれの物語が展開していくようで最後には全てが一筋にまとまっていく作品の構成が好みだった。登場人物も皆「何か」が良くも悪くも少しズレていて、そこが人間味があって良かった。
    殺人事件の動機はそんなに意外性はないかも知れないが登場人物それぞれの心情の描き方が良かった。
    近藤史恵作品は数冊読んでいるけれど自分の中では今のところ上位に入ってくる作品。
    シリーズ物だと言うので続編も読みたい。

  • 人気女形役者と、売れっ子花魁と、八丁堀同心と…。

    掃除探偵キリコ、ビストロ・パ・マル、シャルロット…、
    どのシリーズとっても、外れたと思ったためしがない。

    だから、時代小説でも、すぐに手にとった。

    近藤ワールドが、江戸の町にも繰り広げられるのだが、
    現代のミステリーの、あのほっこり感とは別物の、
    なぜか、ゾクゾクするような、華というか、色というか、
    そんなものが感じられる。

    堅物の同心、玉島千陰、その父、千次郎、
    千陰と見合いをしたのだが、なぜだか、父の後妻におさまったお駒、
    中村座の人気役者の巴之丞、そして巴之丞にそっくりだという吉原の売れっ子花魁の梅が枝…、
    登場人物は、相変わらず、誰もが魅力的だ。

    男と女が、その境界で妖しくうごめく。

    芝居の世界も、吉原も、華やかであればあるほど、
    悲しく、切ない。

    市井で起こる人殺しを、千陰は、巴之丞や梅が枝の助けを借りて、
    その絡まる謎を解いていく。

    鹿の子の帯揚げで首を絞められ、若い娘が連続して殺される。
    人気役者が舞台でしていたことから、若い娘の間ではやっている帯揚げだった。

    千陰は、巴之丞に話を聞きに行くのだが…。
    千陰と巴之丞の初めての出会い…。

  • 近藤史恵さんの他の本を読んで来ました
    時代小説としても十分楽しく伏線も生かされ満足です、ただし、タイトルの文字変換のし辛いこと!!!読みたい本は登録するので覚えやすい&変換しやすいモノにしないのは損してる気がします。ましてや第1巻ですしね!

  • 久しぶりに再読。
    面白かったわー。

  •  時代ミステリー「猿若町捕物帳」シリーズの第1弾。
     時代物ではあるが、ミステリー要素が強く、また人物描写や人物相関も丁寧に描かれているため、時代物をあまり読まない人にもおススメの作品。ページ数も200ページ弱といったところなので、割と短時間で読み切ることができる。個性的な登場人物が多く、その人物像を考えるのも一つの楽しみ方であるように思える。
     ミステリーではあるが、硬質な謎解きというよりは、読後にハートウォーミングな印象を受ける作品となっている。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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