パラドックス学園―開かれた密室 (光文社文庫)

著者 : 鯨統一郎
  • 光文社 (2009年1月8日発売)
2.94
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  • 本棚登録 :192
  • レビュー :27
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334745295

作品紹介・あらすじ

パラドックス学園パラレル研究会、通称パラパラ研。ミステリ研究会志望のワンダは何故か、このパラパラ研に入部することに。部員はドイル、ルブラン、カー、クリスティーと名だたるミステリ作家の名前を持つものばかりだが、誰もミステリを読んだことがないという…。やがて起きる"密室殺人"と予想もできない究極の大トリック。

パラドックス学園―開かれた密室 (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • パラレルワールドのパラドックスの話。
    有名ミステリ作家が、大学生として登場する不思議な世界での事件。
    解決やトリックなどに期待してはいけない。
    鯨統一郎ファンなら読んでもいいかもしれないが。

  • メタ・パロディと括ると簡単だが、泡坂妻夫的、とでも言うべき独創的な仕掛けも施されている。具体名は出てこないがネタバレも随所にあるので、古典ミステリを一通り(いわゆる名作だけで良いので)こなした人向け。7.25

  • パラレル世界でミステリ界の大御所カーとかポーとかが大学生で,密室で事件が起こるバカミス。
    正直つまらない。

  • バカミスの大家,鯨統一郎のパラドックスをテーマとしたミステリ。
    登場人物は、ポー,ドイル,ルブラン,クリスティ,カー及びクイーンという名探偵。終盤で,ワンダー・ランドと呼ばれていた主人公の正体が,チェスタートンであることが分かる。
    この6人の名探偵が,パラドックスに満ち溢れた世界の中で,核シェルターという完全な密室の中でカーを殺害した犯人と,殺害方法を推理するというストーリー。
    舞台となっているのは世界は,アキレスと亀や,ゼノンの矢などの”パラドックス”をテーマとした話や,「張り紙禁止」と記載された張り紙が貼られた壁の話など,大小さまざまなパラドックスで彩られたパラレルワールド。
    この世界は,推理小説(=ミステリ)が存在しない。しかし,ミステリの世界で起こっているような殺人事件が現実に発生している世界である。
    カーが殺害された密室殺人のトリックと真犯人は,驚愕というよりバカバカしい。犯人は読者であり,トリックは読者が,「パラドックス学園」という本に用意されたパラパラ漫画をパラパラしてしまったことで,カーが立て続けに頭を打ち,死んでしまったというもの。うん,ひどい。
    バカミスの大家だし,こういう作家なのでこのオチも納得できなくはないが,パラドックスに満ちた雰囲気は嫌いではなかったので,パラドックスっぽい別のオチで解決してほしかった。
    本作のような,狙ったバカミスはあまり好みではないので,この作品の評価も辛めで。★2。

  • 大学のパラレル研究会、通称パラパラ研。部員はドイル、ルブラン、カー、クリスティー、ミステリ小説が存在しない世界。新入部員のワンダには、ミステリを読んだ記憶がある。パラパラ漫画つき。

    様々なミステリを細部まで読み込んで、ミステリの何たるかを体得している人にはウケるのかも。最も怪しい人物は犯人ではないとか、結果論じゃなく最初からの定理になっているので、素人には論理が読み解けない。

  • 正直、面白くなかった。
    最終的にそうなんだ、位の感想かな。

  • 軽い感じで読み進められ、オチも中々に肩透かしを食らわせてくれた。まんまと作者の罠に引っかかってしまい、自分に苦笑、作者のイタズラ心にあっぱれ的な気分になり、読後感は悪くなかった。

  • 『ミステリアス学園』を読んだ時ほどの高揚感やおかしみを得ることは叶わなかった。あるいは挙げ連ねられている大家達の原作に親しんだ所謂ミステリ通ならばまたどんな思いを抱くだろうか。そうして純粋に作品を離れた元ネタ探しをすればするほど理想に現実の追いつくことの阻まれていくパラドックス。アキレスは亀を追い越せず、飛ぶ矢は飛ばず?顔のない著者は、再帰的イノセンスを獲得せんと奔走する大学一年生の姿を借りて、泥をかぶる勢いで水を差しにいったのかもしれない。謎解きに飽きたら一寸その場で踊ってみよう。初めは理由さえなかったと、自分自身を鎮めるために。

  • あ、こう来たかー。って思う結末です。純粋な推理小説が好きな人には、まさに投げつけたくなるような本ですね。

    パラレルワールド(=平行世界)の中に集まったミステリーの巨匠達。
    ある日、そのうちの一人が密室殺人の犠牲者となります。

    推理をしていく上で、こんなロジックがあるんだなぁと思いました。でも、どことなく矛盾を感じるのは、まだ深いところまで理解していないからなのでしょうか。

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