パラドックス学園: 開かれた密室 (光文社文庫 く 10-8)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 254
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334745295

作品紹介・あらすじ

パラドックス学園パラレル研究会、通称パラパラ研。ミステリ研究会志望のワンダは何故か、このパラパラ研に入部することに。部員はドイル、ルブラン、カー、クリスティーと名だたるミステリ作家の名前を持つものばかりだが、誰もミステリを読んだことがないという…。やがて起きる"密室殺人"と予想もできない究極の大トリック。

感想・レビュー・書評

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  • 前作にあたる「ミステリアス学園」以上に、ある程度のミステリ知識やパラドックス問題への知識が無いとピンと来ないかも…

  • 3

  • バカミスかつメタミステリです。ただ仕掛けと誘導が結構凝っていると感じました。ふざけんなという感じではなかったです。

  • 昔読んだ前作は面白かった記憶がある。僕が成長したのかも。主人公の正体はあの人だったが、彼は当初日本人の記憶を持っていたはず。また、100歩譲ってメタ構造を受け入れるとしても、ハリセンで殴られても人は死なないように、あのトリックでは死なないと思う。

  •  偶然、『ミステリアス学園』と一緒に買って、続けて読んだんだけど、図らずも繋がってる感じだった。
     『ミステリアス学園』を読んでなくても大丈夫だったけど、読んでないと、この奇抜な設定に面喰っちゃう気がする。

  • 『ミステリアス学園』の続編。今回は、トンデモ系メタミステリだな。

    ただし、トンデモなりに構成と作りは凝っていて面白い!

    ミステリのような事件が現実に起きてしまう世界に迷い込んでしまった主人公の物語。

    今回もミステリ好きのためのミステリ。

  • パラレルワールドのパラドックスの話。
    有名ミステリ作家が、大学生として登場する不思議な世界での事件。
    解決やトリックなどに期待してはいけない。
    鯨統一郎ファンなら読んでもいいかもしれないが。

  • メタ・パロディと括ると簡単だが、泡坂妻夫的、とでも言うべき独創的な仕掛けも施されている。具体名は出てこないがネタバレも随所にあるので、古典ミステリを一通り(いわゆる名作だけで良いので)こなした人向け。7.25

  • パラレル世界でミステリ界の大御所カーとかポーとかが大学生で,密室で事件が起こるバカミス。
    正直つまらない。

  • バカミスの大家,鯨統一郎のパラドックスをテーマとしたミステリ。
    登場人物は、ポー,ドイル,ルブラン,クリスティ,カー及びクイーンという名探偵。終盤で,ワンダー・ランドと呼ばれていた主人公の正体が,チェスタートンであることが分かる。
    この6人の名探偵が,パラドックスに満ち溢れた世界の中で,核シェルターという完全な密室の中でカーを殺害した犯人と,殺害方法を推理するというストーリー。
    舞台となっているのは世界は,アキレスと亀や,ゼノンの矢などの”パラドックス”をテーマとした話や,「張り紙禁止」と記載された張り紙が貼られた壁の話など,大小さまざまなパラドックスで彩られたパラレルワールド。
    この世界は,推理小説(=ミステリ)が存在しない。しかし,ミステリの世界で起こっているような殺人事件が現実に発生している世界である。
    カーが殺害された密室殺人のトリックと真犯人は,驚愕というよりバカバカしい。犯人は読者であり,トリックは読者が,「パラドックス学園」という本に用意されたパラパラ漫画をパラパラしてしまったことで,カーが立て続けに頭を打ち,死んでしまったというもの。うん,ひどい。
    バカミスの大家だし,こういう作家なのでこのオチも納得できなくはないが,パラドックスに満ちた雰囲気は嫌いではなかったので,パラドックスっぽい別のオチで解決してほしかった。
    本作のような,狙ったバカミスはあまり好みではないので,この作品の評価も辛めで。★2。

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著者プロフィール

鯨統一郎
一九九八年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。大胆な歴史解釈から、日本の常識を覆す独自の作品が話題を呼ぶ。以来、歴史だけではなく幅広い題材を用いて、次々と推理小説を発表している。著書に「喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿」シリーズ、「ハウスワーク代行・亜美の日記」シリーズ、「女子大生桜川東子の推理」シリーズ、「歴女美人探偵アルキメデス」シリーズ、『タイムメール』『女子大生つぐみと古事記の謎』『作家で十年いきのびる方法』など多数。

「2022年 『カルトからの大脱出』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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