三毛猫ホ-ムズの危険な火遊び: 長編推理小説 (光文社文庫 あ 1-114)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334745394

感想・レビュー・書評

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  • 読書録「三毛猫ホームズの危険な火遊び」3

    著者 赤川次郎
    出版 光文社

    P154より引用
    “しかし、政治の世界も「金と女」だけではあまりに古くさく
    なってしまった。
     今はオペラやバレエに足を運ぶ方が「知的な政治家」というイ
    メージを与えるのだ。”

     目次から抜粋引用
    “突き当たった男
     妹
     陰謀
     消失
     別荘”

     警視庁捜査一課の刑事とその妹、そして三毛猫ホームズの3人家
    族を主人公とした、長編ミステリー小説。人気シリーズ第42弾。
     入店して5分でうんざりする程の、人出にあふれるデパートの閉
    店セールに来ていた主人公たち。少し休憩している時に偶然出
    会った晴美の高校の友人は、一目では気づかないくらい変わって
    いた…。

     上記の引用は、ある大物政治家についての一文。
    好きでもないのに見に行ったところで、表情に表れてしまって、
    イメージは良くならないような気がしますが…。ここで内心とは
    裏腹に、本当に好きであるかのような顔が出来るようでなければ、
    政治の世界では上に行けないのかもしれませんね。
     巻末に2009年2月28日時点での三毛猫ホームズシリーズ作品リス
    トがついており、過去作を購入するのに便利そうです。

    ーーーーー

  • 掏られた手帳。身代金誘拐。そして殺人。
    片山たちの推理も迷走し、交錯した人間模様がさらに事態を複雑にしていく。
    人の痛みをわかることは難しい。
    けれど、最初から人の痛みなんてわかろうともしない人たちもいる。
    良二が殺してしまった被害者もそうだ。
    本当に愛情があったとしたら、やってはいけない一線が必ずあったはずなのだから。
    エミを愛人にしていた政治家も同じだ。
    好きだから、大切にしているから。それは身勝手な押しつけでしかない。
    相手の痛みを知る。
    簡単なようで、本当に相手の立場にたって思いやることは難しい。
    生半可な人間よりもホームズは人の機微がよくわかる猫だ。
    最後にホームズが見せた優しさが嬉しかった。

  • チビ1号、移動図書館にて

  • ひっさびさの赤川次郎。ひっさびさの三毛猫ホームズ。
    学生の時に読んだ以来だと思う。
    うおー!シリーズ42弾!!すごい!!!
    片山刑事もホームズも元気でよかった。
    何の文句もありません。
    だって赤川次郎ですから。
    だってだって三毛猫ホームズですから~♪

  • ホームズシリーズは、気楽に読める!兄のために犯罪をおかす妹。。お兄さんが犯罪を犯した理由は、なんか理解できる!て思ったりした。にしても、おじいさんの恋人なんて、、私にはまだわからない世界だわσ^_^;

  • 若造がお金が必要になって狂言誘拐をしようとするお話。
    お金が必要な理由は同情を感じるものでした。それはさておき、ホームズが全然活躍していません。ホームズの動向が気になってこの作品を読んでいるのに。
    あと、晴美の友達は訳ありが多すぎる気がします。平凡に幸せに暮らしてる友人は居ないのかな?
    作品自体はサクッと1日で読み終わりました。

  • 最近、片山さんが成長したのかホームズの出番が少ない気がするなー。でも、いいことだね。
    相変わらず、軽快なテンポで進むストーリーでさっと読めました。さらっと読めるけど、人の心の光と闇がさっと転換する(明らかになる)最後の展開は、うーん、現実にあったら怖いなって思う。

  • 三毛猫ホームズのシリーズは、最初のうち、登場人物が次々現れてくる。
    いつものようにこみいった人間関係。
    危険な話も、語り口が穏やかなのと、片山刑事、晴美さん、石津刑事、三毛猫ホームズの
    ほんわかした雰囲気のもと、オブラートでつつまれるので読み進むことができる。

  • いつも通りの登場人物に安心感とスリル。登場人物がそれぞれ魅力だから、するりと読める。

  • 赤川次郎の三毛猫シリーズ第42弾!
    今回は予想外な展開もあり、楽しめた。
    最近続けて読んでるせいか、そろそろ飽きてきたなw

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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