三毛猫ホ-ムズの危険な火遊び: 長編推理小説 (光文社文庫 あ 1-114)
- 光文社 (2009年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334745394
感想・レビュー・書評
-
読書録「三毛猫ホームズの危険な火遊び」3
著者 赤川次郎
出版 光文社
P154より引用
“しかし、政治の世界も「金と女」だけではあまりに古くさく
なってしまった。
今はオペラやバレエに足を運ぶ方が「知的な政治家」というイ
メージを与えるのだ。”
目次から抜粋引用
“突き当たった男
妹
陰謀
消失
別荘”
警視庁捜査一課の刑事とその妹、そして三毛猫ホームズの3人家
族を主人公とした、長編ミステリー小説。人気シリーズ第42弾。
入店して5分でうんざりする程の、人出にあふれるデパートの閉
店セールに来ていた主人公たち。少し休憩している時に偶然出
会った晴美の高校の友人は、一目では気づかないくらい変わって
いた…。
上記の引用は、ある大物政治家についての一文。
好きでもないのに見に行ったところで、表情に表れてしまって、
イメージは良くならないような気がしますが…。ここで内心とは
裏腹に、本当に好きであるかのような顔が出来るようでなければ、
政治の世界では上に行けないのかもしれませんね。
巻末に2009年2月28日時点での三毛猫ホームズシリーズ作品リス
トがついており、過去作を購入するのに便利そうです。
ーーーーー詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
掏られた手帳。身代金誘拐。そして殺人。
片山たちの推理も迷走し、交錯した人間模様がさらに事態を複雑にしていく。
人の痛みをわかることは難しい。
けれど、最初から人の痛みなんてわかろうともしない人たちもいる。
良二が殺してしまった被害者もそうだ。
本当に愛情があったとしたら、やってはいけない一線が必ずあったはずなのだから。
エミを愛人にしていた政治家も同じだ。
好きだから、大切にしているから。それは身勝手な押しつけでしかない。
相手の痛みを知る。
簡単なようで、本当に相手の立場にたって思いやることは難しい。
生半可な人間よりもホームズは人の機微がよくわかる猫だ。
最後にホームズが見せた優しさが嬉しかった。 -
チビ1号、移動図書館にて
-
ひっさびさの赤川次郎。ひっさびさの三毛猫ホームズ。
学生の時に読んだ以来だと思う。
うおー!シリーズ42弾!!すごい!!!
片山刑事もホームズも元気でよかった。
何の文句もありません。
だって赤川次郎ですから。
だってだって三毛猫ホームズですから~♪ -
ホームズシリーズは、気楽に読める!兄のために犯罪をおかす妹。。お兄さんが犯罪を犯した理由は、なんか理解できる!て思ったりした。にしても、おじいさんの恋人なんて、、私にはまだわからない世界だわσ^_^;
-
若造がお金が必要になって狂言誘拐をしようとするお話。
お金が必要な理由は同情を感じるものでした。それはさておき、ホームズが全然活躍していません。ホームズの動向が気になってこの作品を読んでいるのに。
あと、晴美の友達は訳ありが多すぎる気がします。平凡に幸せに暮らしてる友人は居ないのかな?
作品自体はサクッと1日で読み終わりました。 -
いつも通りの登場人物に安心感とスリル。登場人物がそれぞれ魅力だから、するりと読める。
-
赤川次郎の三毛猫シリーズ第42弾!
今回は予想外な展開もあり、楽しめた。
最近続けて読んでるせいか、そろそろ飽きてきたなw