- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334745585
感想・レビュー・書評
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信長の台頭から本能寺の変までを京都の公家さんの視点で描いた時代小説。
信長関係の小説は割とダイナミックな感じになる印象だけれど、この本の主人公には伝聞で情報が入ってくることが多く、薄いフィルター越しで状況を見ているようなうっすらとした印象です。
これはこれで新鮮ですね。
現在のように情報がリアルタイムに入ってこない時代では、このような感じ方の方が一般だったのでしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
公家であり武家伝奏を務めたりした勧修寺晴豊について書いた本です。
天正十年といえば、天正十年の6/2に起きた本能寺の変が思い出されます。
そこに至るまで、公家側の立場から織田信長という人物をどう見ていたのかがよく分かります。
公家というと、本能寺の変には朝廷陰謀説というのも根強くありますが、そこまで陰謀を働かせるということはなく、成す術がなかった、というのは新しい見方だなと思いました。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-c9b4.html -
公家側からみた信長の話。
辛目にみて2点。
なんか調査報告みたい。
おもろいけどね。細部がわかって。 -
上洛から本能寺の変までの織田信長を、武家伝奏の勧修寺晴豊の視点から書いた珍しい本。戦国時代の公家の生活と、彼らから見た信長という人物が新鮮な印象です。また、史実にもしっかりともとづいており、じっくり読めます。
2010.03.24読了