ふたりのノア (光文社文庫 あ 44-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334745615

感想・レビュー・書評

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  • 犯人視点からのサスペンス。 心理学者の犯人と刑事との心理戦が面白い。 が、多重人格やトラウマの描写を深く描いてくれたもっともっと濃い作品になったのでは???

  • うーん。

    つまんなくはない。
    作者の説明には、サントリーミステリー大賞を2年連続で受賞、とかあるし。

    でもなんだろう、文章が好みじゃない。
    心理学者が主人公でその周り(妻とその元夫)も高名な心理学者、という設定の割には、
    文章がものすごくフツウ。
    学者がこんな文章でいいの?

    トラウマの云々、ってとこは少し鋭くて、おや?と期待したんだけど、
    すぐにその部分がひっこんでまた、平易な文章に逆戻り。
    心理学のバイブルのような著書がベースという紹介をあえてするなら、
    その引用が国語の教科書ばりなのは、これでいいのかと不安になった。

    多重人格障害という症例も通常のそういった本に比べるとものすごくふんわりしていて、
    全体に説得力がない感じ。

    うーーん。

    薄っぺらい感がいなめず、読み終わってものすごく消化不良に。
    時間返せ!とまでいわないけれど、まぁ、100円以上の価値はないような気がします。
    ごめんなさい。

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著者プロフィール

1950年生まれ。埼玉県出身。中央大学文学部卒業。
学習塾経営の傍ら、35歳のとき小説を書き始める。
1999年『CATT―託されたメッセージ』で第16回サントリーミステリー大賞優秀作品
賞受賞。
2000年『ネバーランドの柩』で第17回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞。
2005年『ユグノーの呪い』で第8回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー。
『ノアの徴』『硝子の記憶』『手紙』(いずれも光文社)を著している。
学生時代から将棋に親しんでいたが、ある日突然「将棋小説が書きたい」と思い立ち、2020年1月に自身初の将棋小説『時空棋士』(マイナビ出版)を上梓した。

「2020年 『僕は令和で棋士になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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