ルパンの消息 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
3.78
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本棚登録 : 3050
レビュー : 372
  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334745691

感想・レビュー・書評

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  • 横山秀夫の幻の傑作ですか。何しろタイトルが良い。二転三転するストーリー展開、自殺に偽装した殺人事件と三億円事件という奇抜な組み合わせ。そして、時効というタイムリミット。読みながらハラハラし、ドキドキする快感を味わった。非常に面白い。素晴らしい作品です。

  •  面白かった( ´ ▽ ` )ノ

     タイトルと大まかな筋立てだけだと、まるで宮部みゆきか赤川次郎の青春ユーモアミステリーみたいだけど、実際はかなり硬派な本格ものだった( ´ ▽ ` )ノ
     2ちゃんねる、もとい5ちゃんねるの「面白いミステリー教えてください」スレで必ずといっていいほど紹介される作品だけど、読んでみたらその理由がよくわかった( ´ ▽ ` )ノ
     時効寸前の取調室の緊迫感、ほろ苦い青春時代の回想、意表をついた展開、二重三重のどんでん返し、伏線回収などなど、ミステリーのおもしろ要素てんこ盛り( ´ ▽ ` )ノ

     ただ、ちょっと盛り込みすぎた感も否めず……少なくとも三億円事件はない方がスッキリしたように思えるし、ラストのこれでもかこれでもかの感動ラッシュには正直辟易……「彼女」の正体は余計な気もしたし……(´ェ`)ン-…
     それに、勢いでごまかしてるところがあるけど、いくら何でも「偶然」が過ぎるよなあ(>_<)
     事件の当日、深夜の学校にいったいどれだけの人間が「たまたま」居合わせたんだか?(´ェ`)ン-…

     また、先に読んだ「顔」もそうだったけど、全体になんだかとてもよくできたノベライゼーションを読んでるような感じがした……それだけ具体的な描写力が優れてるということなんだけど、なんか「小説を読んでる」という気がしないほど……(´ェ`)ン-…
     よく「映像化不能とされた幻の傑作、ついに映画化!」という惹句があるけど、本作はそれと正反対……映像化できないシーンのほうが珍しい(というか、ほぼない)(´ェ`)ン-…
     まあ、それは決して作家として欠点ではないんだけど、なんか一つ物足りない……深みというか多層性というか心の襞というか……自分の個人的な嗜好の問題だろうけど(´ェ`)ン-…

     とかなんとか言いつつも、特に後半は寝食も忘れてページを捲りまくったことはたしか( ´ ▽ ` )ノ
     読んで損はない快作( ´ ▽ ` )ノ

    2017/12/10


     

  • 久々の星4つ。
    完璧なミステリーであると同時に切ないヒューマンストーリー。
    こんなに読後感のスッキリするミステリーは久しぶり。無駄な登場人物はなく、言い換えればすべてが謎の解明に関わっている。あらゆる伏線が重要なので、これから読む方は気が抜けませんよ(笑)
    私はたまーにミステリーを読むのは好きなんだけど謎を解くのはカラキシなので、いつも読後はモヤモヤ感でいっぱい。(まあ私の推理力不足が悪いのだがw)その点、本作は見事にすべての謎をスッキリ解明してくれた。
    そしてまた動機の切ないこと。取り調べる側の刑事たちも人間味あふれる。そんなに詳しく描写されている訳ではないのになぜか一人ひとりの背景が思い浮かぶ。
    高校を舞台にした時効直前の女教師殺害事件に、これまた昔の時効直前の三億円事件が絡んでくる。昭和ノスタルジーも味わうことのできた逸品。クライマックスの後にもう一度やって来るクライマックス。おススメ。
    2017/11

  • 『著者“幻の傑作”待望の文庫化』に惹かれて読み始めたが、グレた高校生の話かと読むのをやめようかと思ったらなんと‼️最後は一気に読んでしまいましたよ。さすが横山秀夫!これが『クラマーズ・ハイ』や『64』になっていったんだなぁっと感慨ひとしおでした。

  • デビュー作でこれだもんな。横山秀夫恐るべしだ。『64』読了後、横山秀夫熱が冷めないのだが、まだまだ続きそうだ。警察物なのに人の美しさを伝えてくれる。最高の作家だ。

  • 15年前に死んだ教師 嶺舞子
    当時、自殺として処理されたが実は自殺ではなく他殺だと警察内部から報告があり他殺を立証しようと当時嶺舞子と関係のあった人間を参考人として出頭させ犯人逮捕まで繋げる。
    ただ、時効が目の前まで迫っている為一つ新たな事項が出る度に間に合うのかとドキドキ。
    42年の三億円事件の容疑者まで出てくるので飽きる事なく最後まで読めた。

    犯人の自供で ちょっと複雑だったが嶺舞子事件は終わったのかと思いきややはり簡単には終わらない。
    話の展開が動く度にえっ!と

    横山さんの本は初めてだったけどかなり面白かったので次読む本も楽しみです。

  • 横山秀夫の処女作(幻の傑作とのこと)
    面白かったけど、内容が詰め込みすぎ、かつ、ちょっと非現実的。

    15年前に自殺として片付けられていた女教師の転落死は実は殺人!
    その情報が時効まであと24時間というところでもたらされ、その24時間で犯人を探し出し、その事件の真相にたどり着くというアクロバティックな展開。
    さらに、そこに3億円事件までを絡めるスペシャルサービス(笑)

    ルパンとは、その事件発生時に学校に忍び込んでいた高校生3人の期末テストを盗み出す作戦名「ルパン作戦」
    その日にいったい何があったのか、刑事たちはその3人を含む15年前の関係者をたった1日で探し出し、証言を得ていくことになります。
    15年前のことをよくそんなに覚えているかなぁ。昨日おきたことのように語る当時の高校生..

    そんなわけで、物語としてはそこそこ違和感あります。
    あまりに具体的、かつ鮮明な当時の証言内容(ってこれがないと犯人逮捕にはつながらないからしょうがないけど)
    昼間から喫茶店に入り浸ってタバコを吸う喧嘩上等の高校生、さらに、雀荘にまで入り浸る高校生たち。
    レズビアンで女子生徒や同僚教師に学校の中でレイプまがいの行為を行う女教師。
    その行為を盗聴器を使って録音し、それをネタにゆすってレイプする男教師。
    いくら昭和の時代設定だからといってもむちゃくちゃでは?(笑)

    女教師が自殺ではなく他殺であることは、物語の前半で明らかになります。
    しかし、誰がどうして殺したのかが真相が語られるまでわかりませんでした。
    語られた事実は、そうきたのね!ってな感じ。
    そしてその種明かしから明らかになる真実はとても切ない物語となっていて、さすが横山秀夫といったところです。
    そのまま、すっきり終わると思いきや、3億円事件を絡めて終わるところがちょっと残念。
    それはいらなかったと思います(笑)

    ということで、これでもか!っていうぐらい内容盛りだくさんのミステリーとなっています。

    お勧めか?と問われれば、やっぱりお勧め!

  • これは面白い。終盤に掛けて全てがつながり謎が融解していく。

  • 感想を一言で表すと・・・“がっかり”。


    デビュー作という点を差し引いても・・・

    ●いかにも80年代な、ヤンキー漫画風のキャラ設定と台詞回しが、違和感ありあり。
    ●奇抜な氏名設定・・・ラノベ?
    ●3億円事件との絡み・・・アイデアは◎だが、設定に説得力は無し(当時まだ少年だったのに・・・)。

    読者の意表をつく結末を持ってきたという点でのみ、“さすが”とは言えるが・・・。


    横山秀夫は大好きな作家だが・・・

    好きな作家のデビュー作を読んだこと自体は初めてではないが、細かい部分について“さすが、若かりし日の作品だなぁ”と苦笑することはあれども、ここまでガッカリすることは無かった。

    ★2つで、5ポイント。

    かといって、横山秀夫を嫌いになったわけではない。
    初めて読んだ横山作品が本作でなかったことに、胸をなで下ろした。(横山初読は、『陰の季節』)

    初めての作家を読む際は、デビュー作ではなく代表作にするべき!との教訓を得た1冊。

    2011.夏頃の読了。

    2012.03.26.書。

    • hs19501112さん
      コメント感謝です。(『魔笛』にも、返事コメくださっていたようで)

      “この本をきっかけに横山秀夫が好きになった”という“この本”の悪口み...
      コメント感謝です。(『魔笛』にも、返事コメくださっていたようで)

      “この本をきっかけに横山秀夫が好きになった”という“この本”の悪口みたいなレビューになっていて・・・心苦しいですが。

      「第三の時効」、イイですねたしかに。
      あとは・・・「臨場」が大好きです。ドラマは観ていませんが・・・今度映画化されるとか。一般受けという面でも人気あるみたいです。
      2012/06/18
  • リハビリ読書 2冊目

    事件が動き始めてから
    先が気になって気になって仕方がなかった。
    こんな感覚は本当に久しぶりだ。

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著者プロフィール

横山 秀夫(よこやま ひでお)
1957年東京都生まれ。国際商科大学(現・東京国際大学)卒業。1979年に上毛新聞に記者として勤務。『ルパンの消息』でサントリーミステリー大賞佳作を受賞したのをきっかけに退社。以後フリーランスライターとして活動。
1998年「陰の季節」で第5回松本清張賞を受賞し小説家デビュー。2000年『動機』で第53回日本推理作家協会賞(短編部門)受賞。2002年『半落ち』が「このミステリーがすごい!」1位となり、第128回直木賞候補作となるが、そこで起きた様々な論議から、直木賞決別宣言を出すに至る。『半落ち』は2004年に映画化されて高い評価を得ている。
その後、2004年『クライマーズ・ハイ』で第1回本屋大賞第2位、映画化されヒット。2013年刊行の『64(ロクヨン)』で第10回本屋大賞第2位、「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」各1位を勝ち取り、大ヒットとなった。

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