疾風ガール (光文社文庫 ほ 4-2)

著者 :
  • 光文社
3.42
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本棚登録 : 2718
感想 : 271
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334745707

作品紹介・あらすじ

柏木夏美19歳。ロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギタリスト。男の目を釘付けにするルックスと天才的なギターの腕前の持ち主。いよいよメジャーデビューもという矢先、敬愛するボーカルの城戸薫が自殺してしまう。体には不審な傷。しかも、彼の名前は偽名だった。夏美は、薫の真実の貌を探す旅へと走り出す-。ロック&ガーリーな青春小説。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと心の声?が多くて読みにくかったが内容はすごく楽しかった‼︎音楽ってよく分からないけど。。あるんじゃないかな?天才を目の当たりにした時の絶望だったり虚無感だったり嫉妬心だったり。。夢はあるが難しい世界だ。。

  • 4.4
    ガール・ミーツ・ガールを先に読んでしまったのが悔やまれます。
    この作品とセットになっていたというのを知らなくて、、
    夏美がどうやってプロになっていったのかが、よく分かりました。
    相変わらず誉田さんの女性キャラは魅力的です、引き込まれます。
    自然な感じなんですよね、心の声もちょいちょい入っていて、それが笑えたりするし凄くしっくり来ます。
    ガールミーツはまた再読してみようと思います。

  • 音楽青春もの。映像的なイメージがガンガン湧いて来るので、まるで映画の様でした。漫画の「NANA」ともイメージちょっとかぶったり。
    主人公、夏美のキャラが魅力的。
    一気読み必至です☆

  • 天才的な音楽センスを持つ柏木夏美の物語

    柏木夏美19歳はロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギタリスト
    いよいよメジャーデビューという矢先、夏美が敬愛するボーカルの城戸薫が亡くなってしまう
    警察によると自殺という事だが、致命傷となる傷以外にも手に不審な傷があったという
    また、名前も偽名の可能性があるという指摘
    夏美は薫の死の真相と来歴を調べるために行動に出る


    続編の「ガール・ミーツ・ガール」を先に読んでしまっていたので
    それぞれのキャラクタ性はある程度把握済み

    芸能事務所 フェイスプロモーションの宮原裕司
    夏美と視点が交互に描かれるので、夏美の物語に客観性が加わる

    それにしても、新潟の懐かしい地名がいくつか
    湯沢はまぁそんなに馴染みはないけど、小千谷の駅のショボさは知ってるし、黒崎PAなんて懐かしすぎ
    新潟は結構長いので、地理を把握しているとどれだけ無駄に移動しているかがわかる


    続編を先に読んでしまったわけだけれども
    今作を読めば、打ち込みではなく生演奏、ソロではなくバンド、ピアノでテレビ出演できる理由がわかる


    あと、一番不思議なのが真緒の立ち位置
    続編ではそんなに活躍の場がないし、今作でもそんな結末でいいのかと思うくらいに許されてる不思議

  • 夏美という女性が魅力的で、題名のごとく本当に疾走感あふれる作品だった。
    ミステリーだけど、いい意味でミステリーさを感じさせないさわやかさ。
    するするとページをめくって先を追っていく感じ♬.*゚

    面白かった!

  • 他人と自分を比較せず真っすぐに突き進む夏美は潔くて気持ちいい。こんなふうに自信を持っていられたら毎日は楽しいに違いない。夏美には音楽の才能があった。本人はそれを自覚はしていないのかもしれないが、夏美は音楽に出会えたことで明るい道が拓けた。誰にだってひとつぐらい良いところがある、と思う。でも誰もがそれに出会えるわけじゃないんだよな。でも、才能がなくても楽しくてこれが好き!ってものに出会えたなら幸せだ。本人が楽しんでやっている姿は下手くそでも周りをハッピーにする。夏美たちのようにプロを目指すと話は別なのかな。
    この物語で残念なのは城戸薫だ。オイラが死にたいほど辛い目に遭ってないだけなのかもしれないけど、自殺は嫌だ。学校での成績、部活での活躍、会社での実績………生きていればいろんな評価が付きまとう。頑張ってもダメなことなんてたくさんある。誰もが東大に入れるわけじゃないし、高校球児の誰もが甲子園に行けるわけじゃないし、サラリーマンの誰もがエリートになれるわけじゃない。だから何なんだ、って思う。頭のいい人がいて、スポーツに長けた人がいて、仕事のセンスがある人がいて、それだけだ。どうしたら自分を輝かせていられるかを考えた方がいい。生きてるだけで丸儲け。オイラは生きることに貪欲でいたい。

  • そういえばレビュー書いてなかったと思い出し、改めて・・・。

    「ストロベリーナイト」で初めて知った誉田哲也、この人の作品すごく面白い!と、文庫化済みのシリーズをあっというまに読破。(といっても、姫川モノ2冊と「ジウ」3冊のみだったけど)

    「誉田哲也史上初、人が誰も死なない小説」という文庫帯のキャッチコピーに惹かれて読み、やはり衝撃的に面白かった「武士道シックスティーン」に続いて手に取ったのが、「疾風ガール」だったと記憶。

    青春モノ?
    バンド小説?
    と思いつつ読み始めると、何やらきな臭い、ミステリ感満載な展開に・・・・。
    でも、読み終えてみての感想は「感動の青春小説」だった。

    総じればティーンズ文庫のように読みやすい文章で一気に読めつつ、「若き天才の、天賦の才を持って生まれてしまったがための苦悩」を描いた良作。

    ★4つ、9ポイント半。
    2009年頃。

    ※続編も、かなりの良作。

  • 乃木坂46の各メンバーをカバーにした光文社文庫のキャンペーンで、齋藤飛鳥さんの表紙だったのでジャケ買いした。ギタリストが主人公だがサスペンス仕立て、さすが誉田哲也と唸らせる構成だった。

  • 誉田哲也の青春小説?読了。
    誉田氏と言えば警察小説やミステリですが・・・このガーリッシュにはヤラれました(^_^;)
    人物像といい展開といい、とにかく心地よく読める作品です。
    湯沢町、小千谷市、新潟市に主人公達が訪れるシーンにも親近感持てたりして・・・(^_^;)
    エンディングがややあっさり気味ですが、続編がある事を考えれば・・・って感じでしょうか?
    これはこれで、アリです!!

  • スピード感があってすぐ読めた。
    続編へ期待。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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