疾風ガール (光文社文庫 ほ 4-2)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334745707

感想・レビュー・書評

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  • 背表紙を最初読んでミステリーかな?と思ったが青春直球の内容。アマチュアバンドの話で主人公の夏美の天真爛漫で天才が持ちうる才能に宮原が惹かれる。共に行動し振り回されるも才能に圧倒され信じて着いていく姿はよかった。(宮原と自分の年齢が一緒で親近感も湧いた。)現実も才能に打ちひしがれ辞めていく人も多いのだろうなあと思った。歳を重ねるにつれて何かを諦めることが多くなる中で夏美の姿は眩しく見えた。

  • 誉田哲也は「武士道シックスティーン」がとても面白かった。
    続編のセブンティーンも出てるんだけど、文庫版にはまだなっていないようなので、同著であるこっちも読んでみた。

    主人公は、アマチュアロックバンドでギターを弾く19歳の女の子。
    この子のイメージがとても良いんだな。
    武士道・・・もそうなんだけど、誉田哲也の書く女性キャラクターはどれもとても魅力的だ。
    ただ、「疾風ガール」、どうしても武士道・・・と比べてしまうんだけど、私には武士道・・・の方が面白かった。
    最近、アマチュアバンドを題材にした小説や映画がとても多い。
    (3ヶ月前には「ラットマン」を読んでいる。)
    アマチュアバンドの末席にいる私としてはとても嬉しいし、面白いんだけど、逆に冷ややかになってしまう一面もあるんだな。
    続編に「ガール・ミーツ・ガール」というのが出ていますが、これは読むかどうか迷う所。
    誉田作品なら、「武士道シックスティーン」をお勧めします。

  • 人気バンドのボーカルの自殺。動機は謎、しかも偽名であった事が判明した。同じバンドのギタリスト夏美は敬愛する彼の死にショックを受けながらも彼の本当の姿を探す。真相に意外性はないが、19歳の夏美が心を乱しながら突き進む様は読んでいて気持ち良かった。

  • 思てたのと違ったーこれって誉田哲也初期の作品なのね、
    納得。
    続編はジウとか武士道のあとの本だから期待大!

  • 宮原祐司
    柏木夏美
    城戸薫

    読みやすい

  • 面白い

  • 武士道と似たテイスト。読みやすい。事件謎解き的な要素もあり良い。

  • 他人と自分を比較せず真っすぐに突き進む夏美は潔くて気持ちいい。こんなふうに自信を持っていられたら毎日は楽しいに違いない。夏美には音楽の才能があった。本人はそれを自覚はしていないのかもしれないが、夏美は音楽に出会えたことで明るい道が拓けた。誰にだってひとつぐらい良いところがある、と思う。でも誰もがそれに出会えるわけじゃないんだよな。でも、才能がなくても楽しくてこれが好き!ってものに出会えたなら幸せだ。本人が楽しんでやっている姿は下手くそでも周りをハッピーにする。夏美たちのようにプロを目指すと話は別なのかな。
    この物語で残念なのは城戸薫だ。オイラが死にたいほど辛い目に遭ってないだけなのかもしれないけど、自殺は嫌だ。学校での成績、部活での活躍、会社での実績………生きていればいろんな評価が付きまとう。頑張ってもダメなことなんてたくさんある。誰もが東大に入れるわけじゃないし、高校球児の誰もが甲子園に行けるわけじゃないし、サラリーマンの誰もがエリートになれるわけじゃない。だから何なんだ、って思う。頭のいい人がいて、スポーツに長けた人がいて、仕事のセンスがある人がいて、それだけだ。どうしたら自分を輝かせていられるかを考えた方がいい。生きてるだけで丸儲け。オイラは生きることに貪欲でいたい。

  • 歌唱力と存在感が周りを惹きつける。
    その世界に一気に引き込まれる作品。

    映像化するとしたら誰を起用するのだろう。

  • カリスマ性のある夏美がこの作品の魅力なんだと思う。
    ただ、かっこよい、いるだけでオーラがある、そういう言葉が多くて彼女ならではの魅力が伝わってこなかった。
    せっかく夏美本人の視点と外からの視点と両方あるのだから内面的にも客観的にも伝えられそうなのに。
    薫も顔がきれいなことしかわからなかった。
    全体的に登場人物の魅力があるはずなのに伝わらず残念。

著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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