学ばない探偵たちの学園: 長編推理小説 (光文社文庫 ひ 12-4)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 137
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334745899

作品紹介・あらすじ

私立鯉ケ窪学園に転校した赤坂通は、文芸部に入るつもりが、何故か探偵部に入部してしまう。部長の多摩川と部員・八橋とともに部活動に励むなか、学園で密室殺人事件が発生!被害者は、アイドルを盗撮しようとしたカメラマン。妙な名前の刑事コンビや、個性派揃いの教師たちが事件をかき回すなか、芸能クラスのアイドルも失踪!学園が誇る探偵部の推理は。

感想・レビュー・書評

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  • 恋ヶ窪学園シリーズ第一作目。
    赤坂・八橋・多摩川の3人が起こすコントのような会話の展開と鋭い推理のテンポは東川作品らしくとても面白い。本格推理ものであるにもかかわらず、青春も同時に楽しめるこの作品を、ミステリー小説の一歩目として読むことをお勧めします。

    もし、アニメ化したらと言う体で自分なりのキャスティングをしてみましたので、読むときの参考にどうぞ(敬称略)。
    多摩川:山口勝平
    八橋:遊佐浩二
    赤坂:小野賢章
    祖師ヶ谷:高木渉
    烏山:湯谷敦子
    石崎:三木眞一郎

  • 学園ライトミステリ。文芸部と間違えて、探偵部に入ってしまった主人公が不思議な連続密室事件に、愉快な面々と一緒に謎解きに挑む。
    実現性は置いておいて、メインの密室トリックは2つとも派手でバカバカしく面白かった。関西人の先輩のほうが謎解きするあのトリックのほうは、笑ってしまう。

  • 本屋大賞を取ったとかで話題の「謎解きはディナーの後で」を読んでみたいと思ったら、図書館リクエストの順番待ちがすごいとになってて全然回ってきそうになかったので、じゃあ同じ作者の別の作品を読んでみるか、ということで手に取ったこの本。
    つまらなかった。まずストーリーがしょぼい。ライトな語り口を狙ってるんだろうけど、地の文が頭悪そう。魅力あるキャラがいない。話の先が気にならなくて、読み進めるのが苦痛だった。最後まで。
    たぶんこの作者と相性合わないから、リクエストもキャンセルしよう。そういう意味では読んでみてよかったわ。

  • 八橋先輩と多摩川先輩の会話が
    楽しかった。
    多摩川先輩の探偵宣言の文章が一休和尚だったり
    太宰治だったりと意外に渋いなと思った、
    なんか言ってることはナルシストかな?と
    思うような内容なのに。
    八橋先輩のなんかオラオラ感がある関西口調なのに
    言ってることは凄く冷静で、
    多摩川先輩の暴走を拳で止めたりと、
    先輩たちのギャップが凄いなと思った。
    あと、顧問の石崎先生の特性珈琲、
    理科実験道具を使った珈琲の入れ方、
    なんだか楽しそうだし面白いなと思った。
    私もこんな先輩とこんな顧問と一緒に
    部活動を行いたいなと思った。

    意外な展開だった。
    最初に発見された殺人遺体は、
    初めに殺されたんじゃなくて口封じのため。
    最後に発見された殺人遺体は、
    最初に殺された遺体。
    しかも、犯行の動機は痴情のもつれ。
    普通、先生と生徒が深い関係になるのかな?
    というか、不倫相手に今人気のアイドルの生徒に
    するのかな?なんか、クズ男だなと思った。
    妻子がいるのに。

  • 3.2

  • 東川篤哉の長篇ミステリ作品『学ばない探偵たちの学園』を読みました。
    東川篤哉の作品は、今年1月に読んだ『ここに死体を捨てないでください!』以来なので、約半年振りですね。

    -----story-------------
    私立鯉ヶ窪学園に転校した赤坂通は、文芸部に入るつもりが、何故か探偵部に入部してしまう。
    部長の多摩川と部員・八橋とともに部活動に励むなか、学園で密室殺人事件が発生! 
    被害者は、アイドルを盗撮しようとしたカメラマン。
    妙な名前の刑事コンビや、個性派揃いの教師たちが事件をかき回すなか、芸能クラスのアイドルも失踪! 
    学園が誇る探偵部の推理は!?
    -----------------------

    2004年(平成16年)に刊行された、恋ヶ窪のはずれにある架空の高校「鯉ヶ窪学園」探偵部の面々が中心となって活躍する鯉ヶ窪学園探偵部シリーズの第1作です。

     ■プロローグ
     ■第一章 密室の一日目
     ■第二章 混沌の二日目
     ■第三章 冒険の三日目
     ■第四章 解決の四日目
     ■エピローグ

    「だんしがしんだいでしんだ」 回文もどきの第一声で始まった足跡なき密室殺人… 呑気な私立鯉ヶ窪学園で密室殺人事件が発生、、、

    被害者は学園の芸能クラス在籍のアイドルを狙う盗撮カメラマンだった… 続けて起きるアイドル高校生の失踪騒ぎ。

    学園探偵部のとぼけた三人組高校生と顧問の生物教師が解決に乗り出した… てんでんばらばらな推理を述べる刑事コンビを前に、我らが探偵部員は謎に迫れるのか?

    テンポよく展開する学園モノのユーモラスな本格ミステリ… 2つの密室トリックは、やや強引な印象は残りますが、なかなか独創的で面白かったし、探偵部三人組高校生・多摩川、八橋、赤坂と顧問の生物教師・石崎のドタバタ喜劇や祖師ヶ谷大蔵と烏山千歳の刑事コンビとの掛け合いも愉しめました、、、

    烏賊川市シリーズに比べ、やや若者向けっぽさもありますが、気楽の読めるので、これはこれで好きですね… 機会があれば、他のシリーズ作品も読んでみたいですね。

  • 東川篤哉の学園モノシリーズ。

    周到にちりばめられたギャグと、本格派推理のセンスのバランスが絶妙で面白かった。

  • ラノベ的な読み味の軽さとは裏腹にわりと人が殺される。
    殺人が起きる推理小説は普段手に取らないので、このジャンルの本はこんなに登場人物が殺されるものなのかと驚いた記憶がある。メインキャラクターの陽気なノリが私には少ししんどかったけど本格的なトリックには舌を巻いた。この作者さんに限らず推理作家さんはよく考えつくよなぁ。
    人からいただいた本。

  • 鯉ヶ窪学園シリーズ1作目。 「探偵部」を舞台にしたユーモラス学園ミステリー。


    メイントリックは大分自由でユーモアミステリだから許される範囲です。 細かな謎解きは身近で楽しい。
    最大の欠点は女の子が足りない!! 東川篤哉氏の作品にはやはり女性キャラは欲しい。

    それにしても広島カープ強くなったなぁ。

  • 「事件一日目」
    記入した部の名前は。
    あと少しだけと思う気持ちはあるだろうが、施錠時間を統一した方がいいのではないか。

    「事件二日目」
    事件は終幕へと向う。
    密室となると答えは絞られるが、本当に密室だったのか考え試行錯誤を重ねるべきでは。

    「事件三日目」
    振り子とは何の事か。
    居なくなって丸二日も経っているのに、捜索願いや学内の確認などは行わなかったのか。

    「事件四日目」
    知らなかった事実が。
    どんな状況であろうと人を殺めた者を相手に、一人で向き合うのは無謀なのではないか。

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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