- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334745974
感想・レビュー・書評
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よく噛み締めて読む小説なのかもしれない。
普通に読み進めて楽しめたけど、サラッと読み終えてしまったのが、これで良かったのかな?と。
タイトルももっとインパクトあるほうが、と思いましたが、これでいいんでしょうね。 -
自分の中にある正義、それに気付く事とそれを貫く事。
少年がこれに迷いなく邁進していくさまが、とっても気持ちよかった。
良質な一冊。 -
地元出身だけにすんなり入ってきた。
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著者の実体験に基づく小説。
昭和40年代。小学生五年生の主人公は、父の仕事(当時まだ地方では珍しかった塾の経営)のために宮城県の地方都市から仙台市に引っ越す。彼が住んでいるところは実は被差別部落の人々が住む場所だった。
そうとは知らずにヒロユキとナオミの二人と親しくなった主人公は学校でいじめを受けるようになる。
昭和の学校の雰囲気がよく出ている。結局親の差別意識が子どもに影響している。親が差別しているから、子どもも差別して当然だと思うのである。
よくできていて読みやすい。
しかし私にはエンタメが過ぎるかな、という気がした。特にキャラクター設定。
ナオミは賢い美少女で、いじめるクラスメイトはいかにも嫌な奴。安子ねえは性格はサバサバしているが色っぽい美人(いかにも婀娜な姐ちゃん、という感じ。昔の倍賞美津子さんみたいな感じかな。)、凄むと怖いが日ごろは気のいい元ヤクザの沼倉のおんちゃんなどが「いかにも」って感じで、ドラマにしたいのかなという気持ちになった。(なっているのかもしれない。昭和の役者さんで見たい。)
まあこれだけ読みやすいと、差別問題を考える、というより物語を楽しむという感じだとは思う。
宮城県(仙台)に詳しい人ならより楽しめる。 -
P344
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110530
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主人公よりも同級生のユキヒロとナオミが気になります。因習という本人たちには関係のないことが、小学生までも巻き込んでしまう。理屈では分かっていてもなかなか変えることができない世界。子供たちの純粋な気持ちが重い内容をさわやかにしてくれる。続編「モラトリアムな季節」に期待!
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消去法で選んだけど、まぁまぁ読めた。
でも、多分1度だな。 -
部落差別やいじめなど、考えさせられる内容もあるが、子供たちの世界が生き生きと描かれていて気持ちが良い話。その後の話もぜひ読んでみたい。