不正侵入 (光文社文庫)

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  • 光文社
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (594ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334746131

感想・レビュー・書評

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  • 初読みの作家さん。中々読み応えのある作品でした。権力者の腐敗と現場捜査官の正義、仲間すら信用出来ないハラハラ感。他の作品も読んでみたいですね。

  • 何とも言えない長い余韻を残す切ない結末。警察、暴力団、検察、企業、政治家、ジャーナリスト、ハッカーまでもが入り乱れる怒涛の展開からはとても予想もつかない結末であった。ミステリーの要素もふんだんに用意され、本格警察小説の面白さも味わえる傑作。

    警視庁組織犯罪対策部の刑事・秋川は友人の自殺に不審を抱き、事件の核心に迫って行く。真実、正義はどこにあるのか…

    笹本稜平の描く作品は、山岳小説、冒険小説、警察小説とどれもが面白く、信頼出来る作家の一人である。

  • 警視庁組織犯罪対策部の刑事・秋川は、自殺とされた旧友の死に不審を覚える。彼の妻から「夫を殺した連中に狙われている」との電話がー。直後、彼女は謎の失踪を遂げた!独自の捜査を始めた秋川の前に立ちはだかる検察の影、背後で暗躍する暴力団組織…。さらに浮かび上がってきた、四年前の殺人事件の真相とは?

  • きちんとまとまった面白い作品だと思います。普通に良作だと思います。
     笹本氏の作品は、人間を上手に描き出しているなあと感じます。ハイテク技術云々は材料に過ぎません。基本的に技術を礼賛するでもなく、ひたすら各々の人間性を問うているというか。人間の所業の功罪について、それを問うているのだろうと。詰まるところは生き方を考えさせられるというか。
     元々の題名は『影のない訪問者』らしいです。新聞の連載小説だったらしいです。個々の趣味により好き嫌いは分かれると思いますが、どうにもウケを間違えているように思いました。スキャンダラスな表題にしてしまい却って損しているだろうなと感じます。
     終わり方もあっさりしているのが自分には良かったし、後味が残り続けるというか、こちらが考えさせられるというか。

  • この本は、事件の大きな流れは読みながら予測できるものの、それを解決するまでの流れが複雑になっていて、結構面白いなと感じました。
    個人的に、映像化されることについて、あまり良いとは思わないのですが、この本は、映像化されたら面白くなりそうだなと珍しく思いました。

  • ぐわわ!クソ面白くなかったーそれなのに600ページ近くあったー。話があっちこっち行きすぎなのに犯人に工夫がねえ、せっかく魅力的な素材の凄腕女性サイバー捜査官が全く生かされてねえ、主人公に魅力がねえ、ハイテク捜査とか言ってるのにほんのオマケで生きてねえ、なにが面白いんだよーこれ!

  • 著者の小説の魅力は、強大な権力や登攀困難な山岳に、過酷な戦いを挑む男を鮮やかに描いていることだ。
    警察小説では、『素行調査官』シリーズに代表されるように、警察組織の中で、その権力の中枢の腐敗に敢然と立ち向かう。この作品も同じ系列。
    友人の自殺に疑惑を抱いた警視庁組対部の主人公は、真相究明に乗り出す。左遷の異動命令にも屈せず、敵は警察組織と狙いを定め、巨悪に戦いを挑む。友人の妻は失踪し、仲間の中には裏切り者が。誰が敵で誰が味方か、疑心暗鬼に囚われながらも、決して妥協することなく、疑惑解明に突き進んでゆく。
    一筋縄ではいかぬ展開に、読み手の心も熱くなり、文庫本586頁は、たちまち読み終えてしまう。

  • 笹本稜平。初めて読みました。ハラハラドキドキする展開に、一気に読んでしまいました。
    警視庁組織犯罪対策部の刑事、秋川は、マンションデベロッパーの吉岡興産に務める旧友、有森の自殺に疑問を感じる。有森の妻からは、彼は殺されたという電話を受ける。
    独自の捜査を始める秋川は、ハイテク組織犯罪特別捜査室へ異動させられてしまう。しかし、やり手の捜査員のおかげで、当初は暴力団のネット賭博を調べるうちに、暴力団、総会屋、検察庁が絡んだ大手企業の機密文書が同じ海外のサーバーにあることに気づく。捜査をするうちに、内部からの横槍などが入る中、暴力団の組長が射殺される。秋川とともに捜査をしていた寺沢刑事が容疑者とされてしまう。
    同時に、4年前に起きた少年による祖母殺害事件の捏造も見えてくる。
    政界の大物、検察庁、警視庁の上層部、暴力団、総会屋が絡んだとんでもない事件を一刑事と仲間たちが追い詰めていく。

  • 連続テレビドラマのような…。
    決して映画ではなくテレビ…。

    ジワジワと背中に迫る来る感じは悪くないんだけど、
    ちょっと虚構すぎるというか…。
    少し醒めるんだなあ………。

  • いろいろなピースが散らばり最後に集結する。楽しく読めました。マル暴一筋30年の主人公。だけどあまり泥臭さは感じなく警察小説としてスマートに感じ交換が持てた。映像化しても面白そう。

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著者プロフィール

1951年、千葉県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業。出版社勤務を経て、海運分野を中心にフリーライターとして活躍。2001年、『時の渚』(文藝春秋)で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。2004年には『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。壮大なスケールで冒険・謀略小説を、重厚で緻密な警察小説を構築し、多くのファンを抱える実力作家。おもな著書に『グリズリー』『マングースの尻尾』『サハラ』のほか、『還るべき場所』『春を背負って』『その峰の彼方』『未踏峰』『南極風』『分水嶺』『大岩壁』といった山岳小説や、海洋を舞台にした『遺産』、『素行調査官』『駐在刑事』『越境捜査』『所轄魂』といった警察小説のシリーズなどがある。

「2019年 『危険領域 所轄魂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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