心臓と左手―座間味くんの推理 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
3.48
  • (16)
  • (65)
  • (72)
  • (14)
  • (1)
本棚登録 : 436
レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334746438

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 警視庁の大迫さんが語る過去の解決済み事件を一般のサラリーマン座間味くんがズバッ斬る6編!!

    6編には少しずつ時間が流れており座間味くんの近況が語られる。
    →何となく大迫さんは更けていく感じ。

    毎度の事ながらお酒を飲みながら色んな料理を美味しそうに食べている。
    →特に座間味くん!

    過去の事件に関連するのはテロリストや宗教団体などの普通じゃない団体の中で起きる普通の殺人事件



    最後の再会は『月の扉』で人質になっていた子供の話
    →久々に月の扉を開いて見たくなる


    座間味くん:石持浅海の『月の扉』に出て来る探偵役の若者、本名不明:東野圭吾のガリレオシリーズ湯川学級の理解力!

    月の扉:ハイジャック中に殺人事件が起きる話:石持浅海の美しい小説の一つ

  • 座間味くんシリーズ。
    終わったはずの事件が、座間味くんの推理によって新たな面を見せる。
    6編の短編と『月の扉』の続編。


    『月の扉』で登場した座間味くんが再登場です。

    解決しているはずの事件が、座間味くんの推理によって、別の結論が導き出されます。

    大迫警視の説明には、特に不審な点もなかったりするんですけど、座間味くんの見解は違うんですよね。
    終わったはずの事件の違う面が見えてくる…その瞬間は爽快です。

    『月の扉』の続編も、なかなか考えさせられるものがありました。

    『月の扉』→『水の迷宮』→『心臓と左手』の順に読んでほしいですね。

  • 『月の扉』の続編と言えば続編であるが、それをあまり意識しなくても読める作品。
    ただ、座間味くんが最強すぎて少しばかり刑事さんが可哀想にも思える。
    私のお勧めは「地下のビール工場」。既に終わった事件について語る分、この話が最も恐いと感じた。

  • 座間味くんシリーズ初読み。
    本当は、座間味くんと警視庁の大迫警視がハイジャックをきっかけに出会った「月の扉」から読むべきだったか…

    6つの短編は全て、警察としては解決した事件を大迫警視から聞かされた座間味くんが、ちょっと違う角度から見方を変えて推理していくというつくり。
    二人が待ち合わせるのは新宿の大型書店(多分、紀伊國屋書店)。座間味くんはいつも先に来ている。
    きちんと伸ばした背筋、短く刈り込んだ黒髪、涼しげな眼差し。彼がいるのはダイビング雑誌のコーナーだ。その本屋での描写だけで、座間味くんが目の前に現れる。
    肝心の推理の部分はさておいて、座間味くんに会うためだけに、次のシリーズを読みたくなってしまうのだ。

  • ライトないい感じのミステリに仕上がっています。
    座間味君や大迫さんのキャラもいいし、事件の解決も見事です。
    美味しい料理を食べながらの鮮やかな推理。
    そのどれもちょっと控えめすぎて軽すぎるけど、そこがいい感じでもあります。

  • 座間味くんの安楽椅子探偵物の短編集。酒の席で語られるさまざまな事件の説明の些細な点から真相(かもしれない)を解明していく座間味くんの洞察力が素晴らしい。地味なんだけど惹かれます。「月の扉」より先に読んでしまったのがちょっと残念。

  • はい2作目~。

    どんな順番で読んでるんだ・・・
    事件毎完結って感じだから、さほど問題なかったけどw

    結局のところ、
    1作目の座間味くん自身が事件に巻き込まれるお話以外は、お酒を飲んでる時に終わった事件状況を語って、するどい座間味くんが事件の真相を解いてしまうというお話集です。

    面白くないってことはないけど、所詮、会話だけの他人事なのでw淡々としてるかな。

  • 既に解決した事件の話を聞いたタイトルにある座間味くんが、その事件の本当の姿を暴き出す連作短編集。

    普通のサラリーマンである座間味くんが、事件の話に感じたちょっとした違和感を1個1個潰しながら事件の真相に迫る、変わった安楽椅子探偵もので面白い。

    事件が語られる舞台がお酒を飲みながらの席という趣向も、なんとなく親近感がわいて、まるで雑談のような進み方が心地よい。

    お酒の席がミステリーを解決する舞台というのは個人的に非常に気に入ってしまったので、ぜひこれはシリーズ化して欲しい(もうなってるかもしれないが)。

    座間味くん、初登場は「月の扉」だったが、こちらの方が圧倒的に面白いと思う。

  • いい!座間味くんがさくっと解決するのには違和感があるけれど(そもそも当たっているという証拠はない)、驚きを感じられてこれぞミステリって感じです。
    表題作の『心臓と左手』なんてまさにミステリ好きが食いついちゃう要素だらけではないですか!もうもう!殺し合い、切られた左手、心臓を食べることで力を継ぐ怪しげな宗教…それなのにしっかりミステリ。Rのつく月~を思い出す食事風景にもそそられます。最も前作の『月の扉』との繋がりを感じさせる最後の作品はいまいちだったかなあ。終わりがぱっとしなくて続編をアピールするために無理矢理入れたような気がしてなりません。でも、全体的には満足です。

    ただひとつ。警察がただの知り合いに事件をべらべら話すのはどうなの?座間味くんが犯人になったらおもしろそうなので、シリーズを続けてほしいです。

  • 『月の扉』の座間味くん登場。6編の短編と『月の扉』の続編。
    大迫警視の話をもとに座間味くんが事件の真相を明かすという安楽椅子探偵もの。
    ロジックは面白かったが、勧善懲悪でないところがこの作者の気になるところ。
    (図書館)

全53件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1966年愛媛県生れ。02年『アイルランドの薔薇』でデビュー。特殊状況下や斬新な設定でのロジカルな推理に定評がある。著書に『月の扉』『扉は閉ざされたまま』『トラップハウス』『カード・ウォッチャー』等。

「2014年 『御子を抱く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

心臓と左手―座間味くんの推理 (光文社文庫)のその他の作品

石持浅海の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
宮部 みゆき
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印

心臓と左手―座間味くんの推理 (光文社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする