ソウルケイジ (光文社文庫 ほ 4-3)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 9789
感想 : 796
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334746681

感想・レビュー・書評

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  • 日下のキャラが好き。菊田にはシャキっとしてもらいたい半面あのもだもだが良いなーとも思うので複雑である。犯人と被害者が二転三転するのも、最後に全て繋がるのも、ミステリーらしい楽しみがあって良かった。

  • 「ストロベリーナイト」に続く作品。関係者がやたら多い複雑な事件で、追っていくだけでも結構大変。そこへあの真相!背筋が寒くなります。そういうことも起こり得るかも?と思わせる、それまでの丁寧な心理描写があってこその結末でした。

  • 201312/悲しい結末、犯人も切ない…けどいまのとこ、誉田作品の中でこれが一番好きだなー。事件と絡めて今回は日下にスポットがあたってて、日下のカッコ良さが出てた。恋愛パートは微妙かな、菊田にイライラする(笑) 今作では日下以外は、玲子含めレギュラー陣は印象に残らないけど、その分犯人サイドのほうに、より引き込まれやすいカンジだった。

  • ドラマ見てた
    結末知らないで読めたらどれだけ楽しめたんだこれ、、

    個人的には日下がツボ
    こんなこと考えてたのかこいつ笑

    そして菊田はついてなさすぎ。。
    もうすこしなのになんでよ、もぉ!
    てか菊田は小説よりドラマの方がかっこいいな、というか西島秀俊かっこいいな、惚れちゃうな

  • 過去に受けた事件の傷によるトラウマを持つ、若き女性刑事姫川怜子がヒロインの警察小説は「男社会」である刑事警察組織の中で、癖のある刑事達とぶつかり合いながら事件を解決するシリーズ。今回は多摩川で起きたバラバラ殺人事件でライバルの日下刑事との『鍔迫り合い』を通して事件の真相が明かされ行くが今までの誉田作品に比べると烈しい暴力描写は影を潜めて、むしろ登場人物の心理描写に重きを置いた展開は『武士道セブンティーン』で見せた手法か。姫川の女性から視た「男親の情」と、刑事であり親である日下の感情の対照が印象的な作品。

  • 続けて読了。さらっと読める本は時間をもてあましている人間には非常にありがたいものです。

    敏腕警部補の姫川玲子が今回担当するのは手首だけが発見された奇妙な死体遺棄事件。
    警察は殺人事件として捜索を始めるものの、被害者はおろか容疑者の発見すらままならない。
    なぜ現場には手首しかなかったのか?事件の裏側に隠された衝撃の事実とは?

    前作よりもこちらの方がおもしろかったと思います。
    全編通して家族の大切さをテーマにしているような描写が多く、心に染みいる部分が多かったです。
    相も変わらずぎくしゃくしている姫川の恋にもそこそこ(?)の進展があってよかったです。
    なんとなく井岡が今後頭角を現してくるんじゃないかという気がびんびんしていますが、後ほどの楽しみとしておきましょう。

  • シリーズもので、主人公たちのキャラで売ってる話なので、事件が解決にむけて動き出すまでが、登場人物たちのくだらない会話の応酬で、実に退屈。ストーリーは面白く、テーマも深いと思うのだけど、その良さが相殺されてしまうように感じるのは、個人の好みの問題なのかなぁ。

    にしても、実に軽い。三浦しをんの「舟を編む」でも感じた、昨今の売れてる小説の、人物設定の借り物的印象、作者が生み出した創造物でなく、どこかTVでみかける俳優からの借用が見え隠れするのがイヤなのだが、この作者は、登場人物を設定するときに俳優を当てはめてイメージすると公言している(前作「ストロベリーナイト」の解説)のだから、なんともはやだ。それって手抜きと思うのは考えが古いのかなぁ。もう、ドラマのノベライズ、あるいは脚本、小説家の仕事でなく放送作家、脚本家の作品だと思って読むほうがよさそうだ。

    そういう創作方法の何がいけないのかと言われると難しいのだけど。確かに、人物像がたやすく像を結んで本の中で生き生きと動いている感じはする。誰が誰だったかと登場人物が混乱することもない。その俳優とイメージが合えば、会話の調子も思い浮かべやすく感情移入もしやすい。が、それって俳優の力を勝手に借りて、うまいことやってないか?本当は文章で書いておかないと伝わらないことを読者の記憶に頼ってないか?人物の描写を省く調子で、周りの情景の描写もいっしょに端折ってないか?なにか、足りないように感じるのはそんな心配からくるんだろうなぁ。少なくとも自分のイメージする小説家の仕事ではないのだ。

  • ドラマがおもしろかったから読んでみよう第2段。
    やっぱりなんか、薄いなあと思う。いままで読んでいたものがけっこう濃いめのやつだったから、なおのことそう思えてしまうんだろうけど、でもやっぱりなんかイメージが軽い。胸やけせずに読める点はいいと思うけど。
    今回は姫川と日下が主に書かれてあって、被害者犯人は二の次な感じがなんだかなあと。別に二の次とかじゃないのかもしれないけど、もう少し書き込みがほしかった。知りたいひとの描写が薄いとどうも上っ面だけで読んでしまうなあと。どうしてもそこがなんだかなあと思ってしまう。
    やっぱり文章より映像が似合う、なんだかよくわからんシリーズだと思った。
    あと姫川と菊田の関係、あれなんかすごく冷めた。扱っている題材が重たい(というかやっぱりグロテスクなんだけど)のに、ああやって恋愛要素を入れられると、どうもだめだ。

    (438P)

  • シリーズの中でこれが一番好き。辛い過去を持った男が自分の生きがいを見つけ、つつましくも幸せに暮らしていたのに、それを邪魔する者。自己犠牲の中に見える父性が痛々しい。

  • 大人気姫川シリーズ第二弾。

    今回は「父性」がテーマ。

    シリーズ第一弾である「ストロベリーナイト」ほどのインパクトはありませんが静かに地味に楽しめます。

    第三弾の「シンメトリー」にも期待。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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