終着駅殺人事件: 長編推理小説 (光文社文庫 に 1-108 ミリオンセラー・シリーズ)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334746759

感想・レビュー・書評

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  • 20年以上ぶりに読んだが、今読むと色々と無理があるな。でも、当時の雰囲気が出てるのがよい。

  • これが、名作ですか!?

    殺人動機の弱さ・・まあ、これは殺人者の勝手ですから不問にしても、肝心の時間トリックは電車時刻表をみればわかるはずという何とも稚拙な内容です。

    こうした警察の初動の悪さで、結局一人も救えなかった結果には怒りすら覚える酷い出来です。

  • 氏の数ある著作のなかでも傑作といわれているから期待をして取りかかったが、どうもいまひとつ。ふたつの事件のかかわりも意外性がなく、大抵の事実が後づけである感が否めない。いまのところ『殺しの双曲線』がいちばん好きだなあ。

  • 特殊な知識や参考文献がないと解けないメイントリックだったので、「あぁそうなんだ」としか思えませんでした。読者にとっては明らかにアンフェアですし、そもそも最初から駅職員に聞いておけば簡単に判るので、無意味だと思いました。
    密室トリックも後から取って付けたような唐突な感じだったので納得できなかったです。出来ればそれを裏付ける伏線が欲しかったです。
    物語の構成も、後から判明する事実が多すぎて、推理小説としてはかなり不満でした。

  • この本がなかったら、本を全く読まない子になっていた^^
    そういう意味では人生のターニングポイントになった本。
    もちろんこの本から中学、高校時代は西村京太郎のトラベルミステリーにハマっていったのだが…

  • ブルートレインなあ。

  • 面白かったが、最後、あーそうなるかーだった

  • 西村京太郎の作品を読むのは学生時代「消えた巨人軍」を読んで以来で数十年ぶりです。十津川警部のドラマを見て原作はどんなものだろうと読んでみたが、思った以上にストーリー展開もよく面白かった。青森の7人の同窓生が卒業して7年ぶりに上野発の寝台特急「ゆうづる7号」で故郷の青森に向かおうとしていた。しかし、上野駅構内で第一の殺人が起きる。その後次々と殺されていく同窓生。犯人は誰なのか?故郷が青森の亀井刑事が十津川警部と協力して時刻表トリックに挑む。この作品のポイントは動機は何なのか。文章も読みやすく他の作品も読んでみたいです。2023年7月28日読了。

  • 2022/08/10 100読了

  • 昭和56(1981)年度日本推理作家協会賞長編部門受賞作。西村京太郎のトラベルミステリーとしては3作目で、恐らく最も有名な作品といえるだろう。
    3度ドラマ化されているため、私も見たことがあるのだが、ドラマ版は結末が異なっていた。
    まず本作で描かれる上野駅が纏うイメージが私の持つそれとは全く異なる時代性。東北新幹線も開業前で、「上野駅に行けば故郷を感じられる」旨が複数の登場人物から語られる。その感覚がとても不思議、というか。発刊当時は共感を呼ぶ概念だったのかもしれない。もう40年も前のことである。
    設定と展開は、今読むと多少強引にも思える。まあ今は没交渉になっても割と簡単に連絡がつく時代だから、とも思う。
    西村京太郎本人は自選のベスト5には本作を選ばず「寝台特急殺人事件」を選んでいる。確かに、「トラベルミステリー」としての構成自体は恐らく「寝台特急殺人事件」のが技巧的なのだが、いかんせん大がかりすぎて若干説得力に欠けた。本作も「動機が弱い」と言われそうではあるのだが、こんなにもやるせなく人間臭い動機こそが人を凶行に駆り立てるのだ、と考えると、どことなく切迫した苦しさを感じる。
    ただトリックは「そこかよ!」となるやつではあるしいささか強引。あと、2つの物語を強引に結んでしまっているのが微妙に感じる。いかにも小説っぽい。まあ、小説なのだけど。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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