奇想と微笑: 太宰治傑作選 (光文社文庫 も 18-1)

著者 :
制作 : 森見 登美彦 
  • 光文社
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本棚登録 : 1474
感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334746926

感想・レビュー・書評

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  • もともとは森見登美彦氏が好きで読み始めた。

    読み終わるころには、太宰治も好きになっていた。
    太宰治の鬱々としたのも、
    ヘンテコ愉快なのも、どちらも同じくらい好き。

  • 太宰治は内省的で暗い部分・・僕が思うにグダグダな部分が一般には好まれていると思う。森見登美彦さん の編による太宰治は、ちょっと茶化したような内容・・・ちょうど森見登美彦さんの作風とも似ている・・・の物を集めたもの。なかなか面白いものもある。でもやはり太宰治・・くどい。僕は正直、太宰治は全然好きではないが何編も面白いと思える作品があった。

  • これはいけない。最後の「走れメロス」を読んでるそばから、脳裏に「新釈 走れメロス」が浮かんでくる。。

  • 太宰の作品も楽しいし、森見さんの解説も楽しい。
    なんだかちょっと得した気分になった。

    太宰って何作か読んだことあるけど、
    それこそ「太宰治なんて、『走れメロス』と『生まれてきてすいません』の人でしょ?」な読者とほぼ同じ。
    だから余計に面白く感じたのかな。
    うっかりすると暗く沈んでいきそうなのに、
    なんか変、なんか面白い、って思える話ばっかりだった。

    太宰に抱くイメージは相変わらず捻くれてて暗い人。なんだけど。
    それだけじゃなくて、他にもいろいろ加わった感じ。
    気難しそう。とか、理屈っぽそう、とか、卑屈そう、とか。
    これだけ見ると全然楽しい話を書きそうじゃないな(笑

    なんでもないことを人に最後まで読ませるのは大変。
    イメージをふくらませて、それを表せるように言葉を選んでいく。
    それってすごく難しいんやろうなぁ。

    「失敗園」、「カチカチ山」、「畜犬談」、「黄村先生現行録」、
    「猿面冠者」、「女の決闘」あたりが好きです。

著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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