ドリーミング・オブ・ホーム&マザー (光文社文庫)

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著者 : 打海文三
  • 光文社 (2010年1月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334747121

ドリーミング・オブ・ホーム&マザー (光文社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ハルビン・カフェ、裸者と裸者、愚者と愚者を経て、
    かなり好きな作家のひとり。
    お亡くなりになったのが本当に残念。

    この作家の本に登場する女の子たちが
    かっこよすぎて、この本の登場人物「ゆう」も
    絶対にみんな好きになると思う。
    ゆうのキャラクターだけで、無条件に星5つつけよう、
    と思いながら読んでいたんだけど、
    最後の最後で、話がよくわかんなくなっちゃって…。

    多くの人にお薦めできないけど、でも読んでほしい本。

  • さとうゆう 月光事件 保健所 ぜつぼう フリーライター 大学中退 サトウユウ 田中聡 茨城県 海岸線 別荘 イエケ•モンゴル•ウルス=モンゴル帝国 ローマニアン•シープドッグ 牧羊犬 序列をめぐる激しい闘争 常磐道 東欧 新宿区大久保 小川満里花 デュオ 批判 誹謗 中傷 覚悟 ソックス ロスト•イン•トランスレーション SARS 瘤 歯科助手 デヴィッド•リンチ 埼玉 パラレルワールド ロシア ウクライナ サイレントスーパースプレッダー(症状のない超拡散者)D感覚 シティ•オブ•シティ 保健所 大学教授 ドッグスタイル 名優 マウント 江戸川区 催涙ガス 六本木 会員制変態クラブ 大麻の酩酊 妄想 青梅街道
    ディベロッパー= 大規模に宅地造成を行う企業体。宅地開発業者。都市開発業者。
    世界と自分自身の根拠について
    すでに起きてしまったことに気づく。そのくり返しが人生
    ドリーミング•オブ•ホーム&マザー=旅愁アメリカ民謡

  • 出だしの雰囲気からどういう小説なんだろう、、、って先を探りながら読み進めてきた。犬の話?って思ってたら、コンテイジョン、パンデミックとウイルスの話を被せてきて最後、倒錯した世界へ連れて行かれてしまった。さすがに打海文三・・・彼の作品の半分は読み終えたが、どの作品も素晴らしい。

  • この作家さんも初読みであるが、前から興味は尽きなかった。既に故人であり遺作となったのが本書であり、初読みとしてこの選択はどうだったのか?

    正解であったと思う、独特な世界観と人物造詣、そして性描写を持つ作家さんであると思う。59歳で鬼籍に入られたとのこと…とても惜しまれる。

    物語は幼馴染の男女、そして出版業界に携わる二人が人気女流作家と関わることによって3人が友情を深めていく前半、しかし女流作家が飼うローマニアン・シープドッグなる大型牧羊犬を巡り、彼等の関係に亀裂が入る。まもなく東京でSARSウィルスが猛威を奮いはじめて…という中盤からラスト。

    まず前半から登場人物、特に女性の造詣がとても良い、20代と40代の女性が登場するが、清廉でいて淫らというか、記述がないのに行間からに匂ってくるようなのである。しかも年齢によるそのあたりのさじ加減も考慮されてるかのようで、これは読者の感じ方もあるだろうが、自分には刺激が強く伝わってきた。男性はやや頼りなさげであるが、女性キャラを引き立てるにはこれくらでいいのだろう。

    中盤以降SARSウィルスの感染源をたどっていくサスペンスタッチも疾走感溢れ、歌舞伎町~大久保界隈での隔離政策に因を発した暴動シーンなどもリアリティ溢れ引き込まれる。パンデミックの真相に迫っていく筆致もよかった。そして悲劇は誰にでも平等に訪れる不文律を、実にあっさりと描き読者を唖然とさせる。そこから世界は暗転した…

    以下ネタバレです


    ラストにこのような展開は予想だにできなかった、どこからが虚構なのか?現実はなんだったのか?はたまた並行世界での異なる物語だったのか?描かれた世界をひっくり返して物語は終わり読者を迷宮に取り残す。これがどうやら打海氏独特の世界観のようである、なんとも困ったことにいいじゃないか!自分はやられてしまった、胸元をぐっさり抉られてしまった。

    この世界の反転の入り口にめくるめく性描写をおいているのもよかった、快楽の果てにたどりついた世界が虚構だったと気付く、いやこちらが現実で前が虚構だったのか?主人公の狼狽は自分に伝染した、あたかもSARSウィルスのように。

  • 久しぶりの内海文三の本を読んだ。
    というか亡くなっているのだから
    新しい物が出るわけないのでしょうがない。

    冷静に普通のことのように主人公を殺してくれるのが流石だ。
    死が特別なものでなくドラマのようにかっこよく
    ゆっくり死ぬことなんかないことを
    マザマザと突きつけてくれる。

    内海文三の書く女性、特に年上の女性はなぜにここまで
    魅力的なのだろうか?現実にいたらやはり自分も
    コロリとやられてしまうだろう。

    しかし、自分の好きな作家が亡くなることが続いているのは
    自分も年をとったといことだろうか・・・。

  • 書きこみすぎない、厳選された言葉で綴られる端的な文章とスタイリッシュな会話という組み合わせは筆者の得意とするところ。プラス、「僕の愛したゴウスト」に通じる、日常と隣り合わせのファンタジーを描いた一作。ポール・オースターを想起させる作風。
    勇敢で快活な美しい幼なじみと新進気鋭の憧れの女流作家と、三歩下がって振り回されながら付いていくタイプの気の優しい編集者。
    三人の関係性に少しずつずれていくきっかけは、作家の愛犬だった・・・。
    ほかの作品をどんどん読みたくなる作家なのに、もう他界しているのが惜しまれます。合掌。

  • 途中まで読んでた感じから全く想像のつかないラスト!さすがの打海作品でした。
    読み終わるとどこまでが夢で現実か、っていうのをいつも考えさせられます。妄想なのか、夢なのか、現実なのか、映像なのか。誰の頭の中なのか。
    改めてもっともっとたくさん作品を読んでみたかったなあと思いました。

  • 打海文三の"そのもの"の世界。ほどほどの重量感と独特の文体。やっぱり好きだなあ、うん、自分にとってとてもしっくりくる作家さん。

  • (2010)

  • 前半は著者特有の切れのいい文体とキャラクターの魅力でよかったが、後半は評価が難しい。。

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