北帰行殺人事件: 長編推理小説 (光文社文庫 に 1-111 ミリオンセラー・シリーズ)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334747176

作品紹介・あらすじ

寝台特急「ゆうづる13号」と青函連絡船で、二人の男が殺された。ともに裸で後ろ手に縛られ、口紅を塗られた猟奇惨殺事件である。急遽、北海道に飛んだ十津川警部は、容疑者として浮かんだ橋本刑事の重大な動機をつかむ。北の大地に響く「北帰行」の歌声は、彼の犯行を証明するものなのか。橋本の運命の事件を描いて、累計一二〇万部に迫る、愛と慟哭の傑作長編推理。

感想・レビュー・書評

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  • この作品以降、幾度となく色んな作品に登場する探偵の橋本が、警察を辞めるに至った経緯がストーリーとなっている。橋本が警察を辞める事になった切っ掛けは以降の作品で度々語られているから、それらの作品を読んでない人、或いは読んでいても詳細な経緯を知りたい人向け。

  • その後も登場する橋本豊探偵が警察を辞めるに至った際の作品。
    十津川警部の決めつけやアリバイ優先捜査、被疑者への同情忖度、強引な解決などは昔から変わらないが、それが彼の良さでもある。
    まだまだ夜行列車や北海道を走る鉄道が多かった時代の作品で、そのころを懐かしむこともできる。きちんと旅をしているので、冬の北海道に行きたいと思わせる作品。

  • 書かれている北海道の列車が、初めて渡道した頃のものだからか、沢山の西村京太郎作品の中でも大好きな一冊。結末がわかってるのに何度も読んでしまうのはなぜですかね?

  • 「一連の殺人事件は、果たして橋本の犯行なのか」というミスリードがあまり効果的ではなかったように思いました。と言うのも、ある程度西村作品を読んでいる人ならすぐ判るお決まりなパターンだったからです。
    それでも、全体的にこれといった穴は無かったですし、たたみ込むようなスピード感と読み易さは流石で、作品の完成度は高いと思います。一部の読者から本作を西村作品の隠れた佳作と評価されるのも頷ける気がします。

  • 母の本棚から失敬して読んでみた。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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