しずく (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 2210
レビュー : 228
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334747220

感想・レビュー・書評

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  • 何年も前に、初めて読んだ西さんの作品。
    久しぶりの再読。

    表題作「しずく」から「シャワーキャップ」の2編は号泣してしまう。そう、再読でも号泣してしまいました。
    西さんの物語は、本当に映像がありありと浮かぶせいか、この短編集の主人公たちがみな長女的なキャラクター(個人的見解w)だからか、自然と感情移入しています。
    物語との距離を感じないというか…もう今ココなんですよね…素晴らしいです。

    最初読んだ時だったら、星4つくらいにしてたと思うけど、改めて読んでのこんだけ響いたのでもうこれは星5つです!

  • 西加奈子の短編集。


    「しずく」

    泣かせる話ではないのかもしれない。
    けど、猫のあまりの微笑ましさに涙が止まらなかった。
    猫が好きな人も嫌いな人も、ぜひ。


    「シャワーキャップ」

    はやく、お母さんに会いたい!!
    何もかもが大丈夫って気持ちになる。お母さん。
    不思議だなぁ。私もそんなお母さんにいつかなりたい。

  • 女二人がテーマの短編集。
    西加奈子さん初読みにもオススメ。

    「ランドセル」
    かってピンクのランドセルで一緒に小学校に通った幼馴染。
    大人になって偶然再会し、ロスへ旅行することになるが‥?

    「灰皿」
    夫を亡くし、30年暮らした一軒家を貸すことにしたら、借り手は意外にも若い女性。
    小説家だった‥

    「木蓮」
    34歳の女性が恋人の幼い娘を一日預かることになる。
    7歳の子に振り回され、だんだん‥?

    「影」
    会社の同僚の地味な男性とふと付き合ったことが問題になった女性。
    旅に出た先で若い娘に出会い‥?

    「しずく」
    猫のフクさんとサチさん。
    もともと彼と彼女に別々に飼われていたが、同居することになった。
    楽しい暮らしだったが、忙しくなった二人はしだいに‥
    猫の視点からの描き方がいいですね。
    同じようなことを言い続けて喧嘩したり、それを忘れたり、何となく一緒にいることに慣れたり‥

    「シャワーキャップ」
    恋人と結婚を考えている若い女性。
    頼りない母親に苛立つが、それでも‥?

    道を間違えていくような不安と、軽い苦味があるけれど、どこかでほっとするような空気感もあり、辛いことがあってもでも‥何とかなるよ、というまなざしを感じさせます。
    「しずく」が切なくて、印象に残りました。

  • 壊したくないものがあって、感情をおさえこむ。知らないふりを決め込むけど、無理してる。素直に吐き出したい、泣きわめきたいけどそういうわけにもいかないし、できない。
    そういうモワンとした、でも辛い感情がどの短編にも綴られている。
    そんな中、表題作の「しずく」はちょっと違った作品。色々なものに対してのネコたちの思いや行動、でもそれ自体をすぐ忘れちゃう感覚、でも不意に思い出す感覚…。「水」というか「しずく」についての書き方すごくいいなあ。

  • 西加奈子さんの短編集。
    表題作「しずく」が一番好き。

  • ー 「子供には分からない」なんてこと、大人しか思っていない。
    子供は、大人が思っている以上に大人で、そして、大人が思っている以上に幼く、弱いのだ。ー
    ✳︎
    ー 嘘をつこうが、自分を作ろうが、それをするのはすべて「自分」なのだ。「ありのままの私」なんて、知らない。今この地面に足をつけている、この足こそが私のものだし、他の何者にだって、変わることは出来ない。ー

    6つの短編集。私が特に好きな物語は「灰皿」、「木蓮」、「しずく」、「シャワーキャップ」。
    どの話も凄く温かくて泣けて笑えて、西加奈子さんって本当に素直な人だなぁと、ほっこり☺️
    この本は持ち歩いて何度も読みたい、お気に入りの本になりました。



    2019年、読了16冊目

  • いろいろな目線の女性ふたりの短編集。
    女性ならではといった感じでした。

  • 「女ふたり」をめぐる短編集。

    「子供には分からない」なんてこと、大人しか思っていない。子供は大人が思っている以上に大人で、そして、大人が思っている以上に幼く、弱いのだ。

  • ランドセル、灰皿、木蓮、影、しずく、シャワーキャップからなるエッセイ集。どれもちょっとせつなくて、でもところどころパンチがあって笑えて、さらっと読めてしまう。
    好きなのはしずくとシャワーキャップ。しずくは猫のやりとりが目に見えるようで、シャワーキャップは母親と娘のやりとりにウルっときた。
    西加奈子の作品はまだまだ読みたい。

  • 西加奈子さん読むの初。まずは短編集からかなと。女性二人の話。表題作の『しずく』は同棲カップルに飼われた二匹の猫からの視点で書かれた話で、微笑ましくも切ない。二人で喧嘩してる内に何で喧嘩してるのか忘れてただじゃれてるとか、動物ってそんなものなのかもしれないなーとほっこり。

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著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

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