しずく (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 2091
レビュー : 221
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334747220

感想・レビュー・書評

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  • ー 「子供には分からない」なんてこと、大人しか思っていない。
    子供は、大人が思っている以上に大人で、そして、大人が思っている以上に幼く、弱いのだ。ー
    ✳︎
    ー 嘘をつこうが、自分を作ろうが、それをするのはすべて「自分」なのだ。「ありのままの私」なんて、知らない。今この地面に足をつけている、この足こそが私のものだし、他の何者にだって、変わることは出来ない。ー

    6つの短編集。私が特に好きな物語は「灰皿」、「木蓮」、「しずく」、「シャワーキャップ」。
    どの話も凄く温かくて泣けて笑えて、西加奈子さんって本当に素直な人だなぁと、ほっこり☺️
    この本は持ち歩いて何度も読みたい、お気に入りの本になりました。



    2019年、読了16冊目

  • 短編だけど一つ一つのお話が
    優しい気持ちにさせてくれる
    初めての西加奈子の作品に選んで良かった

  • テレビで誰だったか忘れたけれど「西さんの本は心が浄化される」と言っていたけど、読んでみてその意味が分かった気がした。特別な場所や事件が起こる訳でもなく、何処にでもある日常を切り取ってその奥にある物を輝かせる。ジワリと涙腺を刺激される。誰もが持ち合わせている物や想いに焦点をあて、だからこそ何かを感じずにはいられない。

  • 久しぶりに出会ってしまった傑作です~

    6編の短編集なんですが、作者ご本人いわく、「何にもかえがたい、深く固い友情」を描いた作品。

    どれも女性二人の間に芽生えるささやかだけど自然な心情が、悩める相手の支えに変わっていきます。

    心に宿る喪失感とか、孤独感、不安感...

    ありがちな愚痴や妬みを伴う物語性に発展しないので、安心感を覚えながらも、笑いも涙も交えた文章力に心奪われちゃう訳です。

    友情といっても、幼なじみ、家主と借り主、バツイチ彼氏の娘、旅先で出会った不思議な女の子、雌猫同士...、年の近い母娘とか、設定のバリエーションも面白いんですよね~

    海の色とか、影の濃さとか、何気ない情景描写も、心の靄が晴れていく詩的な表現力が、さりげなくも巧みなんです...

    過去に読んだ長編は、半ば過ぎると痛々しい展開になって、なんだかすっきりしないものも多かったんですが、この作品は違ったリズムで、独特な世界観と優しい文章が癖になりますね。

  • 良かった。

    西さんの短編初めてでしたが、とてもとても良かった。
    ほわんと終わる物語ときゅんとせつない物語。

    「影」と「シャワーキャップ」で泣けてしもた。。

    そして、西さんのあとがきと、せきしろさんの解説を読んで・・・
    先日サイン会でお会いした西さんの人柄に少しだけ触れ、、納得。
    西加奈子と言う人をますます好きになった。

    この短編集は、おおすすめの本は何ですか?と聞かれてこれです。と言える1冊になりました。

    さあ、「ふくわらい」を読もう。

    • ginger-pekoさん
      nyancomaruさん!
      「めだまとやぎ」のサイン会開催ですよ!!!
      ヴィレバン下北沢です!ヴィレッジヴァンガード!
      11月30日金曜20...
      nyancomaruさん!
      「めだまとやぎ」のサイン会開催ですよ!!!
      ヴィレバン下北沢です!ヴィレッジヴァンガード!
      11月30日金曜20時30分からですよ!!!
      今日11月1日から電話予約できますよ~
      もしかしたら他でもやるかな???
      2012/11/01
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「もしかしたら他でもやるかな??? 」
      それに期待(11月は、そちら方面に行く予定が無いので8~10月は月一で出張だったのですが)。
      東京で...
      「もしかしたら他でもやるかな??? 」
      それに期待(11月は、そちら方面に行く予定が無いので8~10月は月一で出張だったのですが)。
      東京ではTSUTAYA有楽町マルイ 西加奈子トーク&サイン会は11/14にあるとか、、、うーーん(無理矢理、出張入れる?)
      2012/11/12
    • ginger-pekoさん
      nyancomaruさんっ
      なんですと!西加奈子トーク&サイン会は11/14・・・
      行きたい行きたい!
      て・・・終わってる・・・・
      ...
      nyancomaruさんっ
      なんですと!西加奈子トーク&サイン会は11/14・・・
      行きたい行きたい!
      て・・・終わってる・・・・
      ひ、ひ、ひさしぶりにログインしたから・・・
      ああ・・・昨日やん。。。←あ、0時まわったからおとといか・・・(T_T)
      2012/11/16
  • 読了。【木蓮】 出てくる子供の視点など、思わず吹き出してしまう文章が心地よかった。最後にそういう結末が待っているんだろうと予想は出来るけど、最後の一文はなんともほっこりしました。
    【しずく】 小説なのにまるで絵本を読んでいるかのような感覚。猫を好きな方なら、その表情や風景がよーくわかる感じでした。猫目線のなかにヒトの感情や、心の動き、悲しみなど心に来るものがありました。ホロリときました。
    【シャワーキャップ】 これは、私の涙腺が一番苦手とする物語でした。

    歳が近いせいか、感情移入が半端なかったです。短編集なので、思い出したときに読み返したい。そんな風に思える本はなかなか出会いませんが、出会ってしまいました。
    薦めてくれた友人に感謝します!

  • 西加奈子の作品の中で一番好き!
    どのお話も本当に良くて、読み終わった後にため息が出た。
    語り口が上手なのかなぁ。
    なんかドラマみたいに頭に光景が浮かんでくる。
    解説に「西加奈子は素直である」って書いてあって、すごく納得した。

  • 素直だけど、優しい、
    女たちの、いくつかの物語。


    「本当のアタシ」なんて、
    きっと、そこらじゅうに転がってる。

    それでも窮屈なのは、どうしてだろう。


    何も気づかないでくれて、ありがとう。

    ちょっとむかつくけど、
    ときどき心底ほっとする。

    いつもみたいにこうやって、
    悲劇のヒロインを演じられるから。



    私のお気に入りは、しずく。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「そこらじゅうに転がってる」
      すごく意味深、、、
      「そこらじゅうに転がってる」
      すごく意味深、、、
      2012/07/02
  • 初めて著者の作品を読んだ。ビックリした。とても素敵で面白い。

  • 再読。西加奈子という作家の凄さを知ったのはこの中の「木蓮」という短編だった。子ども嫌いの三十路独身女性と生意気な七歳の全く噛み合わない凸凹ペアの距離を近づけたのは、なんとふしだらなリズムの「えす、いー、えっくす」w
    全く感動的とは言えない展開なのになぜか胸がじ~んと熱くなる。
    他にも幼なじみ、猫同士、母娘…様々な関係の“女ふたりの友情”が丁寧に描かれ、各話の余韻がせつなくも心地好い。心に沁みる著者のあとがきもよかった。
    今までもこれから先も大好きな一冊。

著者プロフィール

西加奈子(にし かなこ)
1977年、イランのテヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪府堺市で育つ。関西大学法学部卒業。雑誌「ぴあ」のライターを経て、2004年『あおい』でデビュー。
2007年『通天閣』で織田作之助賞大賞、2011年咲くやこの花賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞、2015年『サラバ!』で第152回直木三十五賞を受賞。
その他代表作として、宮崎あおい・向井理出演で映画化された絵本『きいろいゾウ』、同じく映画化された『円卓』、20万部を超えるベストセラー『さくら』、本屋大賞ノミネート作『i』など。2020年初夏、『さくら』が映画化決定。プロレス好きとして知られる。お気に入りの本は『アントニオ猪木詩集』。

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