浦島太郎の真相―恐ろしい八つの昔話 連作推理小説 (光文社文庫 く 10-9)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334747251

感想・レビュー・書評

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  • 桜川東子シリーズ。「九つの殺人メルヘン」が好きだったので、続編となる本作を読んだが、前作のような切れ味はない。ヤクドシトリオも厄年ではなくなったし、桜川さんも院生になった。
    昭和の小ネタが満載だが、私より少々年上の人が対象のようで、少ししか分からない。でもそこは、あまり気にならずに読むことが出来る。
    推理が明快でもなく、昔話の解釈も釈然としない。
    マスターが「スリーバレー」で働いていた、とあったが、確か「スリーバレー」は「邪馬台国はどこですか」のバーではなかっただろうか。
    桜川さんと早乙女静香さん(邪馬台国はどこですか、に出てくる人)がともに出てくる話もあったはずだ。
    桜川東子シリーズ、制覇するつもりなので次作に期待しよう。

  • 鯨統一郎
    堀北真希フアンである(天地真理フアンでもある)
    昔の大好きを大事に胸に秘め・・・ず語りつくす
    本書の3分の1(10ページ前後)は懐かしい思い出
    だけが延々と続く、ムダに詳しい、妙に面白い

    そんな推理8つの短編小説は、三人の同い年の男
    (おそらく昭和30年代生まれ)の思い出話の中
    にキーワードが出て、無理やり事件の話になる
    大学院でメルヘンの研究をしている美人の桜川東
    子が、最近研究の幅を広げた日本のおとぎ話に擬
    えて一言で事件と「おとぎ話」の真相を話す

    感動する、浦島太郎の真相とは、海難で息子を亡
    くした母親の「あの子は生きている」「海の底に
    あるステキな場所で」「少し楽しんでいるだけ」
    自分に言い聞かせるように夢物語で幸せな息子の
    生活を物語とする・・・泣ける(ノД`)・゜・。

  • 再読、シリーズモノ
    このシリーズの魅力は謎解きではない
    ヤクドシトリオの懐かしい蘊蓄話だ
    懐かしいといっても、私より世代が上なので分からない話ばかりなのだけど、それでも興味深く面白い
    なので、それにこじつけられた謎解きには実はあまり興味がない
    昔話になぞらえた謎解きだから、昔話が詳しく説明されてて、あっその話そんなだったっけ…って思い出すのが良かった

  • 2020.12 再読

  • 桜川東子シリーズ、第2弾。

    前回シリーズに引き続き、設定は同じ。
    題材は日本の民話に変更。
    これまた興味深い。
    民話の裏の意味を元に事件を解決。
    読みやすい。

    ヤクドシトリオの裏設定がちょっとよく伝わってこないのが残念。
    前回からそう時間は経っていないはずだけど、出所したの?

  • わるくないけど、物足りない。

  • 各章の半分以上を占める昭和の小ネタ。対象世代が極めて限定的なので、膝を打って楽しめる人は少ないだろう。その小ネタもまた「昔話」である、というオチ。気軽に読めるが、昔話の新解釈も含めて、どうしてもデビュー作を超えてはこない。6.0

  • 作品も面白いんですけど、中村有希さんのあとがきがまた面白くて好き・・・

  • タイトルに惹かれて

  • 日本の代表的な童話である浦島太郎、桃太郎、カチカチ山、猿カニ合戦、一寸法師、舌切雀、瘤とり爺さんなどをヒントに事件の解決を考えるという推理小説集。アイドル、フォーク、昔のTVドラマ、映画、スポーツ名場面などにおっさん達が話の花を咲かせる場面が多く、雑談として楽しく読ませる部分でありますが、著者には「ずるいよ」と言いたくなります。童話が何を語ろうとしていたのか、実は子供を思う母の気持ちであったりとか、なるほどと思わせる部分は多くありました。

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著者プロフィール

鯨統一郎
一九九八年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。大胆な歴史解釈から、日本の常識を覆す独自の作品が話題を呼ぶ。以来、歴史だけではなく幅広い題材を用いて、次々と推理小説を発表している。著書に「喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿」シリーズ、「ハウスワーク代行・亜美の日記」シリーズ、「女子大生桜川東子の推理」シリーズ、「歴女美人探偵アルキメデス」シリーズ、『タイムメール』『女子大生つぐみと古事記の謎』『作家で十年いきのびる方法』など多数。

「2022年 『カルトからの大脱出』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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